ペーパーティーチャーから小学校講師になった話①〜きっかけ〜

実は中学高校の音楽教員免許を持っている私。
元々「学校の先生になりたい」という願望は全くなかったのですが、
大学ではピアノと声楽両方学びたい!という気持ちがあったので、
両方学ぶ事が可能な音楽教育学科を選びました。

教職の選択は自由だったので、取らないという選択肢もあったのですが、
せっかくなら教員免許は取っておきたかったので取る事にし、
教育実習を経て、大学卒業時に無事音楽の教員免許を取得しました。
教育実習行くと先生になりたい気持ちになるのかな〜と思ってましたが、
私の場合は全くなる気にならず。。
結局、一般企業に就職する事になりました。

会社員として10年以上働き、結婚を機に退職。
すぐ出産したので、しばらく仕事から離れた生活を送っていたのですが、
下の子が幼稚園入園と同時に、パートで社会復帰。
大学の研究室で秘書の仕事を始めました。
この時は、教員の仕事は全く仕事選びの選択肢に入っていませんでした(笑)

上の子が小学生になってから、学校開放日にたまたま音楽の授業を見学しました。その時、先生は歌を歌う時は全てCDをかけていて、全く教室にあるオルガンを弾かなかったのです。そして、授業の進め方も大雑把すぎるような気がして。。私が小学生の時、先生はオルガンを弾いて授業していた記憶があるので、私にとってはそれがとても衝撃的かつショックだったのです。
後で子供に聞いてみたら、実は図工が専門の先生が音楽の授業をしていたとの事でした。その話を聞いて「そんなに教員は人手不足なのか?」と思うと同時に「ピアノや歌を勉強してきた私、もしかしたら教育現場でもお役に立てるかもしれない」という気持ちが芽生え始めたのです。

そう思い始めて数年経った頃、小学校の校長をしている親戚に「ペーパーティーチャー向けの講座があるけど、参加しないか?」とお誘いがあり、その気持ちをまだ抱いていたので、迷わず参加しました。
その講座では、現場でお仕事されていた先生方のお話もあり、一番印象的だったのが「一人じゃないよ」というお言葉でした。
一人で悪戦苦闘しながら一生懸命頑張らないといけないと思っていた私にとって、この言葉がとても救いとなり、周りのサポートも期待出来るなら、まずは時間講師(特定の授業だけ担当すればOK)を目指そうという気持ちになりました。

名簿登録を経て、たまたま近隣小学校で低学年のみの音楽授業の講師募集の話があったので、応募したらトントン拍子に採用が決まり、今年の春から働き始める事になりました。
きっと、ペーパーティーチャーだから研修でも話があった通り周りのサポートはあるに違いない!と信じ込んでいた私。でも、それは全く違うという事に、働き始めてから気づいてしまったのです。。


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