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"法情報のデジタルインフラ"という大聖堂を造る - メンバー紹介 大橋


挨拶

 はじめまして。2023年7月に入社した大橋です。
 入社から一貫してビジネス開発本部(*1)のメディアリレーション(*2)担当として、働いています。 Legalscapeにはリサーチのためのたくさんの法情報(書籍・法令・ガイドライン・パブリックコメントなど)が入っていますが、メディアリレーションの主な役割とは端的に申し上げると、そういった法情報を外部から集めてくることになります。

 本記事では、私が入社に至った経緯(転職活動やなぜLegalscapeを選んだのか等)と入社してから見えている現在地について、一人のメンバー目線で語っています。 Legalscapeに興味を持っていただいた読者の方が、よりLegalscapeについて深く知れる、そんな記事になっていたら嬉しいです。

*1 Legalscapeの現在の組織図

*2 メディアリレーションの仕事内容については、下部「メディアリレーションという役割」の項目にて説明しております。 

入社するまで

 まず、私がLegalscapeに出会い、実際に入社するまでについて記します。

これまでのキャリア

 今年で社会人になって7年目になりますが、Legalscapeで働くのが3社目になります。実は、法学部出身でもなければ、LegalTech・出版市場などに所縁があるわけでもありません。 
 前職までは事業会社とコンサルティング会社に属し、いわゆるIT×経理・財務の領域で仕事をしていました。(営業経験はゼロであり、新卒入社した会社ではSaaSのカスタマーサクセス職の経験があったので、スタートアップでもカスタマーサクセス職がよいのではと考えていました。)

転職活動をはじめたきっかけ

 前職のコンサルティング企業では、日系大手企業の財務経理部門や官公庁がクライアントになり、主にBPRといわれる業務改革や基幹業務システム刷新がテーマのプロジェクトへの参画が多かったです。当時、世間ではChatGPTが登場するなど、生成AIによる技術革新やESG経営といったグローバルでも新たな潮流が生まれていました。財務経理部門のDX対応の必要性は、私が働く何年も前から提唱されているテーマですが、日系大手企業はまだまだそういったプロジェクトに多くの資源を割かざるをえない状況なのだというふうに私の目には映っていました。

 また、1人のコンサルタントとして自分を取り巻く環境を見つめなおすと、コンサルティング業界の拡大やコンサル人気(優秀な新卒の学生が続々と入社)、リモートワークの標準化(プロジェクトの開始から終了まで半年以上一度も直接会わずに仕事をすることもありました)で、漠然とした不安がありました。
 「他の優秀なコンサルタントと比べて自分がこのプロジェクトに入って働いて生み出される価値って何だろうか?」「自宅でPCの前に座って朝から晩まで働いていると、30代40代になったときに大丈夫なのか、果たして20代の身の置き場として相応しいのだろうか?」という想いです。

 学生の就職活動時代からベンチャー・スタートアップには関心があったこともあり、給与面などの待遇上昇やライフステージの変化で身動きがとりづらくなってからでは遅い!、今こそ思い切ってスタートアップに飛び込んでみよう!と思ったのが、転職活動を開始したきっかけです。

会社選びの軸

 転職先を考えるにあたって重要視していたこととして、『事業の社会性』『規模・フェーズ』『経営者・メンバーとの相性』が挙げられます。

  1. 『事業の社会性』
     「どうせ一生懸命働くなら、事業や会社が成長した先に日本社会や経済にとって意義あることに自分という存在を投じていきたい」

  2. 『規模・フェーズ』
     「20代まだまだチャレンジ」「せっかくスタートアップに飛び込むならアーリーフェーズで頑張りたい」「会社・事業が成長するダイナミズムを経験したい」

  3. 『経営者・メンバーとの相性』
     「自身との人間的な相性はもちろん大切な一方で、自分と同じような経歴の方がおらず、自分のjoinによって組織がより多様にかつ前進しそうという期待が持てる」

Legalscapeとの出会いから入社まで

 出会いはCoralCapitalが主催する「Startup Aquarium」でした。
 前夜に気なる企業をチェックしていると、「法情報のデジタルインフラ」を目指すというメッセージが目に留まり、「Legalscapeは、他のLegalTechとは違うんです!」というこちらの記事を読んでみて俄然興味が湧き、採用担当とのカジュアル面談を申し込みました。
 当日は残念ながら経営陣とは会話する機会がなかったのですが、代表八木田のピッチ動画をYoutubeで見たときに、温厚そうな見た目と裏腹に八木田が「電気、水道、ガス、インターネット、Legalscape!で覚えてください!」と語る力強さに惹かれ、選考に進むことを決めました。(代表八木田のピッチ動画はこちら

 結果的に複数社から内定をいただきましたが、自身の転職軸ともマッチしたことと、「メディアリレーション?なんだその職種は?!」というワクワク感もあって、Legalscapeを選びました。

入社してから

 次に、私がLegalscapeに入社してから現在に至るまで感じたことなどを記します。

メディアリレーションという役割

 SaaS企業におけるビジネス系の職種は一般的にマーケティングやセールス、カスタマーサクセスなどがあります。先述の通り、私はメディアリレーションという少し聞きなれない変わった役割を担っており、担当も私1人だけです。

 会社としてのLegalscapeは技術力を活用して、いかに法情報の利活用性を高めるか、つまり「法」のDX(デジタル変革)に向き合っています。法情報を、誰にとっても利用可能で、かつ、利便性の高いものに整理していくわけですが、そもそもLegalscapeが取り扱う法情報の範囲や対象が十分に拡大していかないと「法情報のデジタルインフラ」たり得ません。

 現在の私の主な仕事は、法情報のなかでも法律書籍・雑誌といったコンテンツをLegalscapeに追加していくことで、検索可能な法情報を質・量ともに増やしていくことです。この仕事を進行するにはコンテンツホルダーである出版社、ひいては著者である法律家との関係構築が必要不可欠です。

 こういった職種の存在は他社に比べて珍しいですが、業務システムの導入や経営管理・IR、コンサルティングといった仕事と同じく、様々なステークホルダーと一緒にプロジェクトを前に進めていくという点で全て同じだと捉えています。その意味で過去の経験は活かされています。

Legalscapeで働く魅力

 端的に申し上げると、顧客である法律家・コンテンツを提供いただく各出版社と「三方良し」の関係を築きながら、新しいテクノロジーを活用して法情報の在り方を根本からアップデートすること、まさしく「すべての法情報を見渡す景色を描き出す」未来に向かって邁進できることがLegalscapeで働く最大の魅力、と私は思います。

 現在のLegalscapeは、企業法務部や法律事務所など実務のプロ(法律家)に対するリサーチツールの提供(BtoBビジネス)が主となっていますが、単にリサーチ業務の効率化ツールを提供するに留まるつもりはありません。当然これだけでは、「法」のDXには到底及ばず、Google検索の法律版といった域を出ないと思います。
 本当の意味で「法情報のデジタルインフラ」を実現するため、次々に領域を拡大していきます。直近では24年4月より『Legalscape Store』というECビジネスも開始しました。このサービスを利用すると、顧客はこれまで以上に新規性の高い法情報へアクセスできます。

最後に

 「すべての法情報を見渡す景色を描き出す」未来は一朝一夕には成しえないですし、もしかすると10年も20年もそれ以上かかるかもしれません。 
 法律分野や出版市場に関する知見や経験は必須ではありません。
 大聖堂を造る中世の石工のように、まだ見ぬ未来に向けて一緒に挑戦してくれる方は一度、Legalscapeの門戸をたたいてみてください。
 ご一読いただき、ありがとうございました。