独自コントラクトとは?共有コントラクトとの違いについても解説!
よく聞く独自コントラクトってなに?
独自コントラクトはどんなメリットがある?
独自コントラクトの作り方を知りたい
今年の1月、NFTマーケットプレイスのOpenSeaが共有コントラクトのコレクション数を制限するとのツイートをしました。
この発表に対して世界中で困惑の声が上がりOpenSeaはこの発表を撤回しましたが、これを機に独自コントラクトに対する注目度が一層上がった形になりました。
この記事では、我々の知見を活かして独自コントラクトのメリットや共有コントラクトとの違いについて紹介します。
この記事を読めば独自コントラクトが注目される理由を知ることができます。
独自コントラクトとは何か
独自コントラクトとは、簡単に言えばユーザーが自分で作成したスマートコントラクトのことです。
それに対して、共有コントラクトはOpenSeaなどのNFTマーケットプレイスが作成したスマートコントラクトのことを指します(詳細は後述)。
独自コントラクトのNFTに価値を感じるコレクターがいるなど、独自コントラクトのNFTはさまざまなメリットがあります。
しかし、独自コントラクトを理解するためにはスマートコントラクトについて知っておかないといけません。ここからはスマートコントラクトについて解説します。
スマートコントラクトとは何か
スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で動作するプログラムのことです。
今までの取引は、銀行で送金することやネットで商品を購入するにしても特定の管理者(サービス運営者のサーバーなど)の承認が必要でした。
参考サイト:認証システムの基礎知識
しかし、スマートコントラクトによって仲介者が必要な手続きがプログラムのみで行えるようになりました。
スマートコントラクトのメリットは以下の通りです。
▼スマートコントラクトのメリット
仲介者の手数料を払わなくてもよくなった
トランザクション(取引履歴)が残るので不正などが起こりにくい
以上がスマートコントラクトに関する説明です。
世界中で数多く実装されているスマートコントラクトの中でも、個々のユーザー(≠OpenSeaなどの大手業者)が独自に実装・使用しているスマートコントラクトを独自コントラクトと呼びます。
独自コントラクトと共有コントラクトの違い
ここからは独自コントラクトと共有コントラクトの違いについて紹介します。
繰り返しになりますが、2つの大きな違いは、誰が制作しているのかという点です。
▼独自コントラクトと共有コントラクトの違い
独自コントラクト:自分が作成したスマートコントラクト
共有コントラクト:NFTマーケットプレイス等が作成したスマートコントラクト
独自コントラクトは個人が作成するので、スマートコントラクトの名前は個人で設定したコレクション名などに紐づきます。
しかし、OpenSeaなどで制作した共有コントラクトはそのマーケットプレイスの名前が名付けられます。
✓コントラクトの確認方法
ここからはコントラクトの確認方法について記します。
コントラクトを確認するためには、Etherscan(イーサスキャン)やPolygon(ポリゴンスキャン)などの取引履歴を確認できるサービスを使います。
これらのサービスに調べたいNFTコレクションのコントラクトアドレスを記入すると、そのNFTコレクションの詳しい情報を確認することができます。
下記画像は、上記サービスを使い独自コントラクトで作成したNFTを表示したものです。
スマートコントラクトを確認してみるとこちらは作成者が独自につけたコレクション名と紐づいていることが分かります。
次に、OpenSeaで共有コントラクトで作成されたNFTを見てみます。OpenSeaでは作品をミントすると共有コントラクトとして作成されます。
スマートコントラクトを確認してみると、OpenSea collectionsと記載されていることがわかります。
これは他の方が作成したコレクションでも同じようになっています。
つまり、共有コントラクトを利用してNFTを作成すると、他の人が作成したNFTも同じコレクションに入ることになります。
独自コントラクトのメリット
これからは独自コントラクトのメリットについて紹介します。
独自コントラクトについて知っているとこれから伸びる可能性のあるプロジェクトや作成者のNFTに対する思想などを理解できるようになります。
ここで独自コントラクトのメリットについて覚えておきましょう。独自コントラクトのメリットは大きく分けて2つあります。
▼独自コントラクトのメリット
NFTコレクションのオリジナリティ感を表現できる
独自コントラクトの作品に価値を感じるコレクターがいる
①NFTコレクションのオリジナリティ感を表現できる
独自コントラクトでNFTを作成するとコレクションの独創性が生まれます。スマートコントラクトの名前が自分のコレクション名になることで、NFTコレクションのオリジナリティを表現することができます。
②独自コントラクトの作品に価値を感じるコレクターがいる
独自コントラクトの作品に価値を感じるコレクターがいます。
日本人のコレクターでこれを意識する人はまだ少数派かもしれませんが、海外のコレクターには独自コントラクトのNFTを所有している人も多数います。
というのも、海外で有名なコレクションは主に独自コントラクトで作成されており、CryptoPunksやBAYCなどの有名NFTは独自コントラクトで作成されています。
▼独自コントラクトで作成されたコレクション
CryptoPunks
BAYC(Bored Ape Yacht Club)
Cool Cats など
なので、海外コレクターに所有してもらうためにも独自コントラクトで作成する必要があるかもしれません。
独自コントラクトでのNFT作成方法
ここからは独自コントラクトでNFTを作成する方法について紹介します。
OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスでは、発行したNFTは共有コントラクトになる仕様になっています。
独自コントラクトはエンジニアがコードを書く必要がありましたが、現在では非エンジニアの方でも作成することができます。
▼独自コントラクトでのNFTの作り方3選
Chocofactory(チョコファクトリー)
Manifold(マニフォールド)
開発者用ツール
順を追って説明します。
その1.Chocofactory(チョコファクトリー)
Chocofactoryとは、日本人が作成した独自コントラクトでNFTを発行するサービスです。
非エンジニアの方はChocofactoryを使ってNFTを作成しましょう!
イーサリアムやポリゴン、BNB Chain(旧BSC)などの複数のブロックチェーンに対応しているのでぜひ使ってみてください。
Chocofactoryを使う方はこちらの公式ドキュメントをご覧ください。
https://docs.chocomint.app/operation-guide/chcomint-factory/japanese-1
その2.Manifold(マニフォールド)
ManifoldとはNFTクリエイター向けの開発ツールになります。
NFTの販売だけでなく、画像の書き換えなども行うことができ、さまざまなギミックを仕掛けることができます。
その3.開発者用ツール
Truffleを使ってNFTを作成しましょう!
Truffleとは、効率的にスマートコントラクトを発行することができるフレームワークのことです。
Truffleを用いることで独自コントラクトの発行やメタデータを設定することができます。
ただ、Truffleを使いこなすにはnode.jsやSolidityといったプログラミングに関する知識が必要です。
Truffleの公式サイトはこちらから
終わりに
今回は独自コントラクトのメリットについて紹介しました
▼今回のまとめ:独自コントラクトのメリット
NFTコレクションのオリジナリティ感を表現できる
独自コントラクトの作品に価値を感じるコレクターがいる
いかがだったでしょうか?
LEAD EDGE NFTでは、Web3・NFTのご相談を受け付けています。 NFT発行から海外プロモーションまで、ご相談段階の場合でもお気軽にご相談ください。
▼お問い合わせはこちら