MTGに復帰してみたら

初手で偽物カード掴まされました(挨拶)

遡ること約20年前、当時中学生ながら米山少年はカイブッティの赤茶単をまるまる揃えられていた。
これは米山七不思議の一つでもある。
マスティコアなんて3,000円ぐらいしたし、火薬樽や欲深きドラゴンとかその辺も当時価格はそこそこお高い。
全力でお小遣い注ぎ込んだんだろな…
今やストレージで見る影もないのは悲しい。
厳かなモノリス以外は。

当時の記憶で一番印象に残っているのは切磋琢磨できるO君という友達と、小さなショップのそこそこ人数いたスタンダード大会の決勝で闘り合ったこと。
互いに練りに練ってあーでもないこーでもないと試行錯誤して出来た激動サイカトグのミラーマッチ。
内容こそ良く覚えないが、米山少年見事勝利。
何かのBOXとマナシンボルのTシャツ、あとセラ天フィギュア貰った。

これ。割と家宝。w

O君はとても頭が良くセンスの塊で、公立底辺学歴の僕なんかと違って超有名私学に通っていた。
普通にしてたら一生交わることがないであろう者同士が知り合える趣味というツールは素晴らしいと、この頃から思う様になった。
表へ出ろってことなんだよなと。

そんな彼ともこの大会を境に、勉強しなければならない時期が重なったことや地元のカードショップが潰れたこともあり疎遠に。
そうして僕のMTGは終わった。

… は ず だ っ た 。

いい大人になったある頃、当時よく行ってたカードショップで仲良くしてくださっていたTさんと地元のコンビニで何度か出会す様になる。
本当にたまに。

しばらく会わなかったものの自分の職場を伝えていたのを覚えていてくれて、会いに来てくれた。
話すことなんてやっぱりMTGのことで、何となく動画等で追ってはいたが現状はよく知らない僕に
Tさん『実は復帰しててさ、デッキたくさんあるから遊ぼうよ!』
迷うことなくお願いしますと数年ぶりの120点の笑顔で返答した。
僕の右足が底なし沼へ自ら突っ込んで行った瞬間である。

そして忘れもしない去年の年末、MTG沼への案内人Tさん宅で時間を忘れる楽しい空間を過ごさせていただいた。
時間にして5〜6時間、今はこんなデッキあるんだよーと色々触らせていただいた。
ANT、スニショ、デルバー、エルフ、ドレッジ…
今や下手したら10数万円するデュアランを黒枠でいっぱい持ってて若干引いた(最大級の褒め言葉)

それぞれのデッキの動き方を大体教わって、一番しっくり来たでデルバーを回しながらFoW打つたびにニコニコできた。
何を隠そうフルパーミッション使い米山の血が騒いだ。
楽しい…楽しい…

僕にとって冬は忙しい。
20歳と遅いゲレンデデビューながら、普段スポーツしないのにスノーボードに魅了されているから。
だが今年は仲間と中々都合が合わず、そしてこのコロナもあり1月の終わりで今シーズンは諦めた。

馬鹿なりにお金の使い方はしっかりしている方だと思ってて、スノーボード用の予算が余った。
普段からあまり物欲がなく来シーズンに持ち越そうと思った矢先、実家の引っ越しを手伝っていたらカードが出て来た。
整理して保管してくれた弟マジナイス!!
FoW、渦まく知識Foil、APACランドやアリーナの白チューターなど、今でも使えるカード達。

よし、カード揃えるかー。

そうと決まれば即行動。
2〜3,000円の相場だったはずのデュアランの数十倍の大高騰を嘆くことなく、これから揃えなきゃ始まらない!とeBayでVolcanic Islandを落札。
HPとの表記ながら、31,000円の送料5,000円ほど。今年の頭の相場で見ても、2〜3,000円安く買えた。

2週間程で届いたそれは、20年も前の物とは思えないとても『色鮮やか』なカードだった。
興奮してパッパラのイラストと差し替えられたんだよねーなんてカードに話しかけたりもした。

こういうのは勢いが大事。
程なくして2枚目のVolcanic Islandを某!オークションにて購入。
39,000円ながら状態は良く、恐らくイラストレーターさんのお名前らしき文字の落書きが施されたボルカ。
今思えば恐れを知らないとは正にこのこと。

これはすぐ届き、組みたいURデルバーに必要なボルカはあと一枚!

…と、二枚を眺めていたらとてつもない違和感に襲われた。

あれ、eBayの方の印刷…濃くね?
てかカード分厚くない?

