MidjourneyV6で使える人名
今回は私が実際にAIアートで使っている人名を並べてみました。
AIアートで人名が含む要素というのは次のようなものですが、人名を使っただけではその作家の絵が完全再現されるわけではなく、これらの要素の一部が絵として表れるだけです。
・2Dか3Dか
・画材の種類
・タッチ
・その作家が良く描いていたモチーフ(猫、花、魚、鳥など)
・その作家の特徴的な色
・人物の顔や服装
人名を単純にプロンプトに加えただけでは「似て非なるもの」というか、ちょっとがっかりする仕上がりの絵になります。ですから根本的に足りない部分の単語を加える必要があります。それは目で見て含まれていない部分を言葉で足してやる必要があるということです。
それがめんどくさい人は複数の人名を絵の具のように混ぜて使うと面白くなります。
私は人名を利用することをよく「調味料」に例えます。
そばつゆを作るとき、醤油・砂糖・本みりんを混ぜて「かえし」を作りますよね。かえしは3つを混ぜているのに3つの味がそれぞれ別々にしていたら失敗です。3つが混ざり合って全然違うものになっていたら成功。それと同じで人名も「それぞれの絵柄が引き立ちすぎていたら失敗で上手く混ざっていたら成功」です。人名は絵の具のようなもの。上手に混ざると絵柄が引き立ちますが、悪い混ぜ方をしていたら破綻します。
たとえば「現代イラストレーターの名前を5つ混ぜた」とします。それはメーカーの違う砂糖を5種類混ぜたのに似ていますね。
「西洋画家1つ、日本画家1つ、漫画家1つ、イラストレーター1つ」みたいな組み合わせが私は好きです。醤油と砂糖とみりんと酒を混ぜた感じ。人によっては漫画家3つ、西洋画家1つのような混ぜ方をする人もいるでしょう。実際に混ぜて試してみないとどんな絵になるかはわかりません。主題によっても反映の仕方がかわってきます。
V6以降の人名の特徴として「画像の縦横の比率を変えると出てくる絵柄が全く変わってしまう」というものがあります。
いろいろ試してみてください。
人名の中には反映の仕方がはっきりとしてものとそうではないものがあります。そしてそれらのいくつかはとても似通っています。
誰が見ても「それっぽいな」と思うものと「半分くらいしかあってないよ?」というものもあって戸惑うことも多いと思います。
実は反映が甘い人名は「対応する単語」というのが一緒に含まれていなければそれっぽさは出ません。
例えば「鳥山明」という人名は「ドラゴンボール」とセットならより引き立ちますがそうでなければ微妙な感じ。
「ukiyo-e」という単語を使えば浮世絵風になりますが、「渓斎英泉」という単語を使っても浮世絵風になります。ただし渓斎英泉っぽい浮世絵ではありません。でも渓斎英泉の絵柄に含まれているような要素を言葉としてちゃんと加えると少しだけ英泉っぽくなるのです。
だからやはり「人名をそのまま使うだけ」ではだめで、絵に含まれている要素が何なのかしっかりと考えそれを具体的に言葉にできる能力がなければ人名を使うことは難しいです。
意外なのは反映が甘い人名は「油絵を写真にする」などジャンルを変えると良い絵が出ることがあります。これも画像の比率によって良いものが出たりでなかったりするので複雑怪奇ですが探求のし甲斐がありますね。
そして人名はアップデートの度に微妙に反映の仕方が変化したり、使えていた人名が使えなくなったり、また復活して使えるようになったりもします。
それでも偶然凄い組み合わせを発見してしまうこともあるので、諦めずに使ってみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?