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2023.12.26 万貴音 presents 「じゃんごーじゃんごー!」vol.34〜Toshinose SP〜(その2)

『pf』
自分的にはこの日一番意外だった選曲。
初期ナンバーで、音源でもピアノだけで綴るこの曲をあえてバンドバージョンで演る贅沢。
貴音くんのハンドマイクも見所の1つ。
2人の主人公が代わりばんこに心情を語る『さよならホメオスタシス』と同じツインボーカルが活きる構成に神の視点のようなギターが入る、なかなか観られない表情の『pf』だった。
改めて、素材がいいとどんなアレンジでも響くよねぇ。
もうすぐサブスクから姿を消してしまうから、配信のアーカイブ(直近はシンシュンシャンションショー)とかで聴いてね!
 
『Re:Bound』
一転、テンションのゲージがぎゅーんとアップ。ここで真打登場!
森川さんのドラムが刻むリズムに合わせた手拍子に貴音くんのカウントが入る。
今、このメンバーで届けられることへの喜びが歌声に出ていて、万貴ちゃんの熱量も上がっていく。
初披露したCAVEではまだお客さんは声が出せなくて、いつか皆の声を聴けることを考えて作ったと言ってた。
それが現実になったね。
最初の頃に比べてじゃんごりあんの皆の突き上げる拳にも迷いがない。
貴音くんのギターで生まれて、音源は山下ともてるさんと林"カルロス"隆治さん、そしてライブでは小田原さんと、こんなに味変を楽しませてくれる曲あるー?
 
『拝啓、』
お馴染みのイントロに皆がボタンを押したはず。見ると万貴ちゃんの手には白い紙。
やっぱりワンマンでははずせないよね。
感謝を伝える歌はやわらかくて丁寧だった。
手紙では姿勢を正して万貴ちゃんの言葉に耳を傾けるじゃんごりあん達。
「これからももっともっと輝ける万貴音でいられるよう走っていきます」
アーティストなのに(しかも歴が長い)こっちが戸惑う程、自己肯定感の低い万貴音から「輝く」というワードが出て来たことが本当に嬉しくて頼もしかったよ、というのが私の返事です。
 
『アンケート』
最後の直線は大人気の初期ナンバーから。キタコレ!
求めることで初めて手に入るものがある。皆、もっと欲張りであれ!
間奏で照明が当たった(比喩)ギターとキーボード。
小田原さんの遊び心満点のギターと麻衣子ちゃんの軽やかに弾むキーボードが心地いい!
じゃんごりあんはこのクラップが出来るんだから、『Stay Smile』の「はい!」も出来るぞ!
 
『じゃんごーじゃんごー!』
『アンケート』の華々しいアウトロから息つく間もなくエネルギーを放つのは不動のお祭りナンバー。
2曲が続くと最早福袋だ。
優一郎さんの心が揺さぶられるベースに促されてヒートアップしていくコピペじゃないリアルじゃんごー!(声が結構野太い)
エキストラであることをゆるさない、全員参加全員主役のコール&レスポンス。ドーパミン出る出る~!
もう楽しければそれでいいよね。何年も何年も我慢して来た皆へのご褒美タイムだった。
 
『ランドスケープ』
6人がはける時間を与えず、熱が残ったままアンコール。
2011年リリースの曲で、当時万貴ちゃんが唄いながら泣きそうになると言ってた記憶がある。
自分達の曲がアーティスト自身を救うことって長く続けていれば絶対あると思っていて、万貴音にとって『ランドスケープ』はそういうスタンスじゃないかな。
12年経って、色んなきっかけで万貴音の歌が届いた人達がこうやって集まっているのが今日の景色なんだろう。
 
『明日もみんな笑えるように』
貴音くんいわく万貴音版第九。
年末にもってこいで、成人式や8.6などにもふさわしいピースソング。
2012年6月の生万貴音でも、8月の生万貴音でもライブを締めくくるのはこれだった。
元々カーテンコール的な立ち位置を意図して作られた曲らしいので納得のチョイス。
温かく静謐な筆致で綴った最小単位の幸せがソロから大きな合唱になるように願いをこめて、この歌がもっともっと拡がりますように。
万貴ちゃんの手話にも愛がこもってて、声出しNGだった時間を取り戻すかの如く、これでもかと色んな場面で唄わせようとする2人がかわいい。
 
最後は今回も集合写真撮影。
前回との違いはラストに半年後のライブ告知があったこと。
未来の話が出来るのは何よりの喜び。
2024年もいっぱいよろしくじゃんごー!

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