見出し画像

ジョン・トッド著「自分を鍛える」が衝撃的だった

本記事は私のお気に入りの書物紹介記事となります。
私がこの本と出会ったのは、社会人になり10年以上経ってからでした。

人はいつどんな本に出会い、それをどのように活用していったかどうかでその後の人生に大きな差がついてしまうものです。
ですからせめて読者の皆様には、なるべく早いうちからこの本の存在に気付き実行して欲しい、そのような思いで本書を紹介するに至りました。

とりわけ本サイトは読書家が多いことを想定し、第2章・第3章に力点を置いて解説していきます。
それ以外の章は箇条書きにて簡潔にまとめさせていただきました。


第1章 いい習慣を作れば疲れないで生きられる

良い習慣を継続しましょう、というのが本章の言わんとするところです。
・普段の習慣がその人の人格を形成する
・時間の使い方や考え方を見直そう
・どんな事も毎日同じ時間に継続すれば楽にこなせる
・計画を立て必ずそれを実行しよう
・一度にやるべきことは一つに設定しよう
・朝早く起きる習慣を身に付けよう
・どんなことからも学ぶ姿勢を身に付けよう

第2章 集中力・記憶力が格段にアップする短期決戦法

本章では知識を短期間で会得するコツみたいな解説をしています。
いわゆる勉強法に主眼を置いていると言えるでしょう。
もしあなたが現在何かしらの学習をしているのならば、全神経を集中させることです。

時間の量は関係なく、いかに質を高めるかが重要です。
例えば、10冊の本を乱読するよりも1冊の本を徹底的に深堀りすることです。そしてその1冊をあらゆる視点から吟味してください。

何か物事を記憶するにあたっては、毎日15分でもよいから読み書きを繰り返すことです。
復習にあたっては、毎日前の日に学習したことを復習し、週ごとに1週間分を、月ごとに1か月分を復習するようにしましょう。
そして疲れたら休息をするのではなく、学習テーマを変えましょう。
学習テーマを変えるだけで頭の鮮度を変えて気分転換することができます。
こうして気分転換を繰り返していくうちに、複数のテーマを習得することができます。

第3章 緻密な頭を作るための読書法

本章は主に読書法について言及していますが、本書で一番内容の濃い部分にあたるといえるでしょう。
特に速読法は完全に否定していますので、いかに質の高い読書をするかがテーマとなっています。

せっかく読書をするのであれば、ゆっくりと慎重に進めましょう。
速読家は数だけをこなすだけで質は低いのだ、とトッドは言及しています。
では、読むべき本を見つけるにはどうしたらよいでしょうか?

それにはまず1章だけ読んでみることです。そして読むに値するかを判断するのです。もっと簡単な方法としては、他の人が既に価値を認めている本に手を出すことです。

そして読み始める前に、出版社や著者のバックグラウンドから探りを入れていきます。
その上で著者はなぜあえて自らの考えを世に問おうとするのか、その理由を読み解くことから始めます。

次に目次から主題をどのように分割しているか、ざっと目を通します。
いよいよ読み始めたら、1文ごとに以下の問いを自己に投げかけましょう。
「自分は理解しているかどうか、それは本当なのか、重要なことなのか?」
これをクリアするまでは次の段落に移らないことです。

次にトッドは、気になる箇所を独自の記号でマーキングしていくことを紹介しています。(この記号は少し複雑すぎるので割愛させていただきます。)
そして読み終えたら、自分が読んだ本の内容を他の人に話すことで確実に自分のものにします。
あとは読んだ本の内容を考察の時間に当てましょう。

このように読んだ書物を自分の血肉とするには、トッドのように読みながら考え、読み終えてからも考えることが大事です。

第4章 こうすれば自分の持ち時間が最大限に生きてくる

・時間に強欲に、スキマ時間を活用しよう
・睡眠時間を見直そう
・先延ばしせず自分自身をコントロールしよう
・1つの物事を最後まで完遂しよう
・大したことに時間をかけないようにしよう

第5章 一目置かれる人の話し方・交際術

・教養を身に付け自分をPRしよう
・まず自分から相手に利益を与えるような努力をしよう
・会話の内容を洗練しよう
・自慢話をせず、他人の悪口を言わないようにしよう
・感情のコントロールをしよう

第6章 頭・体・気力を鍛える一番の方法

この章の言わんとすることは非常にシンプルです。
毎日規則正しく運動をしよう、です。

以上、私が本書に出会って衝撃を受けた内容をご紹介しました。
もちろん人によってはそんなこと当たり前でしょう、といった意見もあるかもしれません。
しかし良書はさながら海底に眠っているお宝のようなもので、いつ発掘されるのか当人にはわからないものです。
ましてや、この本を読んでおきなさいと進めてくれる大人も少なくなりました。彼らも昔ほど余裕が無いのです。

良書はもちろん自分で探すのも大事ですが、自分一人では限界があります。
そんな時はSNSという武器があるのですから、これを活用しない手はありません。
もし今回の記事が皆様の目に触れ、人生のバイブルとしてお役に立てたならば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?