ハン・ソロ観てきたよ

スターウォーズ史を盛大に用いた「全員、悪人。」と広告してもあながち嘘じゃない。アウトローなヤツらのアウトなレイジを描いたスターウォーズスピンオフ「ハン・ソロ」を観てきたよ。

今回もネタバレを入れていくよ。

STARWARSのエピソード4~6は準主役とも言える立ち回りを見せ、エピソード7で何となく誰もが予想してた結末を迎えたハン・ソロの若き日を描く。

さっくり結論から言うと後にこれが繋がるんだよーというカットを繋いだら映画が終わったって感じだった。映画一本使ってSTARWARSのコマーシャルを観た気分になれるぞ。

仕方ない面もあるのだが、まずハン・ソロ。これが10年でハリソン・フォードにはならんだろうという印象がひっじょーに強い。比較的に雰囲気の似た俳優選択なのかもしれないが軽口叩かせてブラスター持たせればハン・ソロになるってもんでもないでしょう。

ハンが自分の育ったならず者スラムみたいな所を出てなんやかんやしてチューバッカと出会ってなんやかんやしてならず者集団に入ってなんやかんやしてチューバッカと手を組み、タトゥイーンの大物組織(ジャバ)の所に行こうって話で終わる。ならず者集団のリーダーであるベケットはキャラクター像的には先代ハン・ソロって感じで後の密輸業者としてのハン・ソロの原型なんだろうなって感じではあるんだが、さくっと登場してほとんどのメンバーがサクッと退場してしまうのでローグワン程劇的でもない。なんというか「ミッション・インポッシブル・イン・スペース」みたいな感じで童話っぽさが無い。裏の読み合いみたいなのはアウトローを描くからこそではあるのだろうが、スターウォーズの本筋の系譜を感じる要素が少ないのも大きい。

ローグワンはそもそもがデス・スターの設計図が絡む話なので本編に密接に関わるし終盤のシーンにはあの帝国戦艦も出てくるしダースベイダーの無双も見られる。対してハン・ソロは元々が帝国を掻い潜る犯罪組織を軸にしているのでストームトルーパーも出てこなければダース・ベイダーも出てこないし帝国要素と言えば途中のタイ・ファイターくらい。

犯罪組織(後々出てこない)VS犯罪組織(後々出てこない)の話なのにボバ・フェットも出てこない。時期的には出会うのはもう少し先なのだろうがせめてボバは直接的にでなくても出てほしかったところ。この先の作品で出るのかもしれないが。

ラストシーンは犯罪組織のバックに居たのはダース・モールと判明するのが今回のびっくり要素。ただしホログラムのみ。無駄にライトセーバーは起動する。エピソード1で真っ二つにされたものの生きていたという設定は本エピソードでは一切語られる事は無いので「生きとったんかワレェ!」となった人も多いだろう。これも大筋にどう関わってくるのか全くわからない状態なので映画一本として見ると賛否両論なのもまぁ納得。


ちなみに同じく賛否両論だったエピソード8はそれなりに好意的に受け止められたので相性の問題もあるとは思う。