「る太」稽古のはなし

稽古が始まって数日経過しております。中々レポートが出来ておらず恐れ入ります。バスツアーやMV撮影のことなど、また改めてお知らせ致します。

さて、初っ端から、結構ハーディな殺陣が続々とついております。
ミュージカルだからでしょうか。殺陣の渥美先生が、相葉座長への殺陣説明時に「そこ、よけてからの~ウエストサイドストーリー!
はいそっから、ジキルとハイド!!そう、その動き!!」
という謎の指導がなされています。それで分かる相葉座長もすごい。

足利尊氏役の相葉座長と、新田義貞役の前川優希氏の殺陣シーン。ものすごいスピードでついていくため、さすがに皆さんの息も上がりますが
「時間はたっぷりあるからな!!」と、更なるスピードで突き進む渥美先生のお言葉に、前川氏が「時間はあるんですが…僕らの体力が、現在有限でして…」とお返事になりました。それでもグイグイ進み、でもしっかりとついていくお二人。さっきまで息が上がっていたのは嘘のように、仕上がっていきました。


さて、このシーン。「闘犬」というシーンです。皆様は「闘犬」をご存知でしょうか。刀の方ではありません。犬と犬を戦わせたりするあの時代の「遊び」といいますか。時の執権(鎌倉幕府最高権力者)、北条高時(松田岳氏)が好んだと言われる、少々残酷な遊戯です。
このシーンで犬を追いかけるのは直義役の大希氏。大希氏が犬を追うシーンを一通りやってみた後に、この闘犬の犬は何犬だったのか、という話になりました。
「どうしようか、何犬がいいかね、秋田県か土佐犬か…」と原田氏。
「そうですよね!!今のだと、マルチーズくらいでしたね!」と大希氏。
”大希の表現で犬が何か分かる”という課題が渡されていました。

そんな大希氏も、本日、護良親王役の石川凌雅氏との立ち回りがありました。稽古終わり
「大希!湯気出てる!!」
稽古場の熱気と熱量で、大希氏の頭のてっぺんが熱くなっていました。


そして、朝廷チームの稽古もありました。ROLLYさん演じる後醍醐天皇と
貴族たちのシーンの初合わせ。MYギターをお持ちくださったROLLYさん。
そんなチーム朝廷の凌雅氏と松田岳氏。北条を演じる時とは打って変って、本日は雅な雰囲気の岳氏でした。衣裳合わせにて、前回鎌倉幕府創設の物語を上演した際は、家督をおつぎではない北条時房でしたが、今回は北条一族、トップのお役柄ということで、北条の家紋をそこかしこに背負ったお衣裳となっています。因みに、親王は、刀に扇に、様々な武器をお持ちです。


さて。こちらは、尊氏の妻・登子(とうし)役の水様と、お付きの風清役の広井氏、そして
登子の兄、赤橋守時役の伊藤裕一氏のシーンにて。
最初の立ち稽古で、原田さんと方向性の確認。その後のテイクからは、
共有が済み、役のベースの作りこみが直ぐにできてしまうため
トライも含めて当たり前に登子と守時の会話が、フレシキブルに変化していきます。
原田「広井くん、こんな感じで広がっていくよー」
広井「はいっ!」
原田「もし違う言葉がかかってきたら、反応していいからね」
広井「はいっ!」
原田「お兄さんもお姉さんも色々出してくるから!」
広井「はいっ!」
(シーンの流れ的にそのまま進行し、広井氏に流れませんでした)
原田さん「来ないこともあるよー(笑)」
広井氏「(笑)かしこまりました!!」

と、稽古が進行していきました。そんな広井氏が、「歌の発声方法」について松田氏と話をされていました。そこに、広井氏の事務所の先輩、大希氏が。広井氏に「どうしたらいいですか」と聞かれて、アドバイスなさっていました。また、自主稽古を小声でやっていた広井氏に「声は出した方が絶対にいいよ」と原田さんからもアドバイスを受けた広井氏。稽古場の片隅でずっと1幕頭の「A~」というハーモニーから、自分のシーンの台詞を返しています。そのあまりにも真っすぐな姿に「一生懸命だ…」と心打たれる先輩たち。その真っすぐさに相葉座長と大希氏が「…かわいい」と微笑み。
あのぐらいの年代の時、何してたっけ。あんな風にやれてたかなぁと
みんなでお話をなさっていました。


THE ZENのお稽古の様子なども改めてお伝えいたします。

明日も長丁場のお稽古です。




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