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『立てられる!じゃばらスケジュール帳』作ってみました

こんにちは、leleです。

#はじめてのZINE の記事がたくさん読まれているようで、note編集部さんにも取り上げていただいていて、驚いています。
事情により、 #はじめてのZINE  の装丁を再考中で、ご連絡いただいた方には大変お待たせしてしまっており申し訳ありません。自分の精一杯を尽くして、お届けしたいと思っていますので、今しばらくお待ちいただけると幸いです。


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さて今回は、先日に勢いで作成開始、一晩で完成に至った『立てられる!じゃばらスケジュール帳』について、その経緯からご紹介したいと思います。

のんびりじっくり振り返って書いていたら、予想以上に長くなってしまって・・・
お時間のある時にごゆっくりお読みいただくか、お時間のない方は目次を頼りに飛ばして読んでいただければ嬉しいです。

私のスケジュール帳事情

ここ数年、スケジュールはケータイのアプリで済ませており、部屋にカレンダーを置くこともなかった私。

しかし、退職してからというもの、そのアプリを使う理由がないため、本当に全くというほどカレンダーを見ることがなく、それまで以上に曜日も日付も感覚が全くなくなってしまいました。
テレビを見ていて、「この番組見たい!」と思っても、見逃してばっかりいたり、友達と電話をする約束もうっかり忘れそうになることがありました。

ニートだし、別にいっか。とも思っていたのですが。

さすがに、時々しかないけども忘れてはいけない用事は、忘れないようにしなければなりません。

今は毎日家にいるけど、今後は出歩く用事も増えるかもしれないし、たくさん旅をしたい、その計画をするためにも、何ヶ月か先まで見やすいスケジュール帳が欲しい。

と、言うことで、スケジュール帳を用意しようと思いました。


実は、2020年のはじめに、壁にかけるカレンダーは、作っていました。
ですがそれは、リビングで使おうと思っていたので、書き込む欄もない、シンプルなもの。スレッドテキストオプションの練習をしたようなものでした。


自分の部屋にカレンダーを置いてもいいけど、予定を何度も書き直すのは手間だし、書き写し間違いのリスクにもなるし、できれば持ち歩けて、兼、自分の部屋でもすぐ目に付くとこに置ける、そんなカレンダーが欲しいと、昔から常々思っていました。

何度か、デスクにも置けるしノートとしても持ち歩ける、といったスケジュール帳を買ったことがありました。しかしまあ、仕事を始めてからだんだんアプリに移行していった私には、使う機会がなく、使おうとしても、メモ帳より大きいノートを持ち歩くことも少なくなっていました。


アプリにするか、紙にするか。

今後のスケジュール管理をアプリにするか、紙にするか、しばらく悩んでいました。

アプリは便利です。いつどこにいてもだいたいの場合ケータイは持っているので、スケジュール帳を取りに行く必要がなく、その場で予定を確認できる。
ただ、仕事している時は、予定が少なかったのでアプリでもなんとかなりましたが、付箋を貼ったりメモをしたりという、ぱっと目につきやすいように見やすく整理するということができないため、その点には不便さを感じていました。(結局は他のメモノートやらで対応していましたが。)

できれば、紙で自分が思うように見やすく整理できるスケジュール帳が欲しい。
それに今の私は紙大好き人間。今後、紙やデザインに関わる仕事を目指しているのだから、やっぱりちょっとカッコイイ方法でスケジュール管理をしたい。

でも長らくアプリで済ませていた私が、今更、出かけるときにメモ帳以外のノートを持ち歩くことができるのか、自信がない。
旅に行く時は日記帳と共に移動することにはなるが、大きな荷物を宿において、ぶらりと散歩するときには、できるだけ軽い荷物で移動したい。ケータイで見られれば便利かもしれないけど、充電を気にする要素を減らすのも大事な気がする。

ということで、だんだん紙を使う方向になっていきながら、自分にとって使いやすい形のスケジュール帳がないものか、ネットで探していましたが・・・

理想の形を考える

私は、1ヶ月見通せるマンスリーさえあれば十分なのですが、マンスリーだけの手帳は大きすぎたり小さすぎたり、メモ欄も多すぎたり少なすぎたり。
私にとって、持ち歩きやすく部屋でもパッと目に付く、そういうスケジュールはなかなかありませんでした。

もう自分で作るのが早いだろうか・・・そう思い始めたころ、ふと思いつきました。

じゃばらにするのがいいかも・・・!

