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縁の下の力持ち

転勤族の我が家。
今まで引越しは6回。
毎回辞令が出るのが3月初旬で
4月1日には引越しを完了する為に
全てを滞りなく進めなくてはいけない。

忙しい主人に代わり、見知らぬ土地の物件探しに
不動産屋さんとのやり取り。

子供たちの転校、転入、幼稚園探し、
市役所へ各種手続き。
お世話になった方への挨拶品の手配に
家の荷物整理に引越し作業。

そして何より、数年暮らした
名残り惜しい土地や知人への
自分の気持ちの切り替えや
友達と離れてしまう子どもたちの心のケア。

1か月の間にスケジュールを立てて
各所へ連絡し、段取りをつけて
1つずつ消化していく。

無事に引越した後は、
すぐ引越し先で始まる新生活に
心を砕く

まだ家の中が整わないうちに
主人も子どもたちも新しい環境に
順応していかなくてははならない

不安定になる子どもたちに寄り添うことも
私の大事な仕事だ。

当時の私は長らく専業主婦をしていて
自分で稼いでいない事から
どこかいつも負い目を感じていたように思う。

誰にも責められてはいなかったのに。

でも今、オンライン秘書として駆け出した私が
振り返ると、あの時経験はきっと
これからの仕事につながるのではないかと思う。

電話にメール対応、スケジュール調整、
タスク管理、各所手配業務。
どれも知らないうちにたくさん経験してきた。

当時は怒涛のスケジュールの中、
必死にタスクをこなしていた私は
しんどいと思いながらもどこか心は満たされていて
自分自身の価値をそこに見出していたのかもしれない。

専業主婦は感謝されないことが多い。
でも家族の為に必死に働いている。

例えお給料が発生しなくても、
家族の為に「縁の下の力持ち」として。


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