旦那の存在

今回の件で、私は旦那を思ったよりも頼りにしていたんだと実感した。

旦那が私を我慢強いだか、気が強いだか言った。
強がり?かな。

もっと泣けばいいのにって。
もっと素直に泣けばいいのにって。
私らしいと言っていた。
声出して泣いたりはしてないけど、静かにめそめそしたりはしたけど。
基本的には明るく振る舞っていたから。
強がりなのがバレていた。
私のことをわかってくれていると感じて、嬉しかった。

いつもはデリカシーがなくて、生き急いでいて、今が楽しく生きられればそれでオッケー!みたいな、のんきな旦那。
お金にも無頓着で、稼ぎも少ないし年の半分くらいは休みなんじゃないかな?
ってくらいの人。
いつもお金がなくて私はイライラ。

でも今回死産して、思った以上に気持ちが落ち着いているのは、旦那のおかげだと思った。
今回、予想よりもはるかに旦那が頑張ってくれていたからだ。

入院する前、手を握ってくれた。
出産した後、頑張ったねと言ってくれた。
見れないと言った息子の顔を見て泣いてくれた。
朝早くから病院に来てくれた。
市役所に行き、面倒な手続きや火葬場に連絡をしてくれた。
火葬する前も泣いていた。

デリカシーはないけど、所々で感じる私への気遣いを感じた。

初めてこの人と結婚して良かったと思った。
息子が、夫婦にしてくれたような気がした。
息子の死は、それを教えてくれたのかもしれない。

実の母親よりも、旦那の存在がありがたかった。

母親は私が落ち込んだいるだろうから、一生懸命励まそうとしてくる。
申し訳ないが、私に必要なのは励ましではなかった。

そばにいて、のんきに私を笑わせてくれようとする、旦那の存在だった。

他人なのにね。

いつの間に、こんなに頼りになる存在になっていたのか。
息子が気付かせてくれた気がした。


つづく

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