ArchLinuxのインストール

この記事について

自分の使うPCをすべてLinuxにしている僕ですが、ArchLinuxはローリングリリースであることや、巷で上級者向けと言われていることから手が出せずにいました。しかし経験値も溜まってきた今なら使えるんじゃないかということで、この記事ではArchLinuxをVirtualBoxにインストールして、環境を整える手順をまとめます。


インストール手順

まずisoファイルをこっから持ってきます。僕の記憶が正しければArchLInuxのインストールイメージは1ヶ月に一度更新されるらしい。バージョン番号がないというのはやはり恐ろしい。
で、いつもどおりVirtualBoxで新しいマシン作って起動するとこから始めます。
※一点注意があるとすれば、Enable UEFI起動してください

キーボードレイアウト

$ loadkeys jp106

パーティション作成

$ sgdisk -z /dev/sda
$ sgdisk -n 1:0:+512M -t 1:ef00 -c 1:"EFI System" /dev/sda
$ sgdisk -n 2:0:+512M -t 2:8300 -c 2:"Linux filesystem" /dev/sda
$ sgdisk -n 3:0: -t 3:8300 -c 3:"Linux filesystem" /dev/sda

パーティションフォーマット

$ mkfs.vfat -F32 /dev/sda1
$ mkfs.ext4 /dev/sda2
$ mkfs.ext4 /dev/sda3

パーテイションマウント

$ mount /dev/sda3 /mnt
$ mkdir /mnt/boot
$ mount /dev/sda2 /mnt/boot
$ mkdir /mnt/boot/efi
$ mount /dev/sda1 /mnt/boot/efi

Arch Linuxのインストール

ここから色々インストールするんですけど、サーバーが遠いと時間が溶けるので、二本のサーバーを追加します。次のコマンドでファイル開いて、

$ sudo vim /etc/pacman.d/mirrorlist

以下の行を先頭(コメントアウトの下)に挿入します。

Server = http://ftp.tsukuba.wide.ad.jp/Linux/archlinux/$repo/os/$arch

では必要パッケージをインストールします。

$ pacstrap /mnt base base-devel linux linux-firmware grub efibootmgr dosfstools netctl vim

fstabの作成

これでマウントの構造を記録するっぽい

$ genfstab -U /mnt >> /mnt/etc/fstab

chroot

今はメモリ上で作業してるので、マウントしたとこにchrootします。

$ arch-chroot /mnt /bin/bash

Localeの設定

まず/etc/locale.genをエディタで開いて、以下の行のコメントアウトを外します。
※おなじenとかjaでも違う文字コードのやつあるから注意

...
en_US.UTF-8 UTF-8
...
ja_JP.UTF-8 UTF-8
...

ほんで

$ locale-gen

そしたら言語設定のために以下のコマンドを実行

$ echo "LANG=en_US.UTF-8 UTF-8" > /etc/locale.conf
$ echo "KEYMAP=jp106" > /etc/vconsole.conf

タイムゾーンの設定

$ tzselect
# このあとプロンプトが出るので、5,20,1の順に入力すれば東京になる
$ ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
$ hwclock --systohc --utc

ホスト名

hostnameのとこをお好きなホスト名に変更して実行

$ echo "hostname" > /etc/hostname

initramfsイメージを作成

気になって調べたら、grubはLinuxを起動するときこのイメージファイル(圧縮されてる)をメモリ上に展開しているらしい。自作OSを作る上で参考になった。

$ mkinitcpio -p linux

このタイミングでrootのパスワードを設定する。

$ passwd

grubの設定

$ grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot/efi --bootloader-id=GRUB --boot-directory=/boot/efi/EFI --recheck
$ grub-mkconfig -o /boot/efi/EFI/grub/grub.cfg

ここまで来たらハードディスクにインストールできてるので、再起動。

$ exit
$ shutdown -h now

このあと手動で起動し直すか、代わりにrebootコマンド使うかしてください。

インストール後の設定

お疲れ様でした。ここからは環境を整えていきます。

一般ユーザー作成

以下のusernameをユーザー名に変えて実行してください。

$ useradd -m -g wheel -d /home/username -s /bin/bash -m username
$ passwd username
# 画面の指示に従ってパスワードを設定
$ pacman -S sudo
$ EDITOR=vim visudo
# Defaults env_keep += "HOME" の行と %wheel ALL=(ALL:ALL) ALL の行のコメントを解除

これも気になって調べたんですけど、しれっと一般ユーザーをwheelなるグループに入れてるんですね。これはUbuntuとかでは確かsudoresとか言うグループがあるのと同じでsudoを使えるユーザーグループのようです。
この設定が終わったらexitでログインし直しておくといいと思います。

ネットワーク設定

ここでKDE Plasmaを入れようとして知ったんですが、ArchLinuxはネットワーク設定をちゃんとコマンドラインでしないとそもそもネットワークが使えないという鬼畜モードです。ネットでは大体無線で設定してるので情報が見つけづらいかもですが、ArchWikiの方法でいけます。
systemd-networkdがデフォルトで入ってるので、これの設定ファイルを書き換えます。

$ sudo vim /etc/systemd/network/20-wired.network
# これでファイルを作成し、以下の内容を書き込む
[Match]
Name=enp0s3

[Network]
DHCP=yes

そしたらネットワークサービスを起動します。

$ sudo systemctl enable systemd-networkd
$ ping google.com
# 開通確認

これでネットワークが使えるようになってると思いますが、色々いじってるのでこれだけでは足りないかも‥

KDE Plasmaのインストール

やっとGUIが使えるようになります。KDE Plasmaは別に他のDE(Desktop Environment)でもいいんですが、かっこいいUIに興味があるのと、ArchだとKDE使ってる人多い印象なので使ってます。

$ sudo pacman -S plasma
$ sudo pacman -S kde-applications

ここではKDEアプリケーションもインストールしています。任意ですが、まあ入れると便利だと思います。KDEConnectが特に優秀。
ディスプレイマネージャーのSDDMを有効化します。

$ sudo systemctl enable sddm

ここで再起動するとひとまずGUI環境まで使えるようになります。

参考サイト

インストール手順なんかはほぼQiitaからパクってます。ネットワーク周りとか細かい設定だけ他のサイトです。


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