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「重い」という言葉、その意味

重い、っていう言葉がある。誰かから過剰とも思われるような愛情の籠る言動を受け取ったり、深刻な内容の相談に乗ったり、人間の必ずしもきれいではない部分を描いた芸術作品を鑑賞したりしたとき、「重い…」と言う人々がいる。私にもそう感じることがときどきある。何の重さなんだろう、って考えたとき、誰かからの心の寄りかかりの重さなんだと思う。誰かからの信頼の重みなんだと思う。寄りかかってきた心や預けられた「私のこの想いを、この考えを、存在のすべてを、あなたなら受け止めてくれるだろう」という信

    • 「なんか得意」の行き場

      私の母は、動画を1,2回見ただけで、そのダンスを踊れる。 例えばアイドルの新曲のPV。なぜかは分からないけれど、少しだけ意識して「ふんふん」「あ、そこでこんな動きをするのね、へー」なんて見ていると、自分で大体踊れちゃうのだ。 母は特にダンス経験もなく、特別に運動神経がいいわけでもない。Foorinのパプリカですらちゃんと教わらなきゃ踊れない私からしたら、謎の能力。「なんで踊れるの?!」と聞くと「できちゃうんだよ、わかんないけど」と笑うというのが、我が家でよくある会話の一連

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