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#オーディオ

Xcode で iOS 用 AUv3 プラグインを作る ~ リングバッファ/ダブルバッファ方式 FIR フィルター ~ Simulink でメイン処理動作確認

まえがき なんか去年もそうだった気がするのですが、せっかくの桜満開の時期に天気悪くてがっかりですね。 今朝も桜を見に近所の公園に行ったのですが、雨が降ってきました。 やはり桜は青空バックで見たいです。 なので、部屋に籠もって AUv3 プラグインでも作りましょう! AUv3 プラグインとは AUv3 とは、Apple の オーディオ用低レイヤーフレームワーク Audio Unit をアプリ間で共有する Audio Unit Extension の最新規格です。 こ

MATLABでGUI付きアプリ開発 ~ App Designer を使おう(2)~ストリーミングオーディオをフィルター処理

MATLABでGUI付きアプリ開発 ~ App Designer を使おう(1)~フィルター特性を変えてグラフ表示 MATLABでGUI付きアプリ開発 ~ App Designer を使おう(3)~タイマー割り込みでスペクトル表示(非同期FIFOを使う) MATLABでGUI付きアプリ開発 ~ App Designer を使おう(4)~ フィルター周波数・バンド幅をマウスで操作 まえがき今回は前回のアプリに、オーディオファイル読み込み・再生機能を追加してみます。フィルタ

MATLABでGUI付きアプリ開発 ~ App Designer を使おう(1)~フィルター特性を変えてグラフ表示

MATLABでGUI付きアプリ開発 ~ App Designer を使おう(2)~ストリーミングオーディオをフィルター処理 MATLABでGUI付きアプリ開発 ~ App Designer を使おう(3)~タイマー割り込みでスペクトル表示(非同期FIFOを使う) MATLABでGUI付きアプリ開発 ~ App Designer を使おう(4)~ フィルター周波数・バンド幅をマウスで操作 前書きMATLABでGUI付きプログラムを書く方法は何種類かあります。 Simul

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MIDI Wireless control (MATLAB w/ Miditure)

MATLAB で開発した VST のデバッグ フィルターパラメータをスマホからワイヤレス操作するデモ動画です。 VST でなくても、普通に Simulink でもできます。 記事本文はこちら https://note.com/leftbank/n/ne8fb365503c7

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MIDI Wireless control (MATLAB w/ Fader)

MATLAB で開発した VST のデバッグ フィルターパラメータをスマホからワイヤレス操作するデモ動画です。 VST でなくても、普通に Simulink でもできます。 記事本文はこちら https://note.com/leftbank/n/ne8fb365503c7

MATLABでVST開発 ~ Map オブジェクト(文字ベクトル Key データ構造体)を使ってVSTパラメータをセットする(R2022a対応版)

まえがき以前の記事 externalAudioPlugin class ~ MATLABで外部VSTプラグインをホスト ~ 動的変数名を使ってVSTパラメータをセットする で、 と書きました。その後、"Prerelease Customer Survey" にその旨報告したところ MathWorks のサポートさんから連絡があり、何回かやりとりをして解決方法を教えてもらいました! 改めて問題点をおさらいすると・・、 各パラメータが、  パラメータファイル内では「変数名」

JUCE~既存プロジェクトをコピーして始める

前回は新規作成方法でしたが、ついでに既存プロジェクトを元に別プロジェクトを作成する方法を。 1.新規フォルダー作成 2.既存プロジェクトの .jucerファイルと Source フォルダーをコピー 3..jucer ファイルのファイル名を変更して起動 4.設定(歯車アイコン)で、Project Name、Plugin Name等を変更 Project Name を変えると、左上のプロジェクト名に即時反映されます。 CTRL+Zとかが効かないのがイマイチですが。 5.ID

JUCE でディレクトリ名、クラス名、VST/アプリ名、生成ファイル名を個別に設定する

JUCE でVST/アプリを新規作成する場合、まずは Projucer で "Project Name" にプロジェクト名を入れて "Create Project" するわけですが、デフォルトではこのプロジェクト名が、ディレクトリ名、クラス名、VST/アプリ名、生成ファイル名(VST/アプリのフィル名)として使われます。 しかし場合によっては、これに別々の名前を使いたいこともあるかと思います。 今回はその設定方法を、備忘録も兼ねて書いておきます。 ディレクトリ名、クラス

