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私は昭和の終わり頃に、営業事務として商社で働いていました。そのころの仕事術で昭和と令和との違いを書いています。

昭和のOLは、誰もが真面目に預金していました。私も給与の半分を預金に回していました。ある程度、預金が貯まると何か大きな買い物をしたくなりました。私は買い物でなく「歯の矯正」に預金を使いました。

20歳を過ぎても歯の矯正はしたほうが良い

私は20代の中頃から歯の矯正を始めました。歯にコンプレックスがあったわけではありません。ですが、定期的に虫歯の治療をしていたので、歯科医の先生に「なぜ、定期的に虫歯になるのですか?」と尋ねたところ、「あなたは歯は、異常に大きいので、歯ブラシの当たらない箇所があります。それが原因です。」と答えられました。解決策は、「矯正するといいですよ」と言われました。

そういえば、私の母は前歯が出ています。いわゆる出っ歯です。母の姉「伯母」も出っ歯です。母の姪(従姉妹)も出っ歯です。そういう家系だったのです。私の姉は父に似ていたので、私のように歯の悩みはありません。母にそっくりの私だけ「歯が大きくて」、「前歯がでている」状態でした。

そして私は、歯医者の先生に、矯正のスペシャリストを紹介していただいのでした。

歯の矯正にかかる費用など

歯の矯正にかかる費用は、憶えている金額は60万円を一括で支払いし、毎月一回、矯正歯科クリニックに行くごとに数千円の治療費を払っていました。

歯並びの状態によって、費用は上がります。顎が絡むような治療は100万円を超えると聞きました。私の通っていた矯正歯科クリニックは、議員のお嬢さんも通っている「凄腕」のクリニックだと待合室のお母様方が噂していました。

同世代の友人たちの反応

私は歯の矯正器具を3年ほどしていました。20代中頃に3年間、矯正器具を付けるということは、大変勇気のいることだと友人たちは言っていました。

一般の歯科クリニックで受付をしていた友人は、八重歯を抜いて差し歯にし、「お見合い」をしたそうです。その友人は「お見合い」を成功させめでたく結婚が決まりました。矯正器具を付けての「お見合い」は考えらえない行為だそうです。私の婚期が遅れることを本気で心配してくれた友人もいました。

幸いにも私は、歯の矯正終了後に、結婚することができました。友人たちの心配は、無用の長物でしたね。

歯の矯正も良いことばかりじゃない

私は歯の矯正のために、健康な歯を、4本抜きました。八重歯にあたる歯とその下にあたる歯です。親知らずは、既に4本とも抜いてありました。健康な歯を抜くなんてとんでもないことだと思ったこともありました。

歯の矯正治療中は、物を噛むことがつらく、矯正器具を付けた当初はよく眠ることもできませんでした。健康面からすれば、良いことばかりではありませんでした。

矯正器具を外れたあとも、矯正器具で歯ブラシが当たらない箇所があり、虫歯ができました。虫歯を予防するために歯の矯正をしたのに、虫歯になってしまいました。

歯の矯正を終えて20年以上たちました

今では、歯の矯正をして良かったと思います。同世代の知人に「歯の矯正」をしていたことを話すと「歯に気をつかう良い親御さんですね。その年代の方にはめずらしいですよ」と言われたことがあります。私は、成人後に働いて自分のお金で矯正したと答えると、その方は「すみません・・・・・」と黙ってしまわれました。その方もけして、きれいな歯並びではありません。歯の矯正にお金も時間も費やすことは、無駄なことだと思っていたのでしょう。

昭和の時代は、歯並びは多少悪くても「矯正する」という考えはありませんでした。令和の今は、歯の矯正をしている子供たちはたくさんいます。

私の親戚の子供たちも歯の矯正をしています。「出っ歯」の親戚の子供たちは全員「歯の矯正」をしていました。従姉妹も本当は歯並びを気にしていたんですね。


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