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【シャニマス】スノードーム・シンドロームのリアルさ

はじめまして。うみと申します。

先日ようやく小宮果穂P-SSRスノードーム・シンドロームを手に入れたので、コミュを読んだ感想やちょっとした考察を書き連ねて行こうと思います。

ネタバレ有りです。
走り書きなので文章が変かもしれません。

全て憶測と私個人の実体験ですので、ご了承ください。


このコミュは、「小6っぽさ」がリアルに出ていたのかなと。
元々、果穂って人一倍「キャラクターっぽい」んですよね。性格とか趣味とか。

亜美真美とかでわかると思うんですけど、小学生キャラってめっちゃ生意気なんですよ。(それも逆にキャラクターっぽいけど)それに反して果穂って素直だしヒーロー趣味(マニアックなのでオタクの域に近いかも?)もあるし、言動や思考が小1くらいなんですよ。もちろん弁えたり察したりするので、大人っぽい部分もあるんですが。

それに対して果穂の周りってすごくリアルな小6だし、今回出てきた女の子は特にそうなんですよ。ちょっとドライだけどませてる感じ。小6女子の話題なんか告った告られたのオンパレードだし、他人の恋愛事情への干渉なんかよく見る光景です。(絶対秘密にしてね、と言っても2〜3日経つとクラス中の女子に知れ渡っている)

よくある光景

佐藤くんは多分この女子と仲が良いんですよね、だから小宮さんに自分のことをどう思っているのか、聞いてくれと頼んだんですよ。
これもよくあるんですよね。まぁ、どちらかと言えば好きな子(=果穂)と親しい子(まおちゃんとか)に聞くのが正攻法なのですが。

それで、気の合わない人は目に見えた意地悪はしないけど、ちょっと距離置く、みたいな。果穂がそういう派閥とどういう関係なのかはわからないけど、少なくとも「小宮さんって子供っぽいよねー…」という話題は出てると思う。うん。

仲良くなさそう。


ここでやはり果穂の「キャラクターっぽさ」とこの女子の「リアルさ」がぶつかるのかなと。

そして、そういう子たちって、自分たちはもう大人だと思ってるんですよ。中学受験も佳境だし、夜遅くまで進学塾行って、友達と出かけたり親なしで行動することも多くなってくる年ごろ。

「もう自分はなんでもできる」「低学年とは違う」と。大人アピールしちゃうんですよ。



じゃあ果穂は?というと、果穂って自分を全然大人だと思ってないんですよ。
それは多分普段から歳の近い大人=プロデューサーや夏葉、高校生3人と一緒にいるからで、大人との差を実感してるからなんですね。

だから「子供でいられる」んですよ。

いつも見てくれる大人がいるから。いつも優しくしてくれるお姉さんたちがいるから。だから、女子がJKを見て「早くああなりたい」と思うのに反して、果穂って「すごいなぁ」と思うだけなんですよね。自分が今すぐにそうなる必要がないから。


逆に、『普通』の女子はそうはいられないんです。
小学生って、学生のうちで最も下と上の学年の差が開いているんですよね。
ただでさえ成長の差が開きやすい年代で、5歳もの差があると、必然的に高学年や6年生は「大人」と見なされる。
最高学年の自覚を持て、とか、1年生のお手本になるように、とか言われたら、それはもう「自分は大人」だと思うのには仕方がないんですよ。

また、1年生が入学したばかりの時は、集団登校をしたり、早く登校して朝の準備を手伝ってあげたり、給食の配膳を手伝ってやったり、スポーツテストで1年生の記録係をやったり…と、とにかく1年生の面倒を見ることが多いんです。

それどころか、私の小学校は小6になる春休みに招集され、入学式の準備をさせられて。
椅子の搬入のためだけに学校へ行きました。
ここには書ききれないですが、雑用のためだけに登校したことが何回もあります。

だから、本当に忙しいんですよね。6年生って。そして、それを通して、1年生との差を、自分が大人にならなければいけないということを悟る。

ここがリアルな女子と果穂の違いなのかなと思います。

果穂は反対に子供であることを望まれている

私は果穂を知った当初同じ小6だったんですね。

そして性格を知った時「うーわ、開発陣は小6に夢を持ちすぎじゃない?」と思ってしまって。

小6なんて、12歳なんてこんな純粋じゃない。素直じゃない。優しくない。こんなにも子供っぽく描くなんてわかってない。現実見てくれ。ちゃんとリサーチしてくれ。

そうずっと思っていたんです。この感想が小6なんですよ。
いかに私が果穂の対極にいたかがわかる。でも小6はみんなこうなんですよ。同じクラスの甜花Pも、「果穂は…うーん…」と言ってましたし。

つまり果穂は『普通』の小6の対極にいるから、嘘っぽい。すなわちキャラクターっぽいんですよね。

だから、リアルな周りの子と合わないのは当然で。リアルでない、子供っぽい果穂が、同級生にリアルになれと言われてしまった。告白がどうとか、好きだとか、そういう話に急に引きずり込まれてしまった。
そして反対に、大人たちからはそのままでいてほしい、子供っぽくいてくれと言われてしまった。

自分と周りの整合性について悩んでしまったんですよね。難しい話だ。



シャニマスはそのキャラクターのリアルさ、よくある一つのテンプレートに嵌め込まない描き方が好評だと思っています。

いわゆる「属性」に囚われない性格、二面性、成長など、より共感できる性格や行動を深く描写するところが、私も好きです。

その中で、果穂ももしかしたら「小学生は生意気」という型から外そうとした結果だったのかもしれません。
でも、それが結果的に「嘘っぽさ」を招いてしまった。


しかし、それを周囲のリアルさ、果穂の葛藤などを描くことによって、果穂がもう一段階上の世界を見たことになります。
果穂が行くか行かないか、今すぐかもっと先か、とは関係なしに、「その世界にいる」ことは証明できたわけです。

果穂の「キャラクターっぽさ」が少し形を変えたコミュだったと思います。
これからもそのままでいる果穂、成長して大人になっていく果穂、どちらになったとしても、このコミュで描いたことはとても大きなものになったと感じました。


読んでくださってありがとうございました〜

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