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KISS Side-A,B

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#恋愛妄想ストーリー

KISS そして…

KISS そして…

枕元でアラームが鳴っている。
慌てて携帯を手に取り画面を見る。

画面に表示されているのは時刻ではなく上司からの着信だった。
「休みなのに悪いな…」と話し始めた上司と短いやり取りをして電話を切る。

画面に表示された時刻は正午を過ぎていた。
僕は昨日から会社を休んでいる。

先週の金曜、彼女と会って食事をして良いムードになって…
そして突然キスしたあの夜。

彼女と新しく始めてみようと思ったのに、

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KISS Side-B

KISS Side-B

パソコンに向かい報告書を作っていると胸ポケットの携帯から振動を感じた。
手を止めて携帯を取り出し画面を開く。
あいつからのメールだった。
入社同期のあいつと知り合ってもうすぐ7年。

「私だって忙しいんだよ!」
「美味しいもの食べたいな♪」
彼女からの返事に思わず笑みが溢れる。

最初は同期入社の仲間として出会った彼女。
最初の頃は何かと理由をつけて集まっていた同期達も、時間の経過と共にメンバーも

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KISS Side-Bの前に

KISS Side-Bの前に

打合せが終わってデスクに戻って携帯を見るとメールが1件届いていた。

「今夜会える?」

画面を閉じ携帯を胸ポケットに仕舞うと思わずため息が出る。
あの人からの連絡はいつも突然だ。
こちらの都合はお構いなし。
もう一度胸ポケットから携帯を取り出し「仕事の後、少しだけなら…」少し考えてそう返信した。

あの人と初めて会ったのは1年半前、大学の先輩と飲んでる時だった。
仕事の関係で再会した先輩。
その

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KISS Side-A

KISS Side-A

彼からの連絡はいつも突然だった。
「久しぶりにメシでもどう?」
短いメールが突然届く。
「メシ」が「お酒」だったり「映画」だったりするが、連絡はいつも彼からだ。

私と彼を知る人は私達の関係を「彼の気まぐれに無理やり付き合わされてる私」と思っているらしい。
でもそれは違っている。
私は無理やり彼に付き合わされている訳ではなかった。
いつ彼から誘われても良いように私の自由な時間は全部彼のために空けて

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