キブツは神秘的? 進化型?

フレデリック・ラルーさんの「ティール型組織」を読みました。

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組織の発達段階と、その最高位(7段階目)にあたる「進化型組織」(ティール組織)について論じた本です。

* 血縁関係からなる「無色組織」家族が拡大されて村を構成する「神秘的組織」、マフィアやギャングなどに見られる「衝動型組織」、教会や軍隊に見られる「順応型組織」、多国籍企業に見られる「達成型組織」、そして社会貢献を目指すコミュニティに見られる「多元型組織」。

組織の大きさや性質によって、最適な組織の形は違います。

この本を読んだ時に、私の頭の中に浮かんだのは、キブツのことでした。イスラエルでは、建国直後の時代を乗り切るため、農業共同体キブツが活躍しました。キブツの中では財産は全て共有されます。家も車も台所も洗濯機も共有です。子供も共有されて、全員が一つの幼稚園で育てられ、夜も親の家には帰ってきません。両親は、1日に数時間我が子に会いに行くだけなのです。

この本でいうと、数百人の家族的な組織である「神秘的組織」に当たる組織だと思います。同時に、皆が自主経営の感覚を持って自律的に動く「進化型組織」の色も兼ね備えているのではないかと思いました。

今の時代、キブツの存在感は薄まりつつあります。私はキブツ出身ではありません。それでも、キブツ出身の友人はいますし、キブツ出身者と結婚したので年中行事はキブツに帰るという友人もいます。

日本には日本の、イスラエルにはイスラエルの、あるべき組織の形があるように思いました。

レヒトラオート!

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