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理論で学ぶウマ娘〜ステータス編〜

どうも、れがと申します。

ウマ娘の攻略において、理論面での解説はそんなに多くない現状があり、中々理論面での知識が少ないトレーナーも多いので、不定期にではありますが色々と解説していきたいと思います。
初心者〜中級者の方々の育成やレースの手助けになれば幸いです。

今回は基礎ステータスについて簡単に色々と解説していきます。

1:スピード

公式の用語集では、「レース中のウマ娘の最高速度に影響します」とあります。

これはそのまま文字通りの意味です。
スピード値が高ければ高いほど、ウマ娘は速く走ります
車で言うところのエンジンの最高出力にあたります。

ただ、注意が必要なのは、スピード値が関わってくるのはレース終盤のラストスパートのみという点です。
詳しくは別に解説しますが、ラストスパートを開始するまではスピード値は一切関わってはきません。
極論を言ってしまえば、スピードGのウマ娘とスピードSS+のウマ娘がレースをした場合でも、ラストスパート開始前まではどちらも同じような挙動で走ります

あくまでラストスパートでどれだけ速く走れるのかというステータスだという事を心に留めておくといいでしょう。

ちなみにスピード値と関係のある適性は距離適性となります。
距離適性Sのウマはスパート速度に5%の補正が入ります。
スピードステータスに換算すると約10%ほどになります。

あと、余談ですが、距離適性が低すぎる場合は加速度にも影響が出てきます
具体的には距離適性がDまでは加速度の変化はないのですが、距離適性がEになると60%に加速度が減少します
デバフや垂れウマ目的で適性外のウマを走らせる場合があるかもしれませんが、その場合でも適性D程度までは上げた方はいいでしょう(なお、ネオウララシステムは除く)。

2:スタミナ

公式の用語集では、「レース中のウマ娘の持久力に影響します」とあります。

これは正確に表すとウマ娘の最大体力に関わってくるステータスとなります
スタミナが高ければ高いほど体力も増えてラストスパートの威力が増すとともに最後に失速しにくくなります
車で言うところの燃料タンクになります。

ちなみに最大体力は、
レース距離(m)+スタミナ値×0.8×脚質係数
で計算できます。
脚質係数は、逃げ=0.95、先行=0.89、差し=1.0、追込=0.995となります。
まぁ、ざっくり近似する分には脚質係数を考えなくても大丈夫です。

スタミナを活用する上で大事になってくるのは、少ないと終盤の速度性能に影響が出てくるが多すぎても意味がないという点です。

レースにおいてラストスパートの最大距離というのは決まっているので、それに耐えきれる分以上のスタミナは基本的には無駄になります
とはいえ、レース中の速度変化や掛かり、デバフなどによって消費体力は変動するため、基本は気持ち多めにスタミナを確保した方が無難です。

スタミナ計算機やレースエミュレータなどが存在するので、それを活用してスタミナを調整するといいでしょう。

3:パワー

公式の用語集では、「レース中のウマ娘の加速度やコース取りの上手さに影響します」とあります。

正確に表すとレース中の加速度と登り坂性能に関わるステータスとなります。
車で言うところのエンジントルクになります。

あれ?コース取りの上手さってどこにいったの?
そう思う方も結構多いと思います。

パワーを上げる事で、スタート直後や序盤から中盤への移行タイミング、スパート開始時などレース中の速度変化のタイミングでより有利な立ち位置につける事ができます

また、大井レース場以外のコースでは登り坂が存在します。
登り坂では速度が遅くなるのですが、パワーが高ければ減速量が少なくなるのでパワーの低いウマよりも前に行きやすくなります

ちなみに登り坂では加速度が通常の2/3に減少します。

登り坂での速度減少値ですが、
登り坂速度減少値=|tan(登り坂角度)×100|×200/パワー値[m/s]
で計算できます。
ざっくり言うと、100〜200程度のパワー差で白速度スキル1発分の差が生じる計算ですね。

ただ、注意しておきたいのは、パワーはあくまでスピード値を有効活用するためのステータスなので、いくらパワーが高くてもスピード値が低ければほとんど意味がなくなります
スピードあってのパワーだという事は忘れてはいけません

