ren

ファイル名というのは意外に重要です。
音声ファイルの再生の順序にも関わってきますし、そもそも名前が同じであると同じファルダに入れられません。

そんな場合に使うことになる「ren」とは、「rename」を縮めたかたちのコマンドで、ファイルの名前を変えるためのものです。

引数(ひきすう)として、もともとのファイル名、新しいファイル名の二つを取ります。
この引数というのは、コマンドを英語の動詞にたとえるならばその目的語のようなものです。

「old.mp3」というファイルがあるフォルダで
(アドレスバーに「cmd」と打って開いたコマンドウィンドウで)、

ren old.mp3 new.mp3

と打てば、
ファイル名が「new.mp3」となります。

なお、一般にコマンドと引数、引数と引数の間には区切りのために「半角のスペース」がありますが、
ファイル名自体にこの「半角のスペース」が含まれていると、この区切りと区別ができなくなるため、そのままではコマンドが実行できません。
そういう場合は、二重引用符「"」でファイル名を囲ってから実行します。

ren "01 トラック 1.mp3" track01.mp3

という具合です。
そもそもはこの手間を省くために「ren」で英数字などのみからなるファイル名に変えておく必要があるのです。


ところで、同様のファイルが同フォルダにあるものとして、

ren "01 トラック 1.mp3" track01.mp3
ren "02 トラック 2.mp3" track02.mp3
ren "03 トラック 3.mp3" track03.mp3

の3行をコピーして
マウスの右クリックでコマンドウィンドウに貼り付けると一気に三つのファイルの名前が変わります。
あるいは、この3行を同フォルダのテキストファイル「test.txt」に保存した上で拡張子を「.bat」(バッチファイルの拡張子)に変えて実行しても同じ結果が得られます。

これはたとえ100行あっても同じことです。

そうであれば、
「dir」の項で述べた「list.txt」を編集して、
各行のファイル名の前に「ren」、
ファイル名の後に新しいファイル名、
を入れることができれば上と同じことが効率的にできるのではないでしょうか

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