見出し画像

農家さん、JGAP始めてみませんか?(その㊳、7.3リスク評価の実施)

皆さん、こんにちは。
いつもご覧くださり、誠にありがとうございます。

さて本日は、7.3リスク評価の実施について解説していきますね。
早速ですが、要求事項はこちら↓

出典:日本GAP協会

まず前提として、栽培収穫工程と農産物取扱い工程にわけてリスク評価をする必要があります。

そしてリスク評価の実施方法ですが・・・
a.管理点7.2で明確にした各工程について、以下に取り組んでいる。
(1)食品安全に関するリスクを抽出して重要性を評価し、リスクを予防・低減するための対策の文書化

①文書化がありますので、何かしらの記録は必要です
②責任者と作業者共同で作成しましょう
③7.2で工程を明確にしたと思いますが、その工程ごとにリスクを抽出しましょう

それでは農薬散布を例に考えてみましょう!

使う資材は・・・
農薬、水、背負い式噴霧器、軽トラ、人、防除衣、手袋、マスク、長靴など

リスクは・・・
人に関しては熱中症や農薬の被爆

交差汚染に関しては、噴霧器と軽トラの荷台、散布後の人の動きにより生産物を汚染する可能性がある

食品安全に関しては、生産物の残留農薬が基準値を超えていないか?

などが考えられますね。

④ではこのリスクに対する対策はというと・・・

人に関しては
熱中症・・・定期的な水分補給と休憩
農薬の被爆・・・農薬のラベル指示事項の遵守及び防除衣、マスク、長靴の着用など

交差汚染に関しては
噴霧器と軽トラの荷台・・・シートを敷いて積み下ろし、使用後は噴霧器とシートをしっかりと洗浄する
散布後の人の動線・・・圃場で防除衣、長靴の洗浄実施、散布後に生産物を保管したところに立ち入らないなど

食品安全に関しては
残留農薬が基準を超えていないか・・・計画通りの残留農薬検査を実施且つ自社で使用した農薬は必ず検出できるようにするなど

こういった細かい人の動きや作業一つ一つにおいて
検討をする必要があります。
検討した項目に関してはもちろん対策も考えましょう。

そして、そのリスクについては危害の大きさと発生頻度で点数付けを実施します。
リスクが高い作業を把握し、重点的に取り組むためです。

またbに記載のある通り、農産物取扱い工程のリスク評価にはアレルゲンの考えを入れなければなりません。

アレルゲンの考えをどこまでご自身のリスク評価に取り入れるか難しいところですが
小麦の取り扱いがある生産者は
作業場所、保管場所の区分けを徹底しているなど

そばを食べた後に選果作業をしないや牛乳を飲んだ後に梱包作業をしないなども良いと思います。

下記、有料部分にゴーヤを栽培した際に考えられることを記載したファイルを貼りつけておきますので必要な方はご購入ください。

これが完成すれば、37/113クリアです。
おめでとうございます。

次回は7.3.2放射性物質への対応を解説していきますね。
引き続きお付き合いください。

ここから先は

0字 / 1ファイル

¥ 100

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはJGAP普及活動費に使わせていただきます!