じゃばらのカレンダーって、すでにあるのかな、と調べると、無印で売られていたり、縦のじゃばらで1年分見える壁に貼るタイプのカレンダー、個人で販売されているA4三つ折りのカレンダーなどがみつかりました。
しかし、ほとんどのカレンダーが、見開きの片面に1ヶ月、両面で2ヶ月といったものが多かった。マンスリーしか必要ない私でも、ウィークリーを使わないからこそ、予定をかける部分はできるだけ大きい方が良いのです。
それに、売られていても、じゃばらになっている紙のみで、表紙などはついておらず、普通のスケジュール帳の補足として使う方法や、バラしてオリジナルスケジュールを作成するためにあるようなものでした。

デンマークに旅行に行った時、私は貴重品やメモノートをサコッシュに入れて移動しました。
だからサコッシュに入る小ささが良いのですが、重くても困るし、メモが小さすぎても困る。しかも、机がないような場所で書く可能性もあるので、表紙はしっかり硬い方が助かる。なんというわがまま。

そんなわがままを叶えるべく、自分で作ってみる、ということに決まりました!

今日から使いたいから、今日作っちゃお!

6月1日の夕方、唐突に作業は始まりました。
2020年も半分過ぎようとしているのに、何回目のカレンダー作りだよ・・・と思いながら。(覚えたてのスレッドテキストオプションを使うのも4回目)

なんとなく、形のイメージはできていました。
A4を三つ折りにするくらいのサイズで、表紙を製本のハードカバーみたいにして、片方だけくっつけて、広げて見渡すこともできるし、閉じてまるで本みたいにもなる。そんなイメージを形にするべく、手を動かす。

本文の紙には、大好きなロルバーンの紙を使いたいと思っていたのですが、まだ、取り寄せていない上に、なんの紙かも分からない。印刷用紙がたくさん載っている本で探してみたけれど、見当たらず、きっとこの紙はロルバーン専用に作られているのだろうなと。

ロルバーンのレポート用紙が販売されているようだから、それを使おうかな・・・カレンダー作れるのは届いてからかな・・・なんて思いながら、とりあえずイメージするページ構成をIllustratorで作成。

カレンダーの数字などの、フォントを選びながら、同時に、表紙や見返しにどんな紙を使おうか考えていたところ、フォントを選ぶには、紙の雰囲気が決まらないと選べない、と言うことに気付きました。あとでフォントを変更するのは、字間など細かいバランスを再度調整する必要が出てくるので、ちょっと面倒です。

じゃあ、もう今日から使いたいし、家にあるもので、形にしてしまおう!

深夜になりかけたころでしょうか、もう6月1日は終ろうとしているのに、ギリギリ人間の私にとっては、寝るまでが”今日”という1日。
正直ちょっと眠かったけど、今日作るんだ!という気合いでやり切ったぜ。

紙えらび

まず、本文に使えそうな紙を探しました。
A4サイズから作れるものと決めていたので、家にある、買ったけど使っていない紙たちを見比べる。

いつか使いたい藁半紙は、質感は素敵だけど、長期間持ち歩くには耐久性はないし、折り目から破れてくる可能性が高いので、今回も使えない。残念。

今年のプライベート用のカレンダーを作る時に使った、OKサンドペーパーの「きゅうり」色は、薄い水色っぽい地に、青いチリが散っている紙。はじめて自分で紙を探しに行った時に、「きゅうり」というネーミングと、色味やチリの散りぐあいに惚れて、人生で初めて買ったファンシーペーパー。思い出の紙。
可愛いけど、今回はシャーペンや鉛筆でも見やすい白っぽい紙を使いたいので、パス。

そして選んだのがこの紙。

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白地に金が銀のチリが散っている紙。もともとは、先ほどリンクを載せた2020年の壁掛けカレンダーに使おうと思っていたんだけど、その時は、使いたいイメージより少し薄くて、耐久性が心配になったので使わなかった。

今触ってみると、じゃばらにするには十分なほど厚みはある。(むしろ折って重ねたら思ったより厚くなった。)
金銀のチリが綺麗で、ちょっと上品過ぎるかな、というイメージだけど、長い期間大切に使うためには、大切に思える紙を使うべし!と思い、この紙にしました。


次に、表紙と見返しの紙を探す。

ファンシーペーパーは、ZINEを作る時に取り寄せたものが何種類かあったけど、ZINEに使うかもしれないものは、今回は使わずに行きたい。

自粛ムードが始まりつつあったころ、ZINEの表紙をデザインしなおすために、まだ開いていた地元の歴史のある和紙やさんに行ってみた。
ネットには、洋紙もなんでも揃う、なんて読んだものだからアテにしてしまったけど、和紙と日本の紙がほとんどだった。
そこで、何種類かの和紙を家で見比べるために買っていたけど、今回のZINEは外国の話だし、和紙を使うと一気に和風な雰囲気になると感じて、使う予定がないままでいた。

そんな和紙の中から、2枚ピックアップ!
今回は本文もちょっと和風だし、いざ活躍の場面や来たり!(日本語ちがうかも)

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表紙には、茶色い、和紙にしては少し厚めの紙。少し毛羽立っていて、製本したらずっと触っていたくなりそう。

見返しには、箔押しなのだろうか?金色の模様が一面にある、一見すると派手だけど、地味色と組み合わせるには大活躍な1枚。

他にも素敵な和紙があるんだけど、紹介はまたの機会に。和紙はどれも1枚ずつしか買っていないから、もったいない症の私には、ここぞという時にしか使えないのだろうけど、今こそ、ここぞと言う時!

