1. フランス滞在2日目までの感想

この計画に際して相談にのって頂いた方々への報告も兼ねてnoteを書いてみます。

フランスのレストランで働き出してしばらく経ちました。最初は働いてる様子を書こうとしましたが、2日目までの内容で思いのほか長くなってしまったのでこのタイトルになりました。


フランスに来た理由

改めてですが、フランスに来た理由は率直に言うと料理好きがこうじてということになります。もう少しちゃんと言うとすれば、3つほどあります。①食に対する興味が強かったから、②評価の高いレストランで働いてみたかったから、③パリに住みたかったからです。

①に関して、元々食べたり作ったりするのは好きでしたが、去年自分で焼き芋を焼き出してから料理にハマってしまいました。素材の旨みを引き出す温度と湿度と時間、焼き方、器など。色々な切り口とそれらの組み合わせを上手く調合する必要があるため、料理はかなり理系っぽいなと感じます。

料理や食文化に関する本を色々読みましたが、中でも特に良かったのがこれです。https://www.amazon.co.jp/Cooking-Geeks-第2版-―料理の科学と実践レシピ-Make/dp/4873117879

②に関して、どうしても一度はプロの世界を見たい、ただあと数ヶ月でコンサルとして働き始めてしまう、そんな中で見出したのは春休みを使って1、2ヶ月ほど働くことでした。しかもどうせ働くなら一流の店でないと自分の情熱を満たせないな、と思い働けそうなレストランを探しました。日本では人手不足と言われてますが、良いお店はわりと人手の供給が足りててかつ、素人を短期間雇ってくれる所はあまりありませんでした。そのため、ダメ元でフランスでミシュランを獲得している店をあたってみました。その結果、今のお店で働かせてもらえることになりました。多少は将来的な布石に…とも思ってます。

③に関しては、ヘミングウェイの本がきっかけです。

パリに着いてから働くまで①

時間的には1週間以上経ってますが、パリに着いて働くまでの2日間のことを軽く書きます。ここからは多少砕けた内容になります。

まずフランスに着いて一番最初に一番びっくりしたのはトイレの水の勢いがとてつもなく強いこと。あまりきれいなものではないので撮った動画を載せるのは憚られますが、空港のトイレで水を流した時、あまりに強くてナイアガラの滝を彷彿とさせました。フランスは全てのトイレがそうなのかと思ったら全然そうではありませんでした。よかったです。

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空港の外に出ると、結構雨が降ってたので近くの売店で傘を買おうとしました。すると、初めてコロナ対応を受けました。前にいる若いフランス人2人の片方が口を押さえてニコニコ笑っており、店を出たとき後ろから「covid!」と。あまり考えたことはなかったですが、なぜ差別は悪いのかという問いに「ひどいから」以外の答えとして、「先天的な枠組みのことを言われるとどうしようもないよね」みたいなぼんやりとしたことを考えてました。もう少しちゃんと考えたいです。

それからsimを買いに近くのショッピングモールに行き、少し到着が遅れることをLINEでシェフに伝えると、少しというかかなりご機嫌斜め模様。大急ぎで向かおうとするもののsimが機能しなかったりuberが通じなかったりで結局ギリギリになって泊まる場所に到着しました。

泊まる場所はシェフの知人のマダムの家です。マダムは絵に書いたようなフランス人のおばあさんでした。今、フランス人のおばあさんを想像したとしたら、ほぼその通りだと思ってもらって大丈夫です。さらに、少し前からレストランで働いていて、同じくマダムの家にステイしているZさん(仮名)とも会いました。Zさんは愛煙家で男気と優しさを備えた人でした。ここでいう男気とは、家に着いた次の日の朝、近くのスーパーに連れてってくれてクロワッサンを買ってくれたことを指します。次の日パリでたくさんクロワッサン食べましたが、このスーパーで買ってもらったものが1番美味かったです。

泊まってる部屋、部屋からの景色、店の目の前の景色の写真を貼っておきます。立方体っぽいテレビ久々に見ました。あれ見ると不思議と叩きたくなりますね笑

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パリに着いてから働くまで②

店で働くのは火曜から日曜で、月曜は休みというのをフランスに着いてから知りました。日曜に着いたので、次の日はちょうど休みで1日パリ観光をしてました。


フランスに来て一番ショックだった出来事がこの日に起きました。街を歩いていると、Game of Thronesに出てくるティリオンラニスターという人にそっくり、というか3回ググった末に本人だと確信するレベルで似てる人を見かけたので、「パリまで来た甲斐が早速あったな」とか思いながら話しかけるタイミングを伺っていました。意を決して"excuse me sir, are you"ここまで言った瞬間に、短くかつきつい口調で”No!”!と言われました。有名なドラマの役者に似過ぎているため今まで何回も言われてきたのか。。と考えるとなんともやり切れない思いになりました。コロナと叫ばれた時よりはるかに悲しかったです。

世界ふれあい街歩きというBS?の番組を幼い頃親に観させられて育った影響で散歩が好きだったことと、電車の乗り方がイマイチ分からなかったため、1日中歩き続けていたら1日で3万歩くらい歩いていました。

次の日が初出勤だったのですが、朝起きて足の疲れを感じた際に、出勤前日に歩き過ぎたことを激しく後悔しました。ちなみにこの時まだシェフと直接対面したことがなく、僕の中ではシェフはLINEのいかついアイコンのイメージしかなかったので、ラスボスを迎えるにあたってHPめちゃ減ってる状態でした。ポケモンのチャンピオンに挑む時を想像してください。


下の写真は試食し過ぎたビネガーorビネグレット?です。たくさん買ったので酢が好きな人いたらあげます。パリは確かにお菓子もパンも美味しいですが、料理人向けの物品(前掛け、靴、包丁、あらゆる食材)も豊富で、それらが街中に上手く溶け込んでる印象を受けました。音楽とか美術品とか他の文化も生活に浸透しているような気がします。

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続く

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