似合わないシルエットは一生似合わない。一方で、似合う色は年を経るごとに変わっていく

もって生まれた体型、骨格は一生変わらない。だから自分に似合う服の造形も基本的にはずっと変らないと思う。
例えば、私の場合、先に書いたノーカラーのシャツは、子どもの頃から30を過ぎた今に至るまでずっと似合わないし、顔の骨格がこの先突然立体的になることもないから、たぶん一生似合わない。

一方、肌や髪や目の色は加齢に従って変わっていくから、似合う色は年齢によって変わっていく

23歳のある日、初めて自分の髪の中に白髪を発見し、それ以降ちょっとずつ増えて30歳で10本、31歳で11本と確実に増えている。私はラップ音がしているときまって右目と頭頂部のちょうど中間の部位が痛くなるのだけど、その部位に固まって白髪が生えている。固まって白髪が生えている部分の周囲の髪は色素が抜けて天然の茶髪になっているから、いずれここも白髪になるんだろうなあって予測がつく。

子どもの頃から私は老人の肉体を見ると木のようだと感じていた。肌にハリがなくて、黒ずんでいて、体全体に水分が少なくて、四肢が木の枝みたいだからだ。白髪の場合、髪と皮膚とのコントラストのせいで肌の黒ずみが強調される。老人になると瞳の色が薄くなり、白目も濁ってきて、目の色も変わる。

そうやって全身の色味が変化すると、似合う服の色も変わるのは当然だろう。
私も日々老化を感じている。髪の量は28歳くらいから減ってきている実感があるし、代謝は25歳頃から落ち始めた。29歳からヴィーガンになって少し老化のスピードは落ちたけど。

そうやって私も老化してきて、似合わなくなった色もあり、それまで似合わなかった色が似合うようになってきたりもしている。
例えば同じブルーでも、紺色は好きな色でもあり似合う色でもあったが、今でも好きな色であるものの、似合わなくなった。
一方で子どもの頃から水色が好きで、服でも着たいと思っていたけど、若い頃はなぜか似合わなくて、好きなのに着れない色だった。それがなぜか20代後半から合うようになった。


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