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空サムネ10選:マイリスコンピ


※トップ画像は、【初音ミク】碧空【オリジナル曲】(しめへびさん)に用いられた、古都睦さんのPVからスクリーンショットをお借りしました。問題があればご指摘ください。



というわけで、今回のマイリスはこちらになります。


今月のマイリスコンピのテーマは「空」とのことで、思い出深い作品を色々と選んでみました。他の方と被りそうな作品は外したのですが、それでも候補がたくさんあって迷いましたね。ボカロ曲、空を望んだり爽やかな大気を感じる瑞々しい作品、多いですよね。皆さんはどんな曲が好きでしょう。

では、こちらから。


1.【初音ミクAppend】skyline【オリジナル】

さよならを この胸に ぎゅっと詰め込んで
目指す空路を 東の空へ

トップバッターは、NOFRIE(ノフレP)さん、2011年。空へと旅立つ歌で、これほど溢れんばかりの爽やかさを感じる作品はめったにないでしょう。朝どこかに出かける前に聴くと、心新たにして出発できそうです。残念ながらニコ動以外で引用ができず、提示したサムネイルの上にリンクを貼っておきますが、ぜひリンク先から聴いてほしい名曲です。

なお本作は、NOFRIEさんがЯ(うらあーる)さんという別名義で過去に投稿していたルカ曲をミクでリメイクしたもの。歌詞も少しだけ違うようです。

(参照)【巡音ルカ】skyline【オリジナル】



2.【V3 Lily】 Sky is the limit 【オリジナル】

どこへ行ったって
何があったって
忘れないよこの景色を

DJ'TEKINA//SOMETHING(ゆよゆっぺ)さん、2013年。夏の青空へと飛び込んでいきたくなる、雄大で伸びやかなメロディが素晴らしい。軽やかにLilyの声を乗せているのも曲想に合ってますね。PVで、白い大きな帽子とワンピースで道を歩いていくLilyも、めっちゃ可愛いです。

投稿者コメント通り、「青春」の名曲と言えましょう。タイトルの”Sky is the limit”は、可能性に限りは無い、という意味。1900年前後に飛行機が実用化された頃、アメリカで生まれた慣用句だそうです。



3.【IA】夏残照とカゲボウシ【オリジナル曲】

夏が終われば君は居ないから
また夏を廻るべく息を止めたんだ
弾けて消えた花火と君の残り香
置いてかないで、ねぇ。

Isletさん、2017年9月。IA曲で、晩夏ながら爽やかなVOCAROCKです。現時点で、Isletさんでは最も再生数が多い代表作でもあります。IAで夏曲となると、どうしても某Pさんと比べられてしまいますが、若干リスペクトを感じはするものの、爽やかに走り抜けていく感覚はIsletさん独自。特に、3分40秒から4分15秒あたりの間奏が良すぎて、ここから一度落ち着いてラスサビへ続けていくのがとてもエモい。夏の残照に想い馳せたくなります。



4.【初音ミク】トリコロール・エア・ライン(TropicalResortMix)【アレンジ】

夜の雲海越え 1000マイル彼方へと 旅客飛行
あなただけのアテンダントの私 トリコロール・エア・ライン

あつぞうくんの名曲「トリコロール・エア・ライン」(現在は非公開)を、OSTER projectさんが2010年8月に投稿したアレンジ作品。keepoutさんの絵柄も相まって、夏全開なテンションとなっております。お洒落でジャジィなピアノ間奏部にOSTER節も渾然一体に交えながら、サンバのリズムで素敵に突っ走っていくRemix。聴き逃してはもったいない逸品です。

なお、「トリコロール・エア・ライン」は、ニンテンドー3DSソフト「初音ミク and Future Stars Project mirai」やアーケードゲーム「初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone」にも収録されており、ボカロ好きならどこかで聴いたことのあるメロディではないでしょうか。



5.【MIKU】ソラリス流星雨

あどけない笑顔がこぼれて
瞳に幾千の星たちを映して
刹那に燃えて消えてしまう
流星のように儚い君は

Bernisさん、2013年。楪ユウリ(Yuri Yuzriha)名義で投稿されていた頃の作品です。波音から始まるイントロ、そして幻想的に疾走していくメロディ。橙と濃紺色の空を描いたDigiCatさんの映像も見事で、何が始まるのかワクワク感が止まりません。トランス好きな方ならハマるでしょう。そして、ぐっと引っ張ったところでの4分52秒のブレイク、これが感極まるほど愛しい。

タイトルは、スタニスワフ・レム(ポーランド)のSF小説『ソラリス』を原作とした映画「惑星ソラリス / Солярис」(А.А.Тарковский, 1972, 旧ソ連)から。説明しておきますと、「意志を持った海」に表面を覆われた惑星ソラリスの謎を解明するべく派遣された心理学者が、ソラリスの海がもたらす不可思議な現象に囚われていく……というあらすじ。人間以外の理性との接触を描くコンタクトテーマSFの、古典的名作です。



