『未完成の修士論文とロシアンマダム・アンナ・カレーニナの栄枯盛衰』
先ごろ、修士論文作成中の知人と会話をした時のこと。
信仰心にも関連した福祉的支援についての話になり、話中のエピソードの中に一点、小さな疑問を持つ箇所があった。
それは「(主として)後期高齢者においては、支援者に対する感謝の意思とその表し方に特徴がある」ということだった。統計と呼ぶには母数が少ないため明確な根拠にはなりえなく、彼女の主観の一言で片付けられることも事実であるとは思うが、特定の世代以前と以降でその表現方法に違いがあることは自分自身のこれまでの経験においても思い