虫歯の治療後、歯ぐきにシコリができて痛い
こんにちは。「ファン鍼灸院」でのビックリ、嬉しい、楽しい、幸せな治療例をお届けしている【ばぁばは鍼灸師】のファンです。
今回は、「虫歯の治療後、歯ぐきにシコリができ、痛くて1ヶ月経っても治らない」と来院された方の症例です。
【由香さん 39歳 事務職】
3ヶ月ぶりに来院された由香さん。
1.由香さんの歯ぐきの状態は?
由香さん:1ヶ月前に左下の奥歯の虫歯を治療してもらった後、歯ぐきにシコリが出来て痛いんですよ。
虫歯を治療をした歯医者に行ったら「虫歯の治療とは関係ないです」って!!
仕方ないから他の歯医者に行ったら、神経抜かれて。
それでもシコリはとれないし痛いのはそのままです。
それで余計に肩は凝るし、左目は棒が突き刺さったみたいに痛いし。
何とかなりませんか?
ばぁば:虫歯を治療した後、歯ぐきに瘀血(おけつ)が溜まったんでしょうね。
【瘀血(おけつ)】血の巡りが悪くなり滞った状態
由香さん 麻酔の注射も今までの注射よりめっちゃ痛かったんですよー。
ばぁば:麻酔の注射で歯ぐきが傷ついて、菌が入って炎症を起こしてるかも。
⒉歯ぐきにできたシコリを除く治療とその結果
ばぁば:肩こりがひどいのも、左目がそんなに辛いのも、歯ぐきにできたシコリが経絡の流れを邪魔してるんでしょうね。
治療していきましょう。
【経絡】体の中を気、血、水(エネルギー)が流れる通り道
まず、由香さんの全身の気、血、水の巡りを良くして自然治癒力や免疫力、自己回復力を高めるようにしました。
次に、足元から膝、腰、肩、首へと順々に鍼で緩めていきました。
そして、あお向けになってもらいました。
由香さんの辛い歯ぐきの症状を改善させる為に、手の関連するツボに【置鍼】しながら歯ぐきに出来たシコリに【知熱灸】をしました。
【置鍼】鍼を刺入して、しばらくの間そのままに置いてておく方法
【知熱灸】お灸の熱さを感じたら取り除く優しいお灸
症状のあるところに【知熱灸】をすると、むくみのあるところは【知熱灸】を取り除いた跡が濡れているのです。
そのむくみが無くなるまで続けてお灸をします。
ばぁば:さあ、歯ぐきのむくみが大分とれましたよ。
痛みはどうですか?
由香さん:楽になってます。
ずいぶん良くなってます。
これで様子をみて、又来ます。
ー10日後に再来院ー
由香さん:あれから痛みが取れ随分楽になったんですが、まだ違和感が残ってます。
左の頬っぺが右より腫れてるような。
それに、物を食べる時、右だけで噛んでるんです。
左ではまだ噛めないんです。
ばぁば:分かりました。
まだ、傷ついた歯ぐきが治りきってないんでしょうねえ。
⒊歯ぐきの違和感を取り除く治療
まず、由香さんの気、血、水の巡りが良くなるように全身治療をしました。
次に、足から上半身に向けて鍼をして、最後に首周りの固く張っているところを丁寧にほぐしていきました。
上向きになってもらい、手の関連するツボに【置鍼】しながら、違和感のある歯ぐきを丁寧に触診しながら。
「そこっ!そこっ!そこですぅ!」と言うところに鍼をしました。
ばぁば:どうでしょうか?
由香さん:なんか腫れが引いたような気がします。
右の頬っぺと左の頬っぺが一緒になってます。
ばぁば:これで様子を見てくださいな。
どうぞお大事に。
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