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筋腫や腺筋症に伴う過多月経をマイクロ波照射で低侵襲に治療する

 

    これから子宮筋腫や子宮腺筋症に伴う過剰な子宮出血を治療するためにtranscervical microwave myolysis (TCMM)とtranscervical microwave adenomyolysis (TCMAM)をmicrowave endometrial ablationMEA)と併用する治療法について紹介していきます。低侵襲・省資源のalternative to surgeryという観点からもmicrowave ablationについて書くつもりです。

noteで臨床医学の経験を伝える試み


  子宮筋腫や子宮腺筋症の組織内でマイクロ波を照射して得られた結果について書いていきます。筋腫や腺筋症に伴う過剰な出血に苦しむ女性と彼女らを治療する医師に読んでもらえたらいいかと思っています。使用するマイクロ波の周波数は電子レンジと同じ2.45 GHzです。マイクロ波加熱では出力と照射時間が大事です。さまざまな照射条件で子宮組織をマイクロ波加熱・焼灼すると筋腫や腺筋症はこうなるというところまで書いていきます。

1000例以上の治療症例から選んだ典型的な症例から100例程度の治療経過集を作ります

  世界で初めて級の臨床上のレアモノについては、症例報告という医学論文の仕組みが整っています。しかし、よくある多数の症例のそれぞれについて、事細かに記載する学術論文というものはありません。このような臨床的実践について詳細な意見を交換するには、地方会がいいのですが、地方会とかはコロナ禍で壊滅していますので、治療経過集をクリエイターの責任でまとめて提示してみてもいいのかなと思った次第です。

  

マイクロ波治療には電子レンジのお料理本のような情報が必要です。


 実際の治療経過をひとまとめにした表と治療前後のMRI画像あるいは超音波画像を、100例以上についてそれぞれ示す予定です。マイクロ波照射を継続した時間と照射位置についてもそれぞれ示します。これからマイクロ波治療を担当する医師が経験すると予想される典型的な症例を選んでいます。この治療経過集によく似た筋腫や腺筋症の症例があれば、照射位置や照射条件の記載を参考にして治療したら同じような結果が得られると期待できるでしょう。マイクロ波治療には電子レンジのお料理本のような大量の情報が必要です。 しかし、このような内容はこれまで出版されていません。



 

 


 


 

 


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