【Vocaloid/マクネナナ】Sky Fall Down【DubCore】

澄み渡る蒼い空を超えた先に 輝いた幾千の星
やがてくる希望と絶望 軽やかに飛び越えて
安息の地へ 君と

Rin(ぎん)さん、2014年。ダブコア(Dubcore)/ワブルコア(WobbleCore)と呼ばれるジャンルとのこと。Rinさんの例にもれず、これまた実にボカクラ映えしそうな良作です。蒼穹に及びそうな躍動的なメロディが、ぐいぐい捻じ曲がりつつも、こちらの心を掴んで離しません。

Dubcoreの説明、難しくて合ってるか分からないんですが、UKハードコアの系譜で、ドラムンベースやダブステップの影響を受けたカテゴリーで、うねり感や変則的リズムが特徴なのだとか。ワブルコアに至ってはググっても説明が出てきません。ダブステやブロステップと類縁的なジャンルなのかな。誰か詳しい人に教えてほしいところです。



【GUMI】 あしたを見上げた夏の終わり 【オリジナル】

今日は宙を見ようよ 星の跡なぞるように
校庭で見た この景色きっと忘れないよ
それだけでほら 強くなれるよ
何年先も笑っていられる魔法だね
永遠のような気がしてた 夏の終わり

広日向さん、2014年。ミナミトさんのイラストをpixivで偶然見つけて、この曲を作ったそうです。そして、ミナミトさんに曲を見てもらったところ、さらに数点描き下ろしてもらったと。

イントロからぐっと惹き込まれる、突き抜けるほど爽やかなGUMI sweetのボカロック。調声も澄み切っていて、サビでの解放感も素晴らしい。色褪せない青春映画のような清涼感を覚えます。ミナミトさんの絵を見ていると、天文部(天体観測部)の活動を描いた連作のようですね。若い方に聴いた感想をもらいたくなります。



8.アジサイ / 猫村いろは

君が僕を見つけて
笑いながら手を引いてく
さよなら静かな日々よ
苦笑いの下にあるのは
きっと微かな光

La+(ラプラス;旧名義はAcelora)さん、2013年。いろはマスターとしても名高いLa+さん作品での再生数最多、La+さん代表作の一つです。

爽やかピアノが印象的なボカロックで、メロディは一度でも聴いたら忘れられません。戯言だと知りながら、誰かのせいにして孤独ではないと言い募る。人波の中で自分を斜に見る歌詞が、夏の寂しさを引き立てます。しかしその孤独も、最後のフレーズで「君が僕を見つけ」ることで救われ、曲が終わってもその向こうへ広がっていく世界を感じ取れる構成が素晴らしい。ぜひとも聴いてほしい隠れ名曲です。



9.【初音ミク V3】 旅の終わり 【オリジナル曲】

夜を越えて 朝日が 顔を出す頃に
もうすぐだね 旅の終わりが近づいてる
どこまでも歩ける 気がしてたけれど
始まりと終わり 迎える勇気を下さい
どんな時も一緒だよって
嘘でもいいから 安心させてよ
笑顔で別れると決めてた
だけど 今は涙を許して

CleanTearsさん、2016年。ミクトランス、ミクノポップの名手であるCTさんですが、これはチルアウト(Chillout)と呼ばれる落ち着いたダウンテンポな曲調になっています。hakusaiさんのイラストに描かれているように、遥か高く雲間の星空へと届いていくような、初音ミクV3の妙なる歌声に癒されまくりです。(ちなみにミクさんの衣装は、セガのPSソフト「セブンスドラゴン2020-II」に出演した際のものです。)

イントロから手拍子が心地よく、すっと音楽に同調していける感じ。思わず体がゆらゆら動いてしまうリズム。声もメロディも透き通っていて、何回でも聴いていられます。それだけ浸っているところに曲の終わりが近づいて、最終フレーズでのメロディと歌詞が刺さるんですよね……。



10.【初音ミク】碧空【オリジナル曲】

碧は とても眩しくて
茜は ときに儚くて
世界は 繰り返してる
生きて 朽ちて
また 生きるように
もう少し ふわり 歩いてゆけば
どんな花が 咲くのでしょうか
地平線 ひかり 七色魅せて
今日の日の 終わりを告げてゆく
夏の空 ふわり 巡り巡る
ほのかに香る 煙みたいに
ゆらゆらり じわり 霞んで映る
あの夏の 小さなわたしたち


ここまで飛ばして来られた方に。あなたの時間を6分下さい。

未見でしたら、この作品だけは、見ておくべきです。

できれば、リンク先で大画面にしてご覧下さい。


しめへびさん、2012年。PV・イラストは古都睦さん。

タイトルの読みは「碧空」(へきくう)。しみじみと夏の余韻を感じさせる名バラードです。しめへびさんは、初音ミクを使った初投稿がこの作品だったそうで、いやいや凄すぎる。夏の田舎道、昼から夕、そして夜へと移り変わる景色に重ね、別れた人との過ぎ去った時間を想う歌です。そして、5分15秒からのラスサビと、それに伴うPVの変化が与える感銘。単純な仕掛けですが、曲との相乗効果もあり、心に深く刻まれる名作です。



以上、10作品を挙げてみました。

空サムネの名曲はもちろん他にも数多く、数十曲は候補にあがりましたが、個人的にはしっかり選べて満足しました。

あなたの一押しの空サムネ曲は何でしょうか。教えて頂ければ嬉しいです。またvocanoteでお会いしましょう。

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