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誠品生活に行って考えた、タイミングのこと。

いきなりどうでもいいけど、「せいひん」と打って清貧と出てくると、なんだか嬉しい。アッシジのサンフランチェスコを思い出します。

さて、コレド室町テラスの2階にできた待望の誠品生活の日本一号店に行ってきました。

11月中旬、平日月曜の16時頃。けっこう落ち着いています。お客様は2~3割。仕事途中のサラリーマンと、数名で視察に来ている人たちと、日本橋散歩で連れ立つおばさま方。

2階ワンフロアまるっと誠品生活。書店エリアと、物販区画にゆるやかに区切られてる。台湾のキッチュな雑貨エリアや、茶葉を使ったインセンスとかルームフレグランスとか。

ぐるっと回って、感じたことを思うままに。
・区切られた区画は、展示の変更とか企画展とか、販売のスタイルをすぐに変更できそう。実際に本の区画の間に突如文具とか和もの売り場が出現する。
・本は平積みが多い。テーマごとに「文庫推薦」とか、書店目線のセレクトで作られている。欲しい本があって行く、というよりも六本木の○喫ごとく「本との出会い」が期待できそう。実際に、売れ筋よりもセレクトの意図を強く感じる並べ方。
・「書店員のおすすめ」とか「イチオシ」系のPOPがないので、おとなしい印象。
・台湾のガイドブックやMOOK本が多いな。
・点数は少ないので、雑誌含めて無い本も多い。
・区画の裏側に、雑貨を売っていたりとよくよく回ると発見がある。



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誠品書店のねらいは、と考えると。
・台湾の誠品書店は、台湾の良いものをセレクトする場所
・日本1号店は、台湾の紹介?的台湾アンテナショップみたいな印象だけ
ど、そうなの?

ー売場の構成やテナントについても教えてください。
売場は、「誠品書店 (書籍)」を軸に、「誠品文具(文具)」「セレクト物販・ワークショップ」「レストラン・食物販」の4ゾーンで構成し、100以上のブランドのアイテムを取り扱う予定です。また、その中の約50ブランドは、コスメやフードなどの台湾ブランドです。烏龍茶で有名な「王德傳(ワンダーチュアン)」、人気の台湾料理レストラン「富錦樹台菜香檳(フージンツリー)」、老舗の台湾スイーツ「郭元益(グォユェンイー)」、漢方ライフスタイルブランド「DAYLILY」など、日本初出店となるテナントも少なくなりません。また、ワークショップゾーンでは、台北の松菸店(松山店)と同様に、吹きガラスが体験できるガラス工房が設置されることも、誠品生活日本橋のひとつの目玉です。

ー 誠品生活日本橋には、日本のテナントやブランドも入るのですか?
日本各地の伝統的な技術を持つ店舗に入っていただく予定で、それぞれの店舗にワークショップなども開催していただきます。 誠品生活日本橋では、日本と台湾の商品を半々くらいの割合で取り扱い、日本と台湾、両者をつなぐ文化交流のプラットフォームにしていきたいと考えています。これまで台湾の人たちが日本を旅行し、美味しいものを食べ、その写真をSNSに投稿するようなことはよくありましたが、最近は日本の方が台湾に来る機会も非常に増えています。日本でこれほどタピオカミルクティーが人気になっていることも興味深く感じています(笑)。ただ、まだ知られていない台湾の文化もたくさんあるので、日本橋のお店はそれらを知って頂く場にもしていきたいですし、日本の素晴らしい工芸品やブランドなども、台湾、香港、中国に持っていきたいと考えています。
https://bridgine.com/2019/09/24/seihin/

これから、日本橋のモノづくりとも関わりながら発展していく、という感じでしょうかね。
個人的に感じたのは、誠品生活をモデルに作った蔦谷書店が日本のあちこちにできてそちらが浸透しているので、むしろ「蔦屋に似てるなー」と思う日本人も多いのかも、とか。本家が海外進出した先に、海賊版が海外現地ではむしろ市民権を得ていて本家が目立たない、のような。
本屋さんは好きだし、本から広がるライフスタイルって素晴らしいなと思うので、これからも本業界を盛り上げてください、と願う。ね、有隣堂さん。

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