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MATLAB EXPO2024 Lightnig Talk(2024/06/26)

発表の元ビデオです。 ストリーミングはモノラルでしたが、こちらでは最初と最後の BGM が、AudiiSion EP 処理されたステレオになっています。 イヤホン/ヘッドホンでお聴きください。

Xcode で iOS 用 AUv3 プラグインを作る ~ リングバッファ/ダブルバッファ方式 FIR フィルター ~ Simulink でメイン処理動作確認

まえがき なんか去年もそうだった気がするのですが、せっかくの桜満開の時期に天気悪くてがっかりですね。 今朝も桜を見に近所の公園に行ったのですが、雨が降ってきました。 やはり桜は青空バックで見たいです。 なので、部屋に籠もって AUv3 プラグインでも作りましょう! AUv3 プラグインとは AUv3 とは、Apple の オーディオ用低レイヤーフレームワーク Audio Unit をアプリ間で共有する Audio Unit Extension の最新規格です。 こ

CEDEC2023講演 まとめ ~ イヤホンの頭内定位を解消する独自技術 AudiiSion EP とは

まえがきCEDEC2023 でコナミさんと共同講演した 「音場を広げる!~Amazing Bombermanのインタラクティブに変化する2Dサウンド制作事例~」 そこでご紹介した、イヤホンの狭い音場(頭内定位)を解消する独自の頭外定位信号処理技術 AudiiSion EP のまとめです。 HRTF とは・HRTF(音源~耳の伝達関数)は特性が複雑で個人差も大きく未解決要素も ・イヤホンでは HRTF が掛からないので狭い音場(頭内定位)に ・個人化 HRTF は手

音量やデータを滑らかに変化させる ~ 積分器で簡単に

まえがきVST 等、オーディオの内部処理で音量を変えたりする場合、急に大きく変えると波形が不連続となり、「プチッ」というノイズが出ることがあります。 そのため、音量を滑らかに変化させる必要があります。 (振幅が小さいところで切り替わると気にならず、テストでは気付かないことがあるので注意が必要です) ランプ関数JUCE のチュートリアルでは、前の Gain と比べて違ってたら、その間を applyGainRamp() によってフレーム内で滑らかに変化させる例が載っています

VST プラグインのプロトタイピングから検証までを MATLAB で ~ MATLAB の VST 生成機能を使う ~ データインスペクターでログ比較

まえがきみなさんは信号処理系のプラグインを作る場合、プロトタイピングや検証はどうされてますか? 私は、JUCE や Wwise でプラグインを作る前に、まずは効果を MATLAB/Simulink で確認し、MATLAB で VST 化してリアルタイム検証を行っています。 今年の ADC でも、「最初に MATLAB で作ってから JUCE にする」って言ってた方がいましたね。 "super helpful" と。(--)(__) Musical sound codin

HRTF を聴き比べ ~ MATLAB の VST 生成機能を利用してスタンドアローンアプリを作る ~ Home ライセンスでもOK

R2023bで SOFA ファイルを直接取り扱えるようになり、外部 API を使用する必要がなくなりました。 その件を記事中に追記しています。 2023/09/16 更新 試聴だけしたい方は、以下を飛ばしてアプリ説明・使用方法へどうぞ。Windows 版のみとなっております。 まえがきVST(Virtual Studio Technology) プラグインとは、スタインバーグ社(現ヤマハ傘下)がDAW用に開発したプラグイン規格です。 詳しくはこちらをご参照ください。

CEDEC2023 講演のお知らせ

コナミさんと共同で、Amazing Bomberman に採用された立体音響再現技術 AudiiSion EP 、HRTF 関連、MATLAB / Simulink を用いたモデルベース開発について講演予定です。 (。・_・。)ノ 音場を広げる!~Amazing Bombermanのインタラクティブに変化する2Dサウンド制作事例~ セッション一覧 人数制限のためか、現地参加できるレギュラーパスはすでに完売してしまったそうですが、7月3日(月)よりオンラインパス、ライトパ

