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【蓮ノ空舞台巡礼】No Planで市内徘徊(Day2)

だからここは静岡じゃない。

目覚ましをかけてないにも関わらず、いつものように起きる。あー、今日は日曜だっけ・・・と思いながら取り敢えずNHK総合を付けると天気予報。
あー、今日は12度か・・・少し寒・・・あ、金沢に今日は泊まってたんだっけと言う事をL字表示を見て思い出す。静岡と金沢、距離は離れていてもテレビじゃご近所なのである。さぁ、今日も始めようか。

圧倒的なアウェイ感。

どこに行くかはバレバレですね

キービジュアルの地である卯辰山。ここはあのアプリを(触る程度であったとしても)始めたときから、どんな場所なんだろうと言う事で行ってみたい場所である。サンシャインで言うところの三津浜のように。
他の所は正直No Planで行けると思っていたのだが、ここだけはちょっとした山の上、かつ、そんなに本数も多くないんじゃないのか・・・と思っていたのだが、案の定だった。朝9時台のバスで行かないと公共交通機関じゃちょっと無理と言う感じ。前夜のうちに北鉄バスのウェブサイトで時間を拾っていたのは言うまでもないところである。
バスに乗って中心部を抜け、狭い路地を進むとクネクネした山道へ。こりゃ一日乗車券の範囲外になるなぁ・・・などと思いながらバスは「卯辰山公園口」バス停に到着。その後、少し(どころか思いっきり)道を間違えたものの、今回来たかったその場所にたどり着いた。

ようやくたどり着いた

ようやくこの場所にたどり着いた。眼下に望む金沢のまちと(見る方角によっては金沢城の方も見える)、その背後にある山々。そして、山々に見える雪。今までの自分の中には無かった世界がそこには広がっている。

ただ、圧倒的な「アウェイ感」を感じた。何故だろう。

そして、まちへと戻る。

こうなると、後は観光って言う事になる。

兼六園から近江町市場、そしてひがし茶屋街を歩いて回り、バスで金沢駅へと戻る・・・が、自由席で乗る予定だった特急はすでに出てしまっており、敦賀から乗る予定の「しらさぎ」を金沢から乗車に変更した、と言うオチだった。

金沢滞在24時間。

「遠くに在りて想う場所」

正直言えば、この感想しか無い。作品の舞台を眺めて歩くのには24時間じゃとてもじゃないけど足りないし、半ば地元の沼津のまちを歩くのとは勝手が違う。
沼津じゃバスに乗るだけに飽き足らず「この時期だったらこんな絵が撮りたいから◯◯行けばいいや」と大体の路線図は頭の中に入っているが、金沢のまちでは路線図と地図を見ながら考えないと分からない。美味いものもどこに行けば食えるかも分からない。(美味しい寿司は食べましたけどね)
結局、この1泊2日の旅行の中でココロの中に感じる圧倒的なアウェイ感だけは最後まで拭うことができなかった。
そりゃ24時間だけの滞在で「アウェイ感」を拭うことなんてできっこないし、自分がよく出かけている冬の札幌も、あちこち歩き回るけどアウェイ感は今でも感じるし、下手したら静岡市内の「おまち」を歩いているだけでもアウェイ感は感じてしまうものだと思っている。

「金沢らしい」1枚(個人的に)

もしかしたら「時間足りねぇよ」と言いながら、圧倒的なアウェイ感を感じながら現地を歩きつつ、埋めきれない隙間を「物語で埋めていく」と言う行為が「舞台探訪」であり、「舞台探訪の楽しさ」なんじゃないのかと思う。だからこそ、同じ人が何度も何度もリピートして出かけることになり、物語で埋めていた隙間を自分のリアルな経験で置き換えていき、そのまちの「ファン」になるのではないかと何となく思うのである。

「遠くに在りて想うもの」。

多分、それが「蓮ノ空」に対する自分の偽らざる感想なんじゃないかと思う。自分にとっての沼津の街が余りに解像度が高いのとは異なり、この1泊2日の旅行で少し解像度は上がったものの、まだ何となくぼんやりとしている感覚。ゲームをしつつ、毎朝のニュースで近くに感じつつ、行ける機会があればまた別の季節に行きたいなぁ・・・と言う場所。それが自分にとっての「蓮ノ空」との距離感なのかもしれない。■


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