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ハンバーグ定食

ハンバーグにみそ汁とおしんこが付いてくるようなお店…最高ですね…

ずっと気になってた喫茶に入った。

賑やかに人が集まっている所より、しっぽりと1人で過ごす人や知り合いと穏やかに会話している人が混在しているような、そういうお店がすきで、とくに建物や内装が古いとときめいてしまう。
そういう、自分好みのお店に、入らずにも雰囲気を察せるようにもなってきた。
お店に一歩踏み込み、何十年も前から作り上げられたそのお店の出来上がっている空気に触れるとき、嬉しさが込み上げる。今日も良いお店を見つけたぞ、と。
常連のような客達が、思い思いに過ごす様子は、そのお店が如何に愛されているかを知れるので、とてもあたたかな気持ちになれる。

癒される。

癒される空間って、どうやって出来上がるのだろう。感じ方は人それぞれなのに、それでも多くの人が、良い、と感じられる場所やモノがある。それをつくりあげる人はすごいな。

チリリリ、古い電話の音が鳴る。
どうやら、このお店は予約をして来る人も多いようで、店内はそこそこの広さがあるけれど、すぐに埋まってしまうのだろう。
定食はすべて手作り。味は確かだし、喫煙もできる。ひっそりと佇んでいても、長く続いてるお店には、必ずそれなりの理由がある。


カフェ巡りなんてダサい言葉でまとめられたくはないけれど、気付いたら喫茶やカフェばかり行っているな。


先日行った喫茶は、憧れを持ち寄った人が人と話すために集まったような街の、賑やかな通りから5歩くらい逸れた場所に佇んでいる。わたしはあまり人と話す気分ではなかったので、1人で落ち着けそうなお店を探しうろうろ。入ろうと思っていたお気に入りの店がたまたまお休みで、行き場所を無くしていた時に思い出し、訪れた。
店内は狭く、カウンターと、テーブルが2つ。「お食事ありますか?」「ありますよ、ピラフとか…見てから決めて良いよ」とメニューが差し出され、入店するか否かの猶予をもらった。メニューは見ていないけれど、もうその時点で、この店は正解だ。と感じ、空いていたテーブル席に荷物を下ろす。パスタの気分だったけれど無かったので、オムライスを注文。電話をしに少し店を出ている間に料理ができ、ラップをかけておいてくれていた。気遣いが嬉しい。オムライスの横に少しスパゲティも乗っていた。気にかけてくれたのだろうか。食べ終わり、お皿が回収される。セットの飲み物をどうするか聞かれて、カフェオレが飲みたいと言うと、「カフェオレだとセットにならないから、ホットコーヒーにミルクを入れてあげるよ!」とお茶目な言い方。優しい。お礼を言いつつ、コーヒーにミルクを添えていただいた。「お母さん、来たよー」常連さんらしき人がみんな、お母さんと呼んでいて、愛らしい。
ここもやはり、愛されているお店なのだ。そんなお店に、1度でも入らせてもらえたことが、私は嬉しくて、煮詰まってた考えごともどうでも良くなり、ずっとここに居たいと思った。


作業や考え事をしようと思って入店したのに、ついついこうやって書きたくなってしまう。そのくらいの気分になれるお店がだいすきだ。今までもたくさん出会ってきたけど、これからもたくさん出会えるのだろうなぁ。
音楽も本もそうだけど、お店も、世界には良いものが溢れていて、キリがないな。

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