【リモートワーク】仕事中は涼しい顔して【急な視聴率】

Oh、やっちまった、と
気付いた時には遅かったので、素知らぬふりをつづけました。

何かというと、
5月、がっつりステイホーム期間中の、オンラインでの会議中。
私はマイクをオフにしていないまま、彼は私の耳のイヤホンに気づかぬまま、会話をしてしまったのでした。
私は一言
「ゴメン今から会議」
と言っただけでしたが。

会議は始まっておらず、メンバー揃い待ちで他の子たちが話をしている最中でしたし、
全員涼しい顔をしていたので、どさくさに紛れたと思っておりました。

ところが、
その週の別の日に、達成会と称したオンライン飲み会。

全員の酔いもよき具合に回ってきたところで、
お題は『◎◎から●●へ聞きたいこと』『●●から□□へありがとう』『□□から▲▲へ懺悔したいこと』になりました。

「はい!私!私のべさんに聞きたいことある!」

すかさず女の子が言いました。なになに?と聞き返すと

「のべさんって1人暮らしですよね?」「うん?そうだね。」
1人暮らしの話をする人は少ないので、
なんかそれ系の質問かな、と思って油断していました。

「今、だれか家にいます?」

その質問の瞬間、
ディスプレイの明度と温度が急上昇しました(まぼろし~)。
「あー!それ私も聞きたかった~!」
「私も~!こないだの会議の時から気になってました!!」
「えっ?!何?!なんの話?!」
「えっなんだそれお前kwsk」(←上司)
「なんか喋ってますよね、いますよね?」

うちのチームは上司を除けば若い子たちばっかりなので、
常日頃、私の恋バナなどは披露しておらず、「ヘムへム今の若い子ってこういう飲み会なのね」って一歩下がって飲んでいるため、
私は急な視聴率の高さにうろたえました。

コンマ1秒、オカンが来てるとでも言おうかと思いましたが、
ディスプレイの明度を最暗にするのも忍びないし、うちの母は聞いてる限りこの場のどのおうちのお母様より最高齢(上司のお母様以外で)で、
ド遠方からこの時期に移動してくるはずもありません。

「…お、おん…今週は、メンズが…いますね・・・」

きゃー!やっぱりー?!彼氏?彼氏ですか?えっ一緒に住んでるんですか?

姦しいな…そして、大問題があるな。

彼氏じゃないんだよなぁ。
今すぐ近くでテレビ見てるんで、「彼氏です」とか答えにくいんだよ…
とは言え、職場の若い衆に「セフレです」言うて、後の空気を回収する自信もない笑。
仮にもっと色めき立って「詳しくお願いします!」ってなるのも面倒すぎる…。
20代前半~アラサーなり立てみたいな若い衆に聞かせる物語ではない。

というわけで、
「今週来てるんだよ、うちでおとなしく引きこもってるのよ。」と答えるにとどめ、
彼氏ですか?の質問に曖昧に頷いておきました。
ああ…「私たち付き合ってるのよね」にグレーに返す妖怪男のごとき所業を行ってしまった…。

上司にだけは言えんと思っていたのに、
こうやって白状した瞬間、上司がいちばん大盛り上がりでした。
独り身の娘を心配してくれるお父さんみたいな心境でしょうか…。
すいませんねGM…(なお、本物の父には既に、ありのままに報告してあります。(!))


シンプルに「このひきこもり生活で好きな人と同じ家に帰れるとか実家に住んでるとか、羨ましすぎん?」と思った1カ月だったので、
職場の完全休業が決まった時に(自宅にていつでも出勤できるよう待機…の時期もあった)、
気分転換も兼ねてうちに来ると言った時は嬉しかったです。まる。

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