PERSON’Sというブランドが好きだった

中学時代、自分が何を着ていたかというと、まず、私服の中学に入ることになって、入学前に親に連れて行かれたのが、McGREGORのファミリーセール。親がママ友からファミリーセールの招待状をもらったらしく、そこでとりあえず一通りの服を買った。
あとはGAP、コムサ系などを着ていた。

中一の終り頃から、今はなきフーセンウサギ株式会社というところが作っていたPERSON’Sというブランドが好きになって、それからPERSON’Sの服を少しずつ買ってもらうようになった。
地元の西友はショッピングモール規模の大型店舗で、テナントにPERSON’Sが入っており、数年後に撤退するまで、ずっとその店舗で買っていた。

【】内、PERSON’Sの服の思い出。
【・シアサッカー生地にブルーグレー8赤2の色配分の斜めギンガムチェックの長袖スモックは、襟元のシャーリングが可愛らしく、涼しいので春から秋にかけて大活躍した。肌寒くなると中に同じくPERSON’Sのきなり色のコットンのハイネックを合わせていた。

・透け感のある薄い生地の綿の、白地にピンクや緑のプリントの半袖カットソー。配色の分量で花と葉の柄に見える。透け感があるので、合わせるインナーで表情が変わるのが楽しめた。

・近づかないと見えないほどものすごく小さいドット柄のカットソー。ドットの一つ一つはボールペンで書いた点くらいの小ささ。この柄の、グレイッシュなピンクのタンクトップと、ベージュのフレンチスリーブのTシャツを持っていた。生地の質が良く、とても着心地が良かった。この服は、大学生になって上京してからは着ていなかったが、捨てられなくて、社会人になっても思い出のために持っていた。20代後半のあるとき、やっと決心して、処分した。

・コットンメインの混紡生地で、表面が和紙のように凹凸している変わった生地の薄ピンクのベスト。気に入りすぎてヘビーローテーションできず、家でよく鑑賞していた。薄ピンクが絶妙な色合いで、散る桜の花びらの色みたいだなあ、とその服を見るたびに思っていた。

・ミントグリーン地に、ペールトーンの黄色とグレーの小花とPERSON’Sのロゴの柄のレインコート。20歳くらいまで着ていた。腰くらいまでの丈、立ち襟、袖口はマジックテープのシンプルな形。色合いと柄が優しく、素敵な柄だった。着ている時に袖口などを眺めて柄を鑑賞して幸せな気分になっていた。

・えんじ色のジャガード織の身生地に、袖の肘から先がタータンチェックの別布で、胸元に青のPの文字のフェイクスエードのアップリケがついたパーカー。中二からずっと愛用し、ディースクエアードっぽくコーディネートしてみたりして大学生になっても着ていた。】

PERSON’Sの服は、安心感を覚えるデザイン。色使いがきれい。あたたかくて、かわいい雰囲気の服。ベビー服も展開しているブランドで、生地の質が良かった。

件の西友に入っていた店舗が撤退する少し前に、【】内に書いたミントグリーンのレインコートと同じ柄で色違いの、ピンク地のナイロン製のバッグの中サイズと大サイズの二つを買ってもらい、30を過ぎた今でも大事に持っている。
このバッグはPERSON’Sというかフーセンウサギ自体がなくなってしまってからは自分の中では殿堂入りしていて、外に持って出て汚したくないので家でオフシーズンの衣類を入れる収納として使っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?