いざ、製本!

紙を選び終わって、本文のデータを完成させる。
フォントやらマス目やら、調整して、スレッドテキストオプションにも少し慣れてきた。

本文に使う予定の紙の枚数は限られているので、普通のコピー用紙で何度か試し刷り。
ZINEを耐水性にするべく買った、顔料インクのプリンターもようやく活躍!
深夜、家族に迷惑だな〜と思いながら、ガシガシとプリンターを操作する。

今回は使い心地を試す意味もあるので、12月まで印刷。
じゃばらで端を留めていないから、来年以降を継ぎ足してもいいし、メモ用紙として追加してもいいし、来年は作り直してもいいし!紙を追加せずとも、じゃばらの裏面をメモとして使うこともできるし!

印刷した紙を折って、貼って、じゃばらの形を作る。
少し広がることを考慮しつつ、それでも持ち歩きやすい薄さにしたいので、今回は背表紙7mm。

A4を三つ折りしたサイズにしようと作っていたけど、途中で、デンマークで持ち歩いていたサコッシュに入らないサイズだということに気づく。
メモの空間が少し減るのは残念だが、持ち歩けなければ意味がない。
じゃばらの下を約3分の1切り取ると、だいたい、システム手帳サイズ?になった。
このサイズが多く売られているのはそういうことか・・・
ただ、売られているものは、ページ数が多く重たいか、見開き全面もしくは片面にいっぱいカレンダーのマスが広がっていることが多く、私にとってはメモ欄とカレンダーのマスの面積の割合が合わないのだ。

ということで、システム手帳に似たサイズのじゃばらに、ハードカバーのような表紙をつける。

厚紙を切って、和紙を貼り付けて・・・・
製本するのは人生でまだ2回目、しかも久しぶりなので、覚えているかな・・・と思いながらの作業だったが、なんとか、思い出しながら出来た。

完成!とくとご覧あれ〜

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開けばじゃばら、閉じれば本。
薄くて持ち歩きやすくて、机に立ててカレンダーとしても使うことができる、
『立てられる!じゃばらスケジュール』出来ました〜

一夜漬けにしてはなかなかの出来では?(自画自賛)

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見返し、映えるでしょ〜

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広がりやすいので、しばらくクリップでもつけておこう。
ハトメパンチ買って、綴じるゴムでも付けてみようかな、と思っている。
(買ったけどまだ付けてない)
なんか、ただのクラフト好きじゃんか!
というか、そもそも自分でスケジュール帳をこだわる時点で、どんだけ文房具すきなのよ!

出来上がったのは朝5時。夜型な私でも、最近はこんなに夜更かしすることも少なかったので、さすがに眠い。

薄暗くなってきた部屋で、取り急ぎ撮影をして、布団へ潜り込んだ。


製本に関しては、SS-BOOKBINDINGさん(@pop_zine)の製本教室を見学したときの知識と、ネットの情報を頼りに自己流でやっているだけ。
そんなナンチャッテ製本なのだが、だんだんと完成形が見えてくる中で、自分の作ってみたい形を作るには一応は足りる知識を持つことができたんだなあ・・・と実感した。ナンチャッテでも、知識があるって、理想を形にできるって、なんて楽しいんだ!

知識の入り口を教えてくれて、その後もイベントなど時々声をかけてくださっているSS-BOOKBINDINGさんや、そこで出会った方々、紙やデザインの話を聞いてくれたり教えてくれる方々、ありがとうございます。


そんなこんなで、理想のスケジュール帳を完成させて、早速記入したり計画したり机に立てたりしているおかげで、最近はすっかり、日付&曜日感覚があるの!
目につくところに必要な情報を置いておくって、大事だね〜。

使い心地を試しつつ、もし需要があれば、来年か再来年には販売でも・・・なんて企んだりしています。でも、旅に出発する時期と被るかもしれないから、どうなるかな〜。もし、来年のを売るなら、8〜9月にお知らせすることになるかな。

#はじめてのZINE もじゃばらスケジュールも、最新情報はツイッターでお知らせしますので、気になるかたは、見てくださいね〜。

長々お読みいただき、ありがとうございました〜!

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