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子供の病気の技術を大人に活かす#2売れる音楽を作る22

今日は「寄らない曲」について詳しく説明していきます。

私は若い頃にこの曲が好きでヘビロテしてたんです。

https://youtu.be/c5LLuUZwz7Q?si=ZffJG2T-iKmPsWVl

自分の好きな曲なので大勢に聞いてもらいと思ってBGMとしてずっとかけていました。するとそれまで沢山いたのにこの曲をかけると人は去り、かけなくなるとまた寄ってくるという現象が起こっていることに気づきました。

人、寄ってこないな…。
なんでだろう???

そのかわり「この曲凄いいね!」と言ってくれる人もいるんです。熱烈なファンがつくのに、通行人は去っていくみたいな感じです。凄く聞く人は滅茶苦茶聞くのに、無関心な人はとことん寄ってこない。

だから私はこういう構造の曲を「寄せない曲」「寄らない曲」と呼ぶようになりました。

寄らない成分が一体何なのかこの曲でさらにわかりました。

そしてこの曲も。

うちの子供はこの曲好きですが、寄らない曲であることには違いがないです。マニアックなファンは多いけど一般的にならない曲の条件がこれで見えてきますよね。

うちの子供は歌の上手いおねえさんは全員好きなのでれをるちゃんが歌っていればなんでも好きなんだと思います。マネをして歌うんだけどそれを聞いた学校の先生はびっくりします。「こんな歌詞を子供が!」と。

寄らない曲は大体工夫されていてまとまりがあってカッコいいんです。

しかもヘビロテ要素がガッツリ組み込まれてて繰り返し聞けるし、ひねりが聞いていて面白い。最後にオチがあったりしてちゃんと全部聞きたくなるようになっていたり、繰り返しのフレーズを使っていても歌詞をところどころ複雑に変えたりしててよくできている!

・浮気する歌
・喘ぎ声
・怠惰な守銭奴
・酔っ払い
・浮気する曲

こういう曲は世の中にあっていいと思うんです。いろいろな感情や出来事を歌にして楽しむことは素晴らしいことです。実際に私も好きです。特定のファンのためのこだわりのある曲ならこれでいいし実際にニッチなファンを沢山抱えるアーティストは大勢います。

それは私が大人で分別があるから余裕を持って聞くことができるんです。

でも全世界で売れまくるためには「大人が子供の前で聞いても差しさわりのない歌詞」でなければならないはずなんです。

これは音楽の世界のレイティングですね。

子供の前だけではありませんよ。「初対面の人の前では聞けない」とか「彼女の前では聞けない」「外国人が怒る」ということがあると思います。

私はヘビメタが好きでよく聞いていたんですが、ドイツに住んでいた時に親せきの人に頻繁に怒られていました。日本語だとそれほどでもないと思っていた歌詞が空耳アワー的に外国人を怒らせていたんですね。

ドイツ人の主婦たちは全然笑ってくれなかったんです。隣に小中学生の子供がいたから。マキシマムザホルモンの恋のスペルマで確定的になって「息子たちをあの女に近づけないで!」と言われたくらいです。

「年齢制限のない曲を作る」というのは売れようとしたら大前提なのだなと痛感しました。

スーパーやコンビニに行ってもBGMで流れていて、CMやアニメの主題歌として有名になってTVをつければその曲を聞かないことがないというような圧倒的な流行り方をする曲というのは絶対に使ってはならない単語というのがあるはずです。

歌が人に聞いてもらうためには理由があって使ってもらえていないと機会はとても減るんです。好きな人が自発的に聞く以外にも流れていないと歌は広まらないし売れないから。「好きなアーティストの新曲だから聞く」ではなく「勝手に流れていて聞いて好きになったから自分も聞く」という流れが欲しいんです。

アニメのオープニングソングはアニメを見るときに必ず流れるからそのアーティストに興味がない人にも聞いてもらえます。繰り返し流れてくるCMの曲でサビの部分を覚えてしまってそれほど好きではなかったけどこの曲は好きになったという人が徐々にファンになって大きな力となるのだと思います。

それは絶対に一般人ですよ。根強い音楽ファンではなく、普段音楽を聴かないような人を取り込んでこそ「本当に売れる曲」になると思います。一般の人というのは子供も大人も全員です。売れた曲は子供が歌って踊ったりしますよね。子供が喜ぶような曲でありながら大人も好きになってもらえる歌詞にする必要があります。


