【1読10秒】本国で最もうまいトロたく巻が消失してて悲しいって話
「もう食べれない味がある」という圧倒的な絶望は、
歳を重ねるほど増してゆく。
料理名や見てくれだけは同じようなもので溢れているのに、
「代わりになりえない」という経験を重ねていくだけだから。
いやあ……マジで、
マジでととしぐれ下北沢店のトロたく巻食べたことある人います??
あれほんっとうに美味しかったですよねえ……なんだろあれ。
なんだったんだろ。
もちろんあの半地下空間や隠れ家的なコンセプトがアクセントになって
一層美味しく感じたということもあると思うけど、
シンプルに、ただシンプルに味がとんでもなく良かった。
悲しいのはどんな味だったかを説明できないところ。
語彙が消滅するうまさ。
大学生のころ、あらゆる関係性の他人と行ったなあ……思い出もしみついている味なんだろうか。
ただ少なくとも、あの店を、味を知っている大学生活を送れたことは
私の人生の輝きの1つだと思う。
ああ悲しい。
店ごとまったいらにならされて、
私の残像をAR的に視界に召喚するしかできない。
1ビットたりとも違わないあの味に会いたい。
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