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農家さん、JGAP始めてみませんか?(その㉜、6.2トレーサビリティの確保)

皆さん、こんにちは。
急に暑くなってきましたね。
体調にお変わりは無いでしょうか?

私はというと・・・先日から人生初めての禁煙中・・・(笑)
訳あって実施せねばならず・・・絶賛フワフワ中でございます!!!

チャレンジ大好き人間にとっては良い試みです(笑)
是非是非上手くいくように皆さん祈っておいてください。

さて本日は6.2トレーサビリティの確保について解説していきますね。
要求事項はこちら↓

出典:日本GAP協会

そもそもトレーサビリティって何??って思われる方もいらっしゃるので少しだけ・・・

トレーサビリティとは英語の「Trace(追跡)」と「Ability(能力)」の2つを組み合わせた言葉で、日本語に訳すと「追跡可能性」になります。

出典:農林水産省HP

例えば、道の駅で販売しているとある野菜から基準値を大幅に超える農薬が検出されたとします。

その野菜を販売した生産者、時期、数量はすぐにわかりますよね?
(道の駅の販売管理システムから)
となると実際に販売された個数を公開して自主回収に繋げます。
(二次被害防止です)
⇒これが上記図の青部分から右側です。

次に基準を大幅に超えた原因を追究する必要があります。
その生産者の栽培日報、防除暦、残留農薬検査結果などを確認し、なぜ起きたのかを分析して次回発生しないように対策を講じます。
⇒これが上記図の青色から左側です。

これら記録を確実に残していなければ原因の追究も出来ません。
今回の6.2に関してはこの記録をしっかり残しましょう!ということです。

やり方としては・・・
①出荷先毎の管理が前提です
②収穫したタイミングでロットNo.を作成します
③調整した場合も必ず収穫ロットを基準にしてそこから派生させます

例えば・・・
A商事とB物産にゴーヤを販売していることにします。
C圃場でゴーヤを7/1に250kg、D圃場でゴーヤを7/2に50kg収穫しました。
(ロットNO.C-0701とD-0702とします)

そのうちA商事には7/2に100kg、7/3に50kg販売したとします。
またB物産には7/2に50kg販売したとします。

この時の記録は・・・
A商事への伝票:7/2出荷分に100kg(C-0701)、7/3出荷分に50kg(C-0701)
B物産への伝票:7/2出荷分に50kg(C-0701)
在庫50kg(C-0701)、50kg(D-0702)
となります。
また在庫の100kgのうち50kgずつが異なるロットNo.となる為、次回販売時に確実に分けて出荷する必要があります。

いかがでしょうか?
このように細かく管理してはじめてトレーサビリティが確保できていることとなります。
要求事項aの(1)~(9)に関しては追えれば大丈夫ですので必ず何かしらで記録を残しましょう。

そしてその記録がちゃんと機能しているか確認する必要があります。
それが要求事項bとなります。
年1回訓練を実施してくださいということです。

cに関しては普段から実施されていると思いますが、物と送り状、納品書に生産者名、品目、産地を確実に記載しましょう。

以上がトレーサビリティの仕組みになります。
これらが全て網羅出来れば30/113クリアです。
おめでとうございます。

収穫、調整、出荷の記録表及びトレースの訓練記録表については
下記有料部分に貼りつけておきますので必要な方はご購入下さい。

次回は6.3商品の苦情・異常・回収への対応手順について解説していきますね。
引き続きお付き合いください。

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