ちなみにパワー値と関係のある適性はバ場適性となります。
バ場適性Sのウマは加速度に5%の補正が入ります。
パワーステータスに換算すると約10%ほどになります。

4:根性

公式の用語集では、「ラストスパート時に持久力がなくなる際の粘り強さに影響します」とあります。

正確に表すと、ラストスパート時の体力消費量とレース中の最低速度に関わるステータスとなります。
車で言うと燃費性能になります。

ウマが走ると体力が減っていきます。
ラストスパート時には全力疾走するということで、通常時よりも多く体力を消費するんですが、根性が高いと体力消費が少なくなります

1秒あたりのHP減少量は
秒間HP減少量 = 20.0 × (現在速度[m/s] - 基準速度[m/s] + 12.0) ² / 144.0 × ウマ状態係数 × バ場状態係数
ウマ状態係数: 掛かり = 1.6、ポジションキープペースダウン = 0.6、その他 = 1.0 (下り坂加速モード時各0.4倍)
バ場状態係数: 1.00 ~ 1.02
となります。

ラストスパート時にはこのHP減少量に以下の根性係数が乗算されます:
根性係数 = 1.0 + (200 / √(600.0 × 根性))

また、レースにおいて、ウマには最低目標速度が設定されています
この最低目標速度は体力が0になるタイミングもしくはスタート直後に適用されます
根性が高ければ、最低目標速度も速くなるのでスタートダッシュで他のウマよりも前に出やすくなるとともに、グダグダな泥試合の時に気持ち強くなります

最低目標速度= 0.85 × 基準速度 + √(200.0 × 根性値) × 0.001 [m/s]
で最低目標速度は求められます。

ただ、根性ははっきり言ってめちゃくちゃ地味なステータスです。
いくらスパート時の燃費性能が良くなるとは言ってもそもそもスタミナが低ければほとんど意味がないですし、スタートダッシュが速くなると言ってもパワーが低ければ初速だけ速くても意味がありません
ほんと補助的なステータスなので、どうしても優先度は低くなります。
初心者〜中級者程度であればほぼ無視しても問題ないステータスと言えるでしょう

しかし、上を目指すとなると根性の効果は中々馬鹿にはできなくなります。
伸び悩んできたなと思ったら根性にも着目してみてください。

ちなみにチャンミ用育成におけるスタミナと根性のステータス配分のバランスは無制限のグレードリーグとBランク制限のオープンリーグで異なります

グレードリーグではスタミナ値と根性値の合計が最小になるように、オープンリーグではスタミナの評価点と根性の評価点の合計が最小になるように配分すると効率がかなり良くなります。
だいたいグレードリーグ用よりオープンリーグ用の方が根性が+50〜+100程度高くなります

5:賢さ

公式の用語集では、「賢さが高いほど「掛かり」状態になりにくくなります。また、レース運びの上手さや、レース中のスキルの発動率に影響します(一部省略)」とあります。

賢さはレースにおいてかなり複雑に絡んできます。
ざっくり乱暴にまとめると、レース中のランダム要素のほとんどに関わってくるステータスとなります。
賢さが高くなるとランダム要素がより良い結果になりやすくなるので、結果として前に行きやすくなります
1番わかりやすいのはスキルの発動率でしょうか。

具体的にどんな要素に絡んでくるのかは話すとめちゃくちゃ長くなるので省略しますが、「理論で学ぶウマ娘〜ライブラ杯京都3000m育成用資料集」で詳しく解説してあるので気になる方はこちらを読んでください。

賢さで気をつけておきたいのは、あくまで「ランダムな判定を有利にする」だけの効果なので、いくら賢さが高くても運が悪ければどうしようもなくなってしまうことです。

基本的にはスキルの発動率75%ラインである350、80%ラインである450、85%ラインの650、90%ラインの900を基準に考えるといいでしょう
そして、下り坂があるコースにおいてはなるべく高い賢さ値を設定すると勝ちやすくなります

ちなみに賢さ値と関係のある適性は脚質適性となります。
脚質適性Sのウマは賢さに10%の補正が入ります。
脚質適性だけがステータスに直接補正がかかります。

6:終わりに

簡単ではありますがウマ娘の各ステータスがどのような働きをするか書かせていただきました。
これらの仕様はあくまで現段階で判明しているものになりますので、新しい発見があれば随時更新していきたいと思います。

疑問点などあればコメントやTwitterなどで質問していただければ自分でわかる範囲でお答えします。

ではでは、良いウマ娘ライフを送れる事をお祈りして今回は締めさせていただきます。

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