ロックな生き方

  TOCCAやエリザ(休止してしまうらしい。ぐすん)といったエレガントなデザインの服を好んで着ているし、維持するのが大変でももう何年も茶色のロングヘアを貫いている。「女性らしい」と言われることの多い外見の趣味とはかけ離れているようだけれど、わたしはロックが好きだ。歌い手の魂によって、こちらの魂までもが揺さぶられるような、あの高揚感。

  リボンにレースにフリル、そんな甘やかなものが好きで、それらのどれかは必ず身に付けることにしている。例えばリボン一つにしても、リボンなら何でもいいというわけではない。大きさや形、質感、そこに並々ならぬこだわりを持っている。単なるファッションとしてではなく、幼い頃からわたしの中に蓄積されたものものの表現方法として。それはある種、ロックなのかもしれない。ピタピタのパンツに革ジャン、それがロックだと思っているのならば、それは精神的にちっともロックじゃない。いつかおばあちゃんになっても、スカートを履いて、レースのハンカチを持って、わたしはロックを聴いていたい。

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