「長年ヘビメタやロックが好きだったのに産後子供が嫌がって聞いてくれない。高尚なクラッシックとかを好んで聞きたがる子供がなぜか私から生まれてきてしまった」などと思っていたらこんな曲が。

でもこういうことじゃないんですよ。

着ぐるみの動物が出てきたからといって子供が見るわけではない。むしろ仲間外れにしている内容を本物の子供は嫌がったりします。

だからこそ「子供が好む子供のための曲」の歌詞を作れなければならないです。それは内容がちゃんとしていて、大人も聞ける子供のための曲ですよね。

この曲うちの子供もよく歌います。子供向けの曲だけど大人だって聞ける曲ですよね。


それはまさに「答えのない問い」ではない曲でゆるやかな放送禁止用語を含まず、道徳的に難のある曲ではないこと!

失恋の曲や片思いの曲の中には、子供に聞かせたくない曲が沢山あります。少なくとも私はドロドロの失恋に浸るような曲を子供に聞かせて将来そんな腐った恋愛などして欲しくないです。子供たちにとって見本になるような良い恋愛の曲なら聞かせたいと思いますが。

子供に聞かせられる曲というのは大人はいつでも聞けるので売れますし、残ります。

それは音楽の教科書に載るような曲ということです。

具体的に答えのない問いというのはこのような曲です。

宗教と政治の曲。RADWIMPSは今でこそ人気アニメ映画の主題歌で有名ですが初期の頃は実験的にいろいろな曲をやっていて、カッコいい曲だけど中二病のヤバイファンが集まってきてコメント欄が地獄でした。今は客層がだいぶ変わったのでいいですが、当時のアンチの多さや荒れ具合は凄まじかったです。

アンチの発言を見ていたら頭でっかちで子供みたいなことを言うなと思っていました。中二病的な視野の若い人は答えのない問いにハマりやすいんですよ。

堂々巡りの反芻系の歌詞は片思いや失恋の曲に特に多いですよね。傷ついて浸るのは個人の自由ですがいつまでも引きずってばかりでは困ります。でも浸りたい人は答えのある曲で長期間浸れはしないので自然と答えのない曲を選びがち。そういう人はアンチになりやすいので、そういう歌を歌っているアーティストは頑なになりがちですよね。


宗教や政治は簡単に答えが出ない問題が多いですし、時期や人によって受け止め方が変わります。大人は冷静に楽しめる曲でも、未熟な子供が頭でっかちな理論を振りかざしてウザくなったら台無しですよね。

答えのない問いとは寄せてはならないものを寄せてしまうということです。いい曲を作っても商業的に成功するとは限らないです。成功しなければ音楽をずっと続けていくことはできない。好きな曲を作ってそれが好きだという人に応援されることはとても好きなことだけれど、音楽活動というのは思うようにはいかないことだらけですね。

この音楽療法は「聞いてくれた人の脳を癒し元気にする」という考え方で作っていますが、実際に流行させるためにはそれだけではだめで、応援してくれる沢山の人の要求を誠実な形で満たせるものでなければなりません。

TVで流せない歌詞、スポンサーが付きづらい主張のある歌詞。
そういう曲は音楽をお金に変える力を持った人達には選ばれない。

ただし真面目過ぎるYOASOBIの歌詞を毎日聞いていると大人はWANIMAを聞いてバランスを取りたくもなるんです。綺麗で正しいものばかりじゃ息が詰まるので。だからこういう曲もちゃんと需要があるんですよね。


売れる曲、バズる曲を作るなら「ちょっと面白いけど下品な曲」は売れても一発屋になりがち。長く愛される曲を作るなら、「子供に聞かせられる曲」を作るのが一番の近道です。

それが結局は「凄い好きだけどあんまりいっぱい聞かない曲」と「それほど好きでもないのに聞くのを辞められない曲」の違いにつながってきます。

「どこでも聞けない曲」は結果的にあんまり聞いていないんですよ。




ということで、まとめていきますよ!