DnoteLR/LR+ 開発秘話

まえがき特許経過情報見てみたら、カシオさんに権利譲渡されていたようで・・。 私が最初に買った電卓はFX-602Pでした。(u_u) せっかくなので(?)開発秘話的なモノでも書いてみようかと。 権利的なこともあるので、技術的内容については、論文・特許等で公開済みのもののみになります。 経緯私と落合氏は2020年6月いっぱいで退社して DnoteLR/LR+ から離れることになり、2020年10月に AudiiSion Sound Lab.を共同創業しました。 藤本健の

MATLABでVSTプラグイン開発 [初級編]~数分?で作れるVST~LMSで無相関プラグイン

電子書籍発売しました!(2023/01/22) 動画・音声リンク付き紹介記事はこちら。 Amazon Kindle 電子書籍「MATLAB で簡単オーディオ プラグイン開発」 スクリプトはどなたでも無料でダウンロードできます。 だいぶ前に「夏休みはVST! MATLABで楽々(?)VSTプラグイン開発」 という記事を書き、おかげさまでこのnote中ぶっちぎりの一番人気(あっ、いや、HRTFの記事がトップに躍り出てました!(^-^; )なのですが、色々詰め込んだため3万

JUCEがモーダルウインドウ禁止になったので仕方なくリファクタリングしてみた

SHOULD NEVER USE THIS METHOD! さて、少し前から、「プログラム的に危険である」「Androidが非対応」ということで非推奨(というか、"you SHOULD NEVER USE THIS METHOD!")になっていたモーダルウインドウ(入力待ちダイアログ)。 ついに6.1.0からデフォルトで使えなくなり、Async(非同期)系の、プロセスはすぐ次に移動してコールバックで処理を行う方法のみに変わりました。 具体的には、 AlertWindow

MATLAB/Simulink で気軽に始める音響信号処理 ~ App Designer で GUIアプリも簡単開発!

MATLAB EXPO楽しかったですね~。( ̄ー ̄) 以前、ポスター発表して来場者人気投票で2位を頂いたこともあるのですが、今はちょっと他のことする余裕がないので、いずれまた・・。(-_☆) 今回、特にライトニングトークに触発され、MATLABでの音響信号処理を布教すべく、”初心者向け” MATLABを使ったオーディオ信号処理について書いてみました。信号処理自体ではなく、「信号処理アルゴリズム開発環境」的な説明です。結果的に、App Designer の説明がメインになり

オーディオ信号処理のプロトタイピングを M5Stack Core2 で~スマホの中の好きな曲を、オリジナル信号処理してイヤホンで聴こう!

オーディオ信号処理プロトタイピング なかなか手頃なのが見つからなかったのですが、M5Stack Core2 なら手軽にできそうだったので試してみました。 スマホの中の好きな曲やYouTube等 -- (ブルートゥース) --> M5Stack Core2 -- (I2S) --> 有線イヤホン、という流れです。信号処理は M5Stack Core2 に入れます。 スマホとの接続は一般的なBTイヤホンで使われるA2DPプロファイル(コーデックは多分SBC?)で、イヤホンアン

サンプリング・レート・コンバーター~マルチステージ化・ポリフェーズ化で演算量を大幅削減!~マルチレート信号処理とは?

前の記事「折り返し雑音とは?~なぜ車のホイールは逆回転するのか~デジタルはアナログの近似ではない」で、「デジタル信号処理にとってサンプリングレートの変換は苦手な処理」であるが「マルチステージフィルターやポリフェーズフィルターを駆使すれば、比較的少ない演算量で原理通りの処理を行い、音質変化のほとんどない変換を行うことは可能」ということを述べました。 今回はその、「マルチステージフィルター」と「ポリフェーズフィルター」を用いた「サンプリングレートコンバーター」の説明をしたいと思