Amazon Kindle 電子書籍「MATLAB で簡単オーディオ プラグイン開発 : エフェクター・プラグインが数分~で作れる!(VST/AU)」

電子書籍発売!本業収入がほぼないので、本を書きました! (。・_・。)ノ 定価 1200 円(税込み)です。 よろしくお願いいたします。m(._.)m 前書きにも書きましたが、2年半に渡り note 記事として書きためたものを元に一貫性とストーリー性を持たせ、原理的説明や記事では省略した部分など多くの加筆を行ったものです。 リフロー形式なので「ページ数」の概念がないのですが、Amazon では 393 ページと表示されています。 ほぼ半分が実際の VST プラグイン

System Object Plugin ~ Simulink にもそのまま読み込めるプラグインを作る

まえがき前回の記事で、以下のように書きました。 Audio Plugins in MATLAB を読んでもイマイチ、Basic Plugin と System Object Plugin の違いが、継承元が異なる以外分かりません。 さらに、「MATLAB環境におけるオブジェクト指向プログラミングをより高度に理解する必要があります」みたいなことが書かれています。 あまり近寄らない方が良いのかもしれませんが、Simulink に組み込めるようにするだけなら簡単なので、一応や

MATLAB でマルチチャネル対応 VST 開発 ~ Ducking VST ~ ナレーションに合わせて BGM 音量を自動調節

System Object Plugin を直接作る方法の記事を追加しました。(2023/1/2) System Object Plugin ~ Simulink にもそのまま読み込めるプラグインを作る まえがきAudio Toolbox では、2ch を超えるマルチチャネル入出力に対応しています。上限は特に書いてありません。 マルチチャネル対応の VST を作りたい場合、audioPluginInterface() で 'InputChannels'、'OutputC

MATLAB/Simulink でアルゴリズム開発 ~ C/C++ の検証を MATLAB で ~ C Caller / C Function

まえがき私は通常、MATLAB/Simulink でアルゴリズム開発を行い、組み込み・VST(JUCE)用に C/C++ 化を行うことが多いです。 その場合、検証用テストデータの作成および、C/C++ での実行結果の検証にも MATLAB/Simulink を使います。 これだけでもかなり効率的ではあるのですが、テストデータを C/C++ に持って行ったり、実行結果を MATLAB に持っていったりと、MATLAB <-> C/C++ 開発環境の行ったり来たりが面倒です。

SimulinkでカスタムGUI

Simulinkには、"Dashboard" というブロック群があって、これを置けば簡単にGUIを付けられるのはよく知られていると思います。 Dashboard Dashboardを使ったGUIの例 SimulinkではDashboardを使う以外にも、ブロックをダブルクリックすると立ち上がるカスタムGUIコントロールパネルを作ることができます。 カスタムGUIの例 とても簡単にできるのですが、こちらはあまり見かけない気がするのでその解説をしたいと思います。 Si

MATLAB/Simulink で気軽に始める音響信号処理 ~ App Designer で GUIアプリも簡単開発!

MATLAB EXPO楽しかったですね~。( ̄ー ̄) 以前、ポスター発表して来場者人気投票で2位を頂いたこともあるのですが、今はちょっと他のことする余裕がないので、いずれまた・・。(-_☆) 今回、特にライトニングトークに触発され、MATLABでの音響信号処理を布教すべく、”初心者向け” MATLABを使ったオーディオ信号処理について書いてみました。信号処理自体ではなく、「信号処理アルゴリズム開発環境」的な説明です。結果的に、App Designer の説明がメインになり

折り返し雑音とは?~なぜ車のホイールは逆回転するのか~デジタルはアナログの近似ではない

電子書籍発売しました!(2023/01/22) 動画・音声リンク付き紹介記事はこちら。 Amazon Kindle 電子書籍「MATLAB で簡単オーディオ プラグイン開発」 スクリプトはどなたでも無料でダウンロードできます。 折り返し雑音(aliasing noise/aliasing artifact/folding noise)信号処理の経験がない人には耳慣れない言葉かもしれませんが、ほぼ全ての人がその現象を見たことはあるはずです。 TVや映画などで、車などが走