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宗教にまつわるnote

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主にクリスチャンのお仲間のnoteさんたち。
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#エッセイ

私がnoteで発信していること ~いまどきのキリスト者の静かな日常

 ときどきnoteで「自分のクリエイターページ」を開き、記事のラインナップを眺めます。猫、料理、詩、エッセイ、聖書、読書や他コンテンツの紹介と、いろいろなものが並んでいて、私のページはほんとうにつかみどころがないなあ(笑)と、思います。  でも、自分なりには、ひとつのテーマがあるのです。  それは、「いまどきのキリスト者の静かな日常」。  どうして「静かな」という形容詞がつくの? というと……昨今の流れにのって「ゆるい日常」としてもいいところですが、「ゆるい」という言葉の多

食前の祈り

 洗礼を受けてから、食事の前に祈るようになった。  クリスチャンが、みんなそうしているとはかぎらない。ふだんの生活で、いちいち食前には祈らないという人もいるだろうし、祈っているという人でも、祈り方はさまざまだと思う。  不思議なことに、クリスチャン同士で、「家では、ごはんの前に祈ってる?」というような会話をすることは少ないから、他の人がどうしているか、本当のところはわからない。洗礼を受けた直後の頃だったか、たまたまそういう話をする機会が何度かあって、「人によって、それぞれな

遠藤周作と「母なる神」

 時間を見つけては少しずつ遠藤周作を読み直してみているわけだが、今回の再読で改めて発見したことがある。それは、日本人にキリスト教を伝えようという彼の熱心さである。  おそらく遠藤文学愛読者の多くは『沈黙』を入り口として、『わたしが・棄てた・女』や『女の一生』などのいわゆる「軽小説」群やエッセイ集を通り、『侍』や『深い河』などを読んでいくだろう。そうすると一般的に見えてくるのは、愛の宗教としてキリスト教を提示した作家(『沈黙』や『死海のほとり』など)から、「どんな宗教でもゴー