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2022春_プロジェクトが発表されたころの卯辰山公園訪問記【蓮ノ空舞台巡礼】

2022年2月28日。ラブライブ!シリーズ公式より誌面とSNSを通じて新プロジェクトに関する発表があった。突然の発表にSNS上や周囲のラブライブ!仲間は騒然。数時間と経たないうちに、舞台が特定されるに至った。
この先何が起こるのか?分からない中だったが、私は金沢へ針路をとった。


金沢で何をする?

2022年3月下旬。私は約5年ぶりに金沢駅に降り立った。
学生時代の実質的な卒業旅行やその後の職場旅行で金沢を訪問したことがあり、土地勘が全くなかったわけではない。とはいえ、5年近い年月には感慨深さを感じずにはいられなかった。

さて、今回は関西方面から東京への帰り道を北陸経由にしての立ち寄りだったので、列車の乗り継ぎの合間、限られた時間で市内を散策することにした。持ち時間は約3時間強。

当時の情報源といえば、ラブライブ!シリーズ公式YouTubeチャンネルに投稿されたティザー動画と付帯するわずかな説明文のみ。ティザー動画には金沢の風景が散りばめられていたものの、その全てを巡るには時間が心許ない。そこで、キービジュアルにもなった卯辰山公園見晴らし台を目指すこととした。

市内の移動をどうするか?

ペーパードライバーである私にレンタカーの選択肢はなく、専ら公共交通機関(鉄道・バス)を利用して旅先を巡るのが常である。今回の目的地である卯辰山公園方面へはバス路線が存在するが、このときは想定していた旅程とバスの運転時刻が嚙み合わず、利用は断念した(後にバス利用での訪問も果たすが、別の機会に紹介したい)。
そこで、金沢市内で広く普及しているシェアサイクルを利用することにした。金沢市では、市が実施主体である公共シェアサイクルサービス「まちのり」が普及している。短時間でも気軽に使える手続きのしやすさと安価な料金、市内各所にサイクルポートがあることが魅力的だ。

金沢駅から卯辰山公園へ

金沢駅兼六園口(東口)を出て右手方向、少し歩いていくと高架下に「まちのり」の金沢駅サイクルポートがある。50台規模の大規模なサイクルポートだ。

金沢駅高架下にある「まちのり」のサイクルポート

予約しておいた自転車を探して、利用開始手続きをする。「まちのり」は電動アシスト自転車が使用されるが、予約時点で各自転車の充電状況が分かるのが便利で、私が借りた自転車も充電残量は十分。いざ、出発。

武蔵ヶ辻交差点…近江町市場を右手に見ながら進む
浅野川大橋から見る浅野川

駅前は歩行者も多いので適宜自転車を押しながら歩いて進み、近江町市場方面へ。近江町市場脇を通り抜けさらに東進し、橋場交差点を左に折れる。浅野川沿いを東進していくと、天神橋に至る。交差点での信号待ちや立ち止まって景色を眺めたりとゆっくり進んだが、駅前からここまで20分ほどで到達。

卯辰山公園の入り口付近…左方向の坂道を登っていく

ここからは山登り。勾配はきつく、長い距離続くが、電動自転車の威力を発揮しながらゆっくり、着実に登っていく。初見の場所なので曲がるべき交差点を探すのに難儀したが、玉兎ヶ丘(ぎょくとがおか)の東側を通り、麓から15分ほどで見晴らし台の入口に到着した。

