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舞台『晦日明治座納め・る祭』台本

約1200年前の日本にも、疫病に頭を悩ます天皇がいました。
桓武天皇。平城京から長岡京、そして平安京へ遷都をした天皇です。
桓武天皇は中央集権国家を作るため、朝廷に”まつろわぬ”民である奥州に住む蝦夷(えみし)討伐を行いました。

その蝦夷討伐の任を受けたのが征夷大将軍・坂上田村麻呂
対するは、蝦夷のリーダー・阿弖流為(あてるい)

る・ひまわりは2015年、舞台『晦日明治座 納め・る祭~あんまり歌うと攻められちゃうよ~』の第一部「将の器~泣くよウグイスHEY!HEY!HEY!」で、この二人を主人公にしたお芝居を上演しました。

左:三上真史、右:大山真志2_s

延暦13年。桓武天皇は弟の怨霊を鎮めるための遷都に夢中だった。しかしそれを成すためには、奥州に住む蝦夷を討伐して民衆の支持を得なくてはならない。
蝦夷討伐の任を受けた坂上田村麻呂には“他人の心の声が聞こえる”特殊能力があった。幼き頃よりそれに苛まれてきた彼は、桓武天皇からの恩賜、制御宝玉・四寸瓊勾玉を着けることにより能力を封じている。

一方、奥州に暮らす阿弖流為は、アラハバキ神の加護と怪力を具える蝦夷のリーダーだった。大食漢の彼は戦を嫌い和平を願っているが、蝦夷の誇りを護るために仲間たちと立ち上がる。

心を封じ込めてきた田村麻呂と、心のままにしか生きられない阿弖流為。
蝦夷を獣と罵る大和朝廷軍、誇りを護りたい奥州蝦夷。
二人の将が紡ぎ、選んだ未来とは―。

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本作は、二人の立場や性格の違い、そして周囲の様々な思惑を抱えて衝突する二人の“戦い”を、重厚な芝居で魅せる朝廷軍の”ストレートプレイ”と、森と共に生きる蝦夷の人々の姿が歌とともに描かれる”ミュージカル”という、対照的な表現方法を融合させて繰り広げられるエンターテインメントです。

1200年前の京都と東北を舞台に描く歴史ファンタジーをお楽しみください。

<公演概要>

『晦日明治座 納め・る祭~あんまり歌うと攻められちゃうよ~』
【日程】<東京>2015年12月29日(火)~12月31日(木)@明治座
    <大阪>2016年1月16日(土)@梅田芸術劇場メインホール
【演出】板垣恭一 / 【脚本】赤澤ムック
【出演】三上真史、大山真志/辻本祐樹、木ノ本嶺浩、安西慎太郎/前山剛久、鳥越裕貴、井澤勇貴、友常勇気、木内健人、竹村仁志、西川大貴/小林且弥/中村龍介、千田真司、小林健一、井深克彦、栗原寛孝、高木稟/平方元基・二瓶拓也(Wキャスト)/なだぎ武、原田優一/高嶺ふぶき/勝野洋

※公演DVDはこちら↓↓↓

以下、台本↓↓↓

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