「作業」の全体像

具体的な作業の細部について述べる前に、
音声ファイル繰り返し教材の作り方の大まかな流れを示しておきます。
市販の英語教材の付録CDを利用する場合を想定します。

1.CDをPCに取り込む
Windows Media Player や iTunes などを使います。ネット経由でのファイル名取得はしないようにしてください。かえってやっかいです。

2.取り込んだファイルの名前を変える
空白やカタカナの入った既定のファイル名を、英数字と(_)アンダーバーだけからなるものにかえておきます。
複数枚のセットなら、「CD1_」「CD2_」などをつけておけば、同一フォルダに共存させられます。

3.ファイルを適切な場所に移動させる
さらに移動先で、ファイルごとにサブフォルダを作成し、各ファイルをそのサブフォルダに移動します。

4.音声分割ソフトを用いて各ファイルを分割し保存する
MP3DirectCut や WaveSplitter などのソフトを用いて各ファイルを最小の単位に分けて単独のファイルとして保存します。

5.新たに分割されたファイルを別フォルダに集める
WaveSplitter の場合はファイル名を変えておく必要があります。
根元のフォルダでファイルを検索して更新日時でソートすると元のファイルと分割ファイルが分かれるので、新しい分割ファイルだけを切り取って移動させることができます。

6.教材として必要なファイルを選ぶ
セクションの見出しや番号を読み上げる部分などは明らかに不要です。

7. rep というサブフォルダをつくってファイルをコピーする
繰り返したい音声ファイルを、元のファイル名に「x1」「x2」などを加えた名前にして数回コピーします。
このコピーを実行するバッチファイルをつくるために python を使います。

8.出来上がった音声ファイルを必要に応じて結合、あるいは速度を調整する

以上が大体の手順です。
(なお、自分で吹き込んで音声ファイルをつくる場合は6からはじめることになります。)

これ以降は、まず、このプロセスでつかういろいろな個々の小技について述べていきますが、ひととおり説明し終えた後に、そうした小技を組み合わせて行う各段階の作業について詳述する予定です。

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