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デンマーク研修2日目

2日目に予定されていたブリーダー見学は急遽中止になりました(泣)
台風の影響で足止めされた人が合流されるということでいけなくなったんです。
楽しみにしていたのに本当に残念。

台風がすべて悪いのですが・・・がっかり感が半端なくてこの日に合流する人にたいしても悪い印象を持ってしまいました。
犬が全く関係ないものとネガティブな感情を関連付けるということを身を持って感じたのですが・・・
相手が自分にたいして好ましい人かどうかというのもすごく重要な事だと思いました。

それにしてもブリーダーにいけなかったのは本当に残念でした。
子犬がいないなら行かなくていいみたいな人も多かったけど・・・
ブリーダー見学、それも犬に優しい?国のブリーダーがどのような環境でブリーディングをしているかを見るのはとても貴重な経験だと思ったので行けると聞いたときはとてもワクワクしたものです。
だから、いけなくなったときのがっかり感は半端なかったです。

昨日一日ブー垂れてました(苦笑)

ガンドッグのトレーニング

昨日は狩猟犬協会のTOPの人がいらして色々とお話を聞かせてくれました。
RPTMは家庭犬やサービスドッグをメインとしたトレーニングをしているため狩猟犬のトレーニングの仕方とは少し違いがあるようです。
しかし、理念というか根本的な部分で同じといってました。

目的が違うのでトレーニングの仕方が違うということです。
しかし、正の強化やモチベーションを使ったトレーニングをするところはヴィベケと同じということでした。
モチベーションの高さもコントロールするということで今回デモを見せてくれたワンコたちも「遊び」という報酬を使っていました。
トレーニングの段階ではおやつも使うといってましたが、狩猟犬である彼らの一番の報酬は「獲物を回収する」ということだそうです。

獲物を回収することが大きな報酬であるためそのための行動は、報酬を得るためのもの。
だから、「獲物を回収する」のあとに強化子はないそうです。
もちろん獲物を回収することを教えるためのトレーニングでは強化子が必要で少しずつトレーニングしていくのでしょう。

狩猟犬としてのトレーニングはパピーの頃から始まっていて失敗させない環境を作りどんどん強化していく。
動画を見せていただきましたがテンポも早くて子犬はどんどん楽しくなっていく。

この動画をみるひとがみると犬を小さなはこの中にいれて犬にはストレスではないかと思う人もいるかも知れないけど・・・
ある行動を教えるために失敗をさせない環境を徹底的に作っていることが見てとれました。
トレーニングをする犬がストレスに感じているかというと楽しんでいるようにしか見えません。
興奮しすぎていると感じるかもしれないけど狩猟犬にはこの興奮もモチベーションを維持するためには必要なのだと思います。
もちろん落ち着くことも大切だと思いますが・・・

飼い主と一緒に何かをする事が楽しくて仕方ないという感じでした。
実際には、飼い主さんからでるボールやダミーが楽しくて仕方ないといっていましたが。
飼い主よりボールの方が好きと・・・

確かにそうかもしれないですが、ボールだけが好きなら飼い主さんのところには持ってこないで自分でボールで遊びますよね。
それが、きちんと持ってくるということは・・・飼い主さんや人間が投げるボールが楽しいということだと感じています。
これが協力して遊ぶということですよね。

今回お話をしてくれた方はブリーダーでもあるそうで自分がブリーディングした犬をどんな人に渡したいか?
の質問では、犬(犬種)をよく理解してくれている人とおっしゃっていました。
ヘンリックさんの犬は、フィールド系のコッカースパニエルなのでとても活動的でちゃんとトレーニングしないとそれこそストレスで問題を起こす犬になるでしょう。

北欧の人たちは、仕事をこなしつつ趣味として犬をトレーニングしたりすることが上手にできているなぁと感じています。
そういう人じゃないと飼えないしくみがしっかりとできているのかなという印象です。
気軽に手に入るものではないということです。

ガンドッグのトレーニングを見るのははじめてではないですけど・・・
犬が生き生きと広い土地を走り回る姿はとても素晴らしかったです。

犬はやっぱり自由に走り回りたいよね。
そこにそれを見守る飼い主、ハンドラーがいる。

見えないリードでしっかりと繋がっていると感じました。

警察犬の事

ヘンリックさんは警察官として警察犬のトレーニングをしていたこともあったそうです。
警察犬のすごい能力を話してくださいました。

警察犬のトレーニングは専門のトレーニング施設でトレーニングをするそうです。
また、日本のような嘱託警察犬は存在しないということでした。

すべてが警察の管理している犬ということでした。
だから日本のようにチワワとかプードルとかはいないそうです。

麻薬などの探知犬は、高いところを持ち上げて確認させることもできる少し小型?といっても大きいですが・・・
スパニエルとかラブラドールが担当しているそうです。

また、一般的に犯罪者を追いかけるような警察犬はジャーマンシェパードやマリノアが多いといっていました。
バイクで逃げた犯人を追いかけてバイクを同じスピードになったと聞いて驚きました。
それだけ犬の身体能力が高いということですね。

聞けば聞くほど犬と人との関係がいいんだなぁと感じます。
しかし、忘れてはいけないのはすべての人がヘンリックさんやヴィベケのようなトレーニングをしていないということ。
主流として正の強化を使ったトレーニングがあるというだけ。

ヘンリックさんが子供の頃の40年前はまだまだ強制トレーニングが多かったそうです。
ヘンリックさんのお父さんも狩猟家だったが罰を使ったトレーニングだったといっていました。
デンマークにもそのような過去があり今は変わってきている。

トレーナー自身もより良いトレーニング方法を選択していく事で変わっていくのだと思いました。
日本も今は過渡期と言われています。
犬に優しいトレーニングしていきましょうね。

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