~エヴァ―トン戦まで
さすがに間が空き過ぎました
前回のフォレスト戦からどれだけ経ったのかと。。。
ざっとこの前のエヴァ―トン戦までのアーセナルの戦績をさらってみると
VS スポルティング(CL) 1-5勝利
VSウエストハム(リーグ) 5-2勝利
VSマンチェスターU(リーグ) 2-0勝利
VSフラム(リーグ) 1-1ドロー
VSモナコ(CL) 3-0勝利
VSエヴァ―トン 0-0ドロー
あれ? そんなに悪くなくない?むしろこのチーム強くない?
巷ではやれ今年も優勝できないだのどん底まで落ちてるだの言われておりますが、そもそも無敗、リーグもCLも3位を維持しており2足のわらじを履き潰す勢いですね。
じゃあなんでこんなにボロボロに言われてるのかと、グーナーは幻を見ているのかと思って他を見ると...
首位リヴァプールと勝ち点6差(未消化試合を勝利でカウントすると9差)
さらにはチェルシーに抜かれて順位を落としていますね。
リヴァプールに至ってはCLも首位と完全上位に立たれています。
隣の芝生は青く見えるとはよく言ったもので、相対評価でこっちは枯草に見えてるわけです。
ちょっと悲観し過ぎな気もしますけどね。
ここからは内容、というか雑感ですが
まず全体を通して「サカがある程度自由にできたら勝てる」もしくは「コーナーキックで点取れば勝てる」
こんな風に感じました。
引き分けた試合から共通点をさらうと、サカが窮屈そうにプレーしてますね。
今更サカの対面をSB一人に任せるチームはプレミアには無いので、2人でマークは当たり前なんですが、それでも対人が弱い側を選んではがせる辺りがサカの凄みだと思います。
そんなサカに対してフラムとエヴァ―トンは別々の方法で回答を出してきました。
まずはフラム、こっちはシンプルで対人が強いSBをぶつけてきました。
ロビンソンは対人が強いというよりサカに相性がいいっていう感じですが、瞬発力が凄いのでサカに半身分抜かれても追いつくんですよね...
サカ自身のスタイルもぶち抜くというより重心の逆をついてスペースを作る感じなので、まあ相性が良くない
逆にエヴァ―トンは人数を多めに割いてきてました。
対面のミコレンコはサカが手こずるほどではないんですが、カバーのグェイとブランスウェイトがまあ速い
危ないところの1個前で防がれ続けましたね。サポートに入るウーデゴールの調子も上がらず沈黙させられてしまいました。
勝利した試合ではもれなくサカがゴールもしくはアシストしているので、そこを抑えられると途端に元気が無くなるアーセナルです。
といったところでやり玉に挙げられているのが逆サイドの左の攻撃陣、右を抑えられたら左で殴りなさい、と言われているわけです。
ネガティブな意見も大体こっちサイドが焦点で、さらに言えばマルティネッリのところですね。
個人的には彼はアーセナル、というかアルテタの被害者(物騒な物言いですけど)かなと
上で言ったサカの長所とは逆で、マルティネッリは広大なスペースで相手をスピードでぶち抜くことが得意なわけです。
縦横に大きくボールを持ち出せるスペースが必要で、押し込んでゆっくり攻撃するアーセナルのスタイルと噛み合わせが悪いというか、できることとやらなきゃいけないことのミスマッチで苦しんでいるなと感じます。
22-23シーズンはカウンター成分も多めだったので、彼が生きる場面があったのですが現状はちょっと不遇かなと
アルテタの頑固さについてはまた別で書こうかなと思います。
ネガティブキャンペーンみたいになってもよくないですし。
で、左右で手詰まりになった時にアーセナルは何をするかというと、こちらも最近ホットな話題「コーナーキック」になるわけです。
専任のセットプレーコーチとともに練りに練り上げられた必殺技、その威力は喰らった相手から面白くないの大合唱を浴びせられるほどの絶技...
他チームはハーランドだのサラーだの流れとか関係無しに得点をとってしまういわゆる理不尽枠、がいますよね?
ただアーセナルには残念ながらそういう人がいない、ならば人工的に作ってしまえと導き出された答えです。(そんなわけない)
真面目な話、1点が遠い、そう表現される試合をものにするために、これほど有用な手はないなと感心しております。
実際にマンチェスターU戦ではコーナーから2得点をあげ、見事に勝利しました。
その他の試合でもスーパーストライカーもかくや、といったペースで得点を量産、メインウェポンといって差し支えないと思います。
そのコーナーキックで1点を返してドローに持ち込んだのがフラム戦、ピックフォードに抑え込まれてドローにされたのがエヴァ―トン戦、と総括できると思います。
長くなりましたが、右サイドで点が入らないとちょっと停滞し始め、その先のコーナーで点が入らないと勝ち点を落とすのが今のアーセナルかなという印象です。
他チームの状態が良いため相対評価で悪く見えていますが、どこのチームもエースが抑えられて、理不尽枠が点を取れないときはどうしようもないのでそこまで悲観することはないと思います。
(ハーランドが抑えられたらシティも停滞するし、サラーが点取れない時はリヴァプールも勝ち点落としますよ)
強いて言えば左サイドは自分達で機能不全に陥っているので何とかしたいところです。
冬に人をとってくるのか、アルテタが目線を変えるのかわかりませんが、長い目で見守る必要があるかなと思います。
なんか理屈っぽい感想になってしまったので、次回はもう少し感情ベースで書きたいなと思います。
次回はアーセナルの救世主ダイチ・カマダとの2連戦になります。
(とか言ってる間にカラバオのほうは終わっちゃいましたが)
ノッてくると面倒くさいクリスタル・パレスですが、ここで足踏みもしていられないので必勝の心構えでいきましょう。
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