動画で見た判別方法、重さと透過。
重さは測るのに0.01g単位でわかる測りが必要なので、手っ取り早い透過を試して見る。

ムムッ???

手持ちの同じリバイズドのカードも試してみる。

透け具合違い過ぎワロタ
偽物ツモー!!!

早速問い合わせ。
幸か不幸かMTGのテキストが3割読める程度の英語力なので、セカイモン様という日本のeBay仲介サービスを使っていた。
これが結果として功を奏した。
若干の手数料を取られるものの、もしもの時の返金や返品まで手配してくださることが決め手。
安心はお金で買うものが米山家のモットー。

米『あのー、偽物っぽいんですよね。返品出来ます?』
セ『偽物って証明出来たら返金するンゴ!主観はダメよ。販売元、もしくは第三者機関での証明でよろ!』
米『…御意。』

WotC社へ問い合わせ。
『個人間のやり取りは関与しません。警察からの要望でもあれば対応します。』
デスヨネー。

次はTCG買取店へ。
買取に出したいのですが、もし買い取れない様であれば書面か何かでその理由を記したものも頂けます?
『お力になれません。』
デスヨネー。

TさんやTさんの友人である事情通、当時のレガシー神Tom.K氏の助言を元に、PSA Japan様へ電話。
米『(中略)なので、もし偽物だった場合返品するために証明が必要なのですが、グレーディングって偽物と証明出来たりしますか?』
PSA『ガッテンショウチ!マカセテ!』
(⚠︎思い出補正あり!外人さんなのは確か)

PSA様へ依頼を出すには、提携しているショップからお願いするのが一番手っ取り早く安上がり。
運良く近場の渋谷にある、主にスポーツカードを取り扱うMINT様へ事の経緯を話し依頼。
店員さん『僕、MTGのカード担当じゃないんすけどこれ3m離れても偽物ってわかるわwクウォリティひどすぎwww』
this is 傷口にソルト。

PSA様は最近日本にも支社ができたみたいだが、鑑定自体はアメリカで行われる。
その為わざわざアメリカから僕の元へ来てくれたソレに、アメリカへとんぼ返りしてもらうことになった。

本来であれば三ヶ月程で返ってくるらしいが、このコロナ禍で約五ヶ月ほど掛かって戻ってきた。
それがこちら。

識別番号の入ったロゴシールがあるものの、独自のあのケースに入って居ないPSA鑑定品をご覧になったことはあるだろうか。
このカードのグレーディングは?AUTHTCT
公式サイトではグレードなしに分類されるグレーディング不可能と烙印を押された訳である。
その内訳は様々で、このカードがどのコードに分類されるか問い合わせたところ、待ちに待った回答をいただいた。

N-4 偽造品疑い

諦めなくて良かった…やった!やったよ!!

これを元にセカイモン様へ連絡。
ご丁寧に商品の配送まで手配してくださり、そして程なくして購入代金は返金されました。
(鑑定費用、送料は持ち出し)

この間にも揃えたい欲が抑えれない訳で、続けてVolcanic Islandを2枚購入していたのは言うまでもないだろう。
残りはもちろん信頼できるところで。ハッピー

3枚欲しかっただけのに、4枚買う羽目になるとは思いもしませんでした。

こうして返金フェイズのスタックを無事解決できたらこそ、昨今話題の個人間取引について余計に思うところがあります。
本当に相手は信頼できるの?大丈夫?って。

騙す方がもちろん1万%悪いんだけど、買うという決断をしたんだから責任は購入者側にも悲しいかな付き纏うよね。

今回購入すると判断に至ったのは出品者の評価が良く、多くの取引実績があったからです。
その多く、もしくは全てがfakeだった可能性もあるかも知れません。
ただ、その人自身が偽物とわからなかった、知らなかった可能性も捨て切れませんよね。
(大体の場合は恐らく黒だけど…)

ここまで偉そうに隙あらば自分語りした僕ですが、未だに某フリマアプリや某!オークションや信頼できる人とのカード売買はします。

だって便利なんだもん仕方ないよね!!!

ただ、もう心に深い傷を負いたくないので自分の発狂ラインを超えそうな額のカードはしっかりしたところで買います。
悲しいかな相手の顔が見えなきゃ買いたいと思えないカラダになりました。

PSA様!セカイモン様!
本当にありがとうございましたっ!!!

以上です。
ここまでスーパー長文の便所の落書きレベルの駄文を読んでいただきありがとうございました!
何かの参考になれば幸いです^^

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?