私たちがなぜイギリス菓子のお店を始めたか #1
滋賀県彦根市で夫婦でイギリス菓子とコーヒーのお店をオープン予定の
Leads Cafe リーズカフェと申します。
お店を作ることになった思いや考えたことをまとめていこうと思います。
(執筆は夫の方が担当します。)
はじめまして。
スコーンやケーキなどのイギリス菓子とコーヒーのお店を滋賀県彦根市でオープン予定の
Leads Cafeと申します。
Leads Cafeは夫婦でイベントを中心にお菓子の製作販売やドリップコーヒーの販売をしてきましたが、今回一念発起してお店をオープンすることにしました。
お店の場所はこちら。
〒522-0086
滋賀県彦根市後三条町263-5
オープン日はインスタで発表しますので、
興味のある方はフォローしてお待ちいただけますと
嬉しいです。
飲食店のあり方はお店によってそれぞれかと思いますが、私たちはお店のコンセプトだったり、そこにかける想いをとても重視しています。
しかしこういった想いは時間が経つごとに忘れていってしまうもの。
この原点を忘れないよう、noteに書き残していこうと思います。
お店はまだこれから外装など作っていくところですが、お店を訪れてくださった方が、私たちの想いを少しでも感じていただけるような、お店にしたいと思います。
初めてのイギリス旅行。しかし…
イギリス菓子、そもそもイギリスとの出会いは世界がコロナ禍に入る前の2019年でした。
私(夫)はシャーロックホームズの小説や、ビートルズ、クイーンなどのブリティッシュロックが好きで、昔から、いつかイギリスに行きたいと思っていました。
2019年は天皇陛下の即位でゴールデンウィークが10連休になる珍しい年。
↓ ※注:2019年のゴールデンウィークの解説記事です。
そこで妻を「せっかくだし、海外旅行に行こうよ」と誘い、思い切ってイギリスへ行くことにしたのです。
妻はヨーロッパ的なものが好きでしたし、きっと楽しんでくれるだろうと思っていましたが、実はこの時はまだイギリスという国にはさほど思い入れはなかったようです。
それがイギリス菓子のお店を作るまでにハマるとは…!
今は円安もあり、宿泊費を除いたイギリスとの往復便だけでびっくりするほど高いのですが、2019年当時でも高いものは高い。
旅費節約のためタイの空港経由で向かうことにしました。
(当時のゴールデンウィーク価格で宿泊費込みで20万円ほどだったと思います。)
直行便だと片道十数時間で行けるようですが、別のところを経由して乗り換え待ちをしていると20時間+αくらいはかかります。
いくら飛行機の中では寝たり映画を見たりしているとは言え、この移動時間はやはり身体にこたえます。
私たちがイギリス・ロンドンにたどり着く時にはクタクタになってしまったのでした…。
疲れ果てた身体に沁みたのは…
ただ、移動で疲れるのは目に見えていたので、到着初日はのんびりめのスケジュールにして、”イギリス名物のアフタヌーンティーなるもの”を楽しむことにしていました。
当時はまだいくつかのスイーツのセット、くらいの認識しかなかったのです。
どこで食べようかということで事前に選んでおいたのは、大英博物館の前という絶好の場所にある
"Camellia's tea house"。
観光本などを見ていると、どうもここはドレスコードもなく気楽に入れて、しかも美味しいとの評判でした。
ただ、ロンドンのこちらの店舗はもう閉店してしまったようです。
日本でも催事などには出店されており、自社ブランドの美味しい紅茶が有名。
もし機会があれば見てみてください。
そこでいただいたアフタヌーンティーがこちら。
一段目(下段)はサンドイッチ。キュウリやハム・チーズといったオーソドックスなもの。
二段目(真ん中)は定番のスコーン。当時はまだクロテッドクリームというものを知らず、「何これ、バター的な?なんか分からないけどつけたらいいらしい。」みたいな会話をした記憶があります。笑
三段目(上段)はチョコレートのケーキとアイシングのかかったレモンケーキなど。
これが本当に美味しかったんです。
一段目のサンドイッチで空腹感をなくして、
二段目のスコーンの素朴な優しい甘さがもう完全に癒し。
三段目の甘めのケーキでもう溶けそうな気分でした。
私たちの原点
長くなりましたが、この大英博物館前のアフタヌーンティーが私たちの原点です。
20時間を超えるフライトの末ようやくたどり着いたイギリス・ロンドン。
そこで食べた至福のアフタヌーンティー。
こんなにもイギリスのお菓子は人を癒し、幸せにしてくれるのかと思いました。
妻は、イギリス菓子の良さとは、素朴な美味しさだと言います。
フルーツのたくさん乗ったショートケーキや、具沢山のパフェのような華やかさはないかもしれない。
でも、ゆっくり味わいたくなる素朴で優しい味わいがある。
そしてその裏には昔のイギリスの貴族たちが客人のために振舞った、おもてなしの心があります。
今思えば、この時私たちは移動で疲れていただけでなく、日本での日常生活にも疲れていたのかもしれません。
そんな心と身体に沁み渡ったイギリスのお菓子。
私たちのお菓子を手にしていただいた方たちにも、同じようにほっと一息つける時間を持っていただけたら、そう思いながらお菓子を作り、お渡ししています。
でも実はこのお店を再現しようと思っているわけではありません。
次回は私たちがこんな感じのお店に!と思っている、とあるお店のことを書こうと思っています。
Leads Cafe 小笠原でした。