【aeoとiuの鬱音の法則】
・フレーズの最後の音が母音の「あ(a)」「え(e)」「お(o)」で終わっている曲はよく聞く➡良い音
・フレーズの最初もaeoの母音で始まるともっと良い
・フレーズの最後の音が母音の「い(i)」+休符で終わっている曲は嫌がる、歌の途中でも「い」と「休符」が入っていると嫌がる➡悪い音(鬱音)
・同じ母音の繰り返しでaa⤴,ii⤴,uu⤴,ee⤴,oo⤴のように後ろの音程を上げると鬱音になる

【iuの例外と回避方法】
・フレーズの最後の音が母音の「い(i)」で終わっても「い」と「に」の場合は問題がないことが多い(き、し、ち、ひ、み、り、ゐはダメ)➡悪い音の回避
・フレーズの最後の音が母音の「い(i)」で終わっても次のフレーズの最初の音が「い(i)」で始まるなら問題がないことが多い。う段も同じだが、い段はい段、う段はう段の場合だけよくて、い段とう段が絡んだ場合はダメ。➡悪い音の回避
・打楽器の音程でaeoを作りiuを回避する
・母音のaua、iuはゆるやかな鬱音。繰り返すと否定のテクニックが効かないことがある
・フレーズの間に合いの手を入れることで音を増やして鬱音を回避する
 同時に歌唱を難しくすることで脳の理解を遅らせれば聞きべりしない
・鬱音を含む場所を抑え気味に歌うと鬱音消しができる

【繰り返しの法則】
同じ歌詞や同じフレーズの繰り返しも好き➡良い音

【ai加点の法則】
母音が「あい(ai)」「いあい(iai)の単語が入ると良い➡良い音
aiaiと繰り返すものはもっと強い効果がある➡良い音
aiを伸ばす音はさらに強い効果がある➡良い音
aaaiのように連続する母音は強い効果がある➡良い音

【促音の法則】
「きっと」「ずっと」「もっと」「ちょっと」という促音も好き➡良い音
これの繰り返しはもっと良い

【無音の鬱音の法則】
音の数が増えてくると無音ができた瞬間にその場所が悪い鬱音になる

【発声の加点】
破裂音・はじき音・鼻音・摩擦音の繰り返しは加点になる
・っ+(破裂音・はじき音・鼻音・摩擦音)は強い加点

【んの法則】
・語尾が「ん」の場合は同じ単語の中にaeoの音が沢山入っているものはそのまま加点になる
・iuを含みながら語尾が「ん」になっている単語は鬱音になる

【歌詞による鬱音回避の法則】
・サビの中にある鬱音は被害が大きいので入れない
・「ポジティブな意味の単語」の量と「ネガティブな意味の単語」の量が1:1だとネガティブな言葉の威力の方が大きいので、「明るい歌詞」と「暗い歌詞」があるなら明るい歌詞の分量を多くしないといけない
・暗い意味の歌詞の後には希望の意味の歌詞で否定することで負担を軽減できる
・歌詞に答えのない問いがあるとそれはどんなに素晴らしい曲でも鬱曲になる

【聞き減りをさせない曲の構成の法則】
・「希望の意味の歌詞」で歌を終了させると人は繰り返し同じ曲を聞きたくなる
・間奏は長くてもよいが、前奏はないかサビ同然のメロディがないと疲れた脳は長い前奏に耐えられない
・「聞く」という行為に集中できるように音の層が厚い曲が良い。クラッシックのオーケストラのように楽器の数が多い曲が良い

【リズムと音の上げ下げのह्री法則】
・音を下げるときに良い効果がある(Oṃ)
単語の最後の音節が弱く発音され、下降調で終わる単語
・歌詞の語尾を「~が」「~だ」「~です」「~ます」とすると下がる
・特定のリズムで癒しの効果がある(〇〇● 〇〇〇〇)
・wowなどの音を繰り返して下げる音を増やす
・音の下げ幅が大きいほど良い
・フレーズの最後をしっかり下げると効果が高い
・ショパンの構造の曲(三連符)
・ファリャのリズム Falla : Danse espagnole ●〇〇 〇〇
・iu、ie、ui、eiは鬱音になりやすいが音を下げると回避できることもある
・3つの上げる音/下げる音

【声の加点の音/鬱音】
・息継ぎのない曲を歌っているとき、一番苦しい状態を歌い切った時に出る声が加点

【おん きりく ぎゃくうん そわかのリズムと音の上げ下げ】
〇  〇〇〇 〇〇〇〇  〇〇●
おん きりく ぎゃくうん そわか
⤵   ⤴  →→→→→  ⤵⤵⤵

【音楽の世界のレイティング】
・大人も子供も一緒に聞ける歌詞が一番売れる
・歌詞のテーマに「答えのない問い」を避ける
・企業のタイアップを取るために主張の強すぎる歌詞を避ける






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