農家さん、JGAP始めてみませんか?(その㊲、7.3.1青果物特有のリスク)
皆さん、こんにちは。
いつもご覧くださり、誠にありがとうございます。
関西も先日梅雨明けをし、いよいよ夏本番!という気候になってきました。
皆さん、体調にお変わりは無いでしょうか?
私はというと、既に若干の夏バテがスタートしています(笑)
食欲が無く・・・頭の回転もイマイチです・・・
私の存在を知っている方からすると・・・
どの口が言う?
って思っているのではないでしょうか?(笑)
デブにも夏バテがあるんです(笑)
クーラーをつける時間が長くなりました・・・
電気代も掛かりますが自分の体調最優先で行きましょう!
『自分の変わりはいません。自分自身でブレーキを踏んでこの夏を乗り越えましょう』
農家の皆さん、暑い時間の作業は避けていると思いますが、くれぐれもご自身の体調優先で乗り切ってくださいね。
(いつもありがとうございます。感謝感謝です)
さて本日は7.3.1青果物特有のリスクについて解説していきますね。
早速ですが、要求事項はこちら↓
これだけ?って思う方もいると思いますが、非常に重要な項目です。
『目に見えにくい物』ですのでご自身の農場でしっかりと対策をしていきましょう!
前回の管理点7.2で工程を明確にしましたが、7.3はその工程でのリスクを評価せねばなりません。
その中で・・・
(1)生食用野菜の病原性大腸菌汚染は非常に重要です。
以前、病原性大腸菌O-157事件がありましたが、その頃から食品業界では非常に敏感になっている事象です。
加熱すれば病原性大腸菌は死滅しますが、この管理点にあるように生で食する野菜には注意が必要です。
では、農場としてどんなリスクがあり、どんな対策が必要か・・・
まずは水です。
例えばレタスを栽培されている農家さんだったらご存知だとは思いますが、収穫した後にレタスの『お尻』部分から乳液が出ますよね?
その乳液を除去するのに、水をかける方がいらっしゃいます。
(布で拭き取る方もいらっしゃいますが・・・)
⇒この水は飲料適合を取得した水でしょうか?
(要は飲み水かどうかです)
これが万一、大腸菌に汚染された水だと・・・消費者に感染させてしまうかもしれません。
後日水の項目で説明しますが、ご自身の農場の水の安全性は担保されていますか?
JGAPにおいては収穫前(1週間以内)に可食部に水がかかるものは水質検査を実施するかどうか検討しなければなりません。
(付属書C2.1ディジョンツリー参照)
また人、機械、資材由来も考えなければなりません。
手洗いをしてから作業していますか?
食品衛生法適合の手袋使用していますか?
機械は使用後、しっかりと洗浄していますか?
資材は食品に使える資材ですか?
こういった細かいことまでピックアップ、対応をしなければ
『目に見えにくい』大腸菌の汚染は防げません。
生活する上でありとあらゆるところに存在する大腸菌・・・
しっかりと対応しましょう!
また(2)りんご、梨を栽培されている方に関してはパツリン(カビ毒)汚染を考えなければなりません。
パツリンとは?
パツリンは青カビの一種であるPenicillium(ペニシリウム)属やアスペルギルス属等のカビが産生するカビ毒で、主に りんごを汚染することが知られています。これらのカビは、りんごの収穫、包装、輸送時等に受けた損傷部から侵入する とされており、不適切な貯蔵等でパツリンを産生します。
特に、台風などで落下して傷がついて、土壌に直接触れた果実はパツリンの汚染のリスクが高いと考えられます。パツリンは消化管の充血や出血、潰瘍を起こすことが知られています。
(出典:食品安全委員会)
怖いですね・・・
りんご、梨を栽培されている方は上記をリスクとして捉えて、対策を実施していきましょう。
これらが網羅できれば
36/113クリアです。
おめでとうございます。
次回はいよいよ7.3リスク評価の実施について解説していきますね。
引き続きお付き合いください。
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