鏡
鏡に映る自分と永遠と会話をしているようだ
段々と自分が分からなくなる
誰も自分に期待していない
それが息のつける僅かな隙間
鏡の中の貴方は笑っていた
引きつった顔で笑っていた
悲しそうに笑っていた
誰も貴方を助けてくれないから
自分で歩くしかないから
心に針が刺さっても知らないふりを続けた
鏡に映る貴方は泣いていた
抱きしめてあげたかった
私が貴方をを抱きしめてもなんにも埋まらない
死ねないを理由に生きていた
生きながら死にたいを呟いた
私は貴方か醜く思えない
綺麗な生きる理由を心に滲ませたかった
゛ああ、誰も貴方なんて見ていないよ
゛鏡に映る貴方なんて誰も抱きしめてくれないよ
この夜があけたところで貴方なんか誰も愛していない
苦しい時間が一生続けばいい
そんなあなたの願いすら細く脆い
血がめぐっている、心臓が動いている、息が続く
本当は知ってるよ
鏡の中の貴方に優しくしてあげられるのは私だけ
愛してあげられるのも私だけなのかもね
もう、泣かないでよ。
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