卯辰山公園見晴らし台

時刻は11時過ぎ。
小道を抜けていくと、視界が開けた。ティザー動画で見た景色があった。

卯辰山公園見晴らし台の全景

ということで、まずは画角を合わせてみて撮影。

最初のティザー絵の画角

次に反対側から。仮に、メンバーたちが撮影に使っているスマホの方を見るとすれば、このような景色がメンバーたちの目に入ることになる。

ベンチを挟んで逆方向を望む

一通り撮影を終え、ベンチに座って休みながら、この街でこれから何が起こるのかということを考えた。
皆さまもご存じの通り、ラブライブ!シリーズの特徴の一つが実在する場所・街を舞台に物語が展開されることである。先例に倣えば、本作でもこの街に住むスクールアイドルの日々が描写されるはず。では、この場所は作品の中でどういう立ち位置になるのか?そもそも、どのような形で、密度で、この街が描かれるのか?「バーチャルスクールアイドル」という新しい形態でどのような変化があるのか?
当時としては答えのない疑問を巡らせながら、まだ見ぬ新時代のスクールアイドルたちの活躍に期待を膨らませた

見晴らし台脇にある坂道
見晴らし台が日常的な練習の場ならば、トレーニングとしてこの坂道を日々駆け上がっては駆け下りていく姿もあり得るのかな?などと、思いを馳せたりしたものです

ひがし茶屋街経由で駅前へ

穏やかな春の空気をたっぷり浴び、登ってきた道を降りていく。
途中、別の展望台があったので立ち寄ってみる。眺望の丘は金沢駅や日本海方向が見渡せる展望台で、駐車場も整備されており、多くの方が散策を楽しんでいた。

眺望の丘…見晴らし台とは違った趣で景色を楽しめる

山道を降りきって、浅野川沿いを西進。浅野川大橋の近くにある駐輪場に自転車を止めて、ひがし茶屋街へ向かった。

東山観光駐輪場…こうした駐輪場があるのは自転車移動の身からすると心強い

連休のお昼時ということもあり、観光客で大変にぎわっていた。散策しながら、ティザー動画のワンシーンに写る画角を探し、1枚。

ティザー動画に写り込む1カット

ひがし茶屋街も金沢を代表する観光地の1つである。この地の風景をティザー動画に盛り込むということは、例えばこの地で商いをしている家系の登場人物がいるのか、あるいはスクールアイドル活動の一環でお手伝いをする場面があるのか。作中での登場の仕方には切り口がいくつも想像できる場所だった。

再び自転車に乗り、駅前へ。金沢駅のサイクルポートに戻り自転車を返却。利用時間は約2時間半、利用料金は600円強(2022年当時)だった。ちなみに、借りた自転車の充電率は概ね以下のような推移だった。山道の上り下りがあったとはいえ、余裕を持っての移動だった。

駅前出発時:95%→卯辰山公園見晴らし台(上った直後):70%台→卯辰山公園入口(下りた直後):90%台→駅前到着時:80%

こうして、舞台巡礼としては初めての金沢での街歩きを終えた。

おわりに

この記事では舞台巡礼としては初めての金沢訪問時の行動や所感をまとめてみた。限られた情報の中でも、その場所を訪ね、同じ風景を見て、新たな活動に対して期待を膨らませるには十二分な時間であったことを共有できれば幸いである。
また、自転車での市内移動が極めて快適だったことも印象的だった。ひがし茶屋街がそうであったように、主要な観光地にはサイクルポートや駐輪場が整備され、移動中も多くの利用者(観光客)を見かけた。本作の舞台巡礼においても実用的な移動手段であることを体感した。

後に「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」として本格始動した本作。103期(2023年度)を終えた今、アプリ「Link!Like!ラブライブ!」の活動記録(ストーリー)に登場する卯辰山公園見晴らし台で何が語られたのか、「蓮ノ空のこと好き好きクラブ」の皆さまにあっては言うまでもないだろう。私自身も活動記録(ストーリー)第15話を見たうえで、この場所への再訪を果たしているが、それはまた別の記事でまとめたい。

●訪問日:2022年3月21日
●訪問地:卯辰山公園、ひがし茶屋街
●天候:晴れ(最高気温11℃)【tenki.jpのデータ

―参考サイト―
▼YouTube ラブライブ!シリーズ公式チャンネル 「【新情報】バーチャルスクールアイドル、2022年秋活動スタート!」
公共シェアサイクル「まちのり」
▼Special Thanks:Twitter(当時)における先駆者の皆さま


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