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ゴルフ、はじめてみますか 〜新しいスポーツをはじめるということ〜

小学1年生から中学3年生まで野球に打ち込み,高校3年生からは脚の障害があることから車椅子ソフトボールをはじめ,その繋がりで車いすバスケットボールもやらせてもらっている自分ですが,複数の競技に取り組む中で自分の強さはなんだろうかとたまに考えます.高校3年生の頃からは中学女子ソフトボールのコーチや大学でも女子ソフトボールの指導をするようになったことから,指導者目線でものを考えられるようになったことは自分にとって非常に大きいことであると感じています.

自分が教えている中学生はソフトボールどころか,スポーツを本格的に取り組むのも初めてなくらいの生徒たち,大学生もソフトボールの経験があまりない選手たちです.そういった選手たちに指導するに当たって,自分が思う「新しいスポーツをはじめるにあたって」やった方がいいこと,やってはいけないことというのがいくつかあります.それがソフトボールに限定されるものなのか,あるいはどんなスポーツにでも当てはまるものなのかということを検証してみたいなという気持ちが以前からありました.

ちょうど自分の世代が大学を卒業し社会人になっていく年齢であり,多くの友人がゴルフを始めているのを見かけるので,ただゴルフを上手くなるためでなく,「新しいスポーツをはじめる」ということがどういうことなのか検証してみようと思い立ったわけです.そのためのスポーツとしてゴルフは,ひとりで練習できたりする部分も含めて,非常に取り組みやすいスポーツだなと感じているところです.

まずゴルフがどういうスポーツであるかというところの自分なりの考察です.自分は長いこと野球をやっていますから,長い棒を振って球を打つという動作にはそれなりに自信があります.まあ当然一筋縄ではいかないのでしょうが,多少アドバンテージになるのではないかと考えます.

そして自分が重要だと思う点は,多くのスポーツ初心者の壁となる「練習と実践の違い」が限りなく小さいスポーツだろうという点です.実際コースに出てないのでわかりませんが,打ちっぱなしとコースでも(芝の感じとかバンカーとか多少はもちろん違うのでしょうが)他のスポーツほど練習と実践との違いが大きくないのではないでしょうか.ソフトボールの例で言えば,素振りでは良いスイングなのに,ボールを打とうとした瞬間に,ボールに当てることを意識しすぎてスイングがバラバラになってしまう.そんなことが特に初心者によく起こります.ゴルフは球を打つ場所,環境などはその都度変わるかもしれませんが,相手が動いたり,自分が動きながらプレーしたり,ボールが動くこともない,動的要素が一才ないスポーツと考えられると思います(当然そういうスポーツならではの難しさがあることは承知の上です).そこがゴルフのはじめやすさや,生涯スポーツたる所以であるかと考えられます.

ここからは今日(2021年2月16日)始めて打ちっぱなしに行った時の話に移ります.自分は左利きという珍しい人種でありながら,父も同じ左利きなため左用のクラブが家に揃っているというゴルフを非常に始めやすい状態からスタートできました.まず始めてゴルフをやる上で何が一番大事かと考えた時に,ゴルフクラブとボールがどういうものなのかを知ることではないかと考えました.バットは長年振ってますから,クラブもなんとなくそれっぽい雰囲気で振ることはできます.ただ当然バットとクラブでは大きく違うわけです.

まず一番大きな違いとして感じたのは,バットはヘッドから全体の4分の1程度のところに芯があり,そこで打とうとしますが,ゴルフクラブは先端のヘッドで打つため,自分の動かす手とボールをミートする位置関係がわからないことです.この感覚を習得することから取り組みはじめました. ゴルフの打ちっ放しは隣のレーンとの間に膝の高さほどのネットが張られています.ちょうど自分の隣にお客さんがいなかったこともあり,まずはこのネットに向かって軽く打ち込んでみました.打ち込んだと言っても,本当に軽くクラブとボールがぶつかる程度のものです.まず自分の手とボールとの距離感と,どのようにクラブがボールに当たることが理想的なのかについて考えました.

これによって,自分の今まだのイメージにあった「ヘッドが1番低くなる点でボールに当たる」というイメージに疑問を持つようになりました.厳密に「ヘッドが1番低くなる点でボールに当たる」となるとボールは鉛直横向きに無回転で飛んでいくことになります.一方自分のイメージするドライバーの打球の軌道は,そんなに発射角は大きくないが強い回転を得て伸びていく様なイメージがあります.そのためには多少なりヘッドが上ってきた瞬間にボールに当たる必要がありそうです.また自分の記憶に,ドライバーで打つ前にボールの後方10cm程度のところにヘッドを置いて足の位置を調整する姿が(誰がというわけではないが)ありました.実際何個か隣で練習してるうまそうなお兄様もそうやって調整されていました.これはクラブの軌道として,ボールに当たる直前でヘッドが1番落ちて,少し上がってきたところでミートすることを示すのではないかと考えました.これを考えるまでは,打ちっ放しの2階から打っていたこともあり,打ったボールが真横に飛んですぐ下に落ちてしまっていましたが,これに気づいてからは多少ボールが上がる様になっていった気がします.

この様なことを考える中で,自分とボールの位置関係が非常に重要であることを再認識しました.そのためどうやって自分の位置,脚の位置を決めるのか,Youtubeで調べてみました.最初に出てきた動画がこちら(https://youtu.be/hMTNskK3Vvw)でした.この動画の中で,まずゴルフに「アドレス」という言葉があることを知りました.その時正確な意味は調べませんでしたが,言葉の持つ意味から想像は容易でした.この動画ではドライバーの時(ドライバーに限らないのかもしれないですが)のアドレスはボールを前の脚のかかとと同じ位置に置くというものでした.これを実際にやってみるととてもうまくいったのと同時に,自分の中にあるゴルフのイメージをもう1つ思い出しました.それは構える時に,クラブのグリップを前脚の付け根に添える様な形で構える姿です.

これによって

1. ヘッドをボールから10cmほど後ろの地面に置く

2. ボールの位置は前の脚のかかとと同じ

3. 前脚の付け根にグリップを添える様に構える

という3つの情報が自分の中でリンクしました.この3つの情報をもとに形だけを意識して練習してみると,打球が格段に違っていました.現段階では方ほとんど力をいれずに打っているので,良い形ができればその分飛ぶという状況ができ,自分のスイングを判断しやすくしています.

こんな感じで自分の打ちっ放しデビューは終わったのですが,この日の自分の1番良かった1球をインスタに投稿すると,高校大学とゴルフ部に所属する後輩から,「初めてなのにクラブに仕事してもらうことができてる」というお褒めの言葉を頂きました.力を使わずに形を重視したのが良かったのでしょうか.その辺りも色々と試す余地がありそうなので「クラブに仕事をしてもらう」というキーワードを忘れないようにしていこうと思います.

こんな感じで自分の体感したことや,他人を観察することで得られた情報をもとに自分の中のゴルフ理論を構築していければベストかと考えています.また打ちっ放しに行ったり,更新する内容があれば書き連ねていきますので,よろしければお付き合いください.

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