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2023.07.21

今日は暑さが少し落ち着いていた。週の前半は立っているのもやっとだったなとぼんやり思う。
夏風邪をひいて、それも落ち着いてきた。
いつもの通り喉がはげしく痛くなり鼻水が止まらなくなり、喉の奥がつっかえる感じになって嫌な感じの咳がでる。そして徐々に快方に向かっていく。
最初はなんだか二度とよくならないような気がするのに、よくなるのだから。身体に感謝したい。

最近、喫茶店でのんびりしていないなと思い、機会があったので生ぬるい冷房の喫茶店で2時間ばかり絵を描いたり本を読んだりして過ごした。
自分の知らないことやできないことを認めて、できることと自信があることをゆっくりわかっていけたらだいぶ楽になるなと考えつつ、そううまくいかないときもある、背伸びしたいときもあると考える。飲み終わったアイスコーヒーのグラスの汗がすっかり乾いて机の上も殺風景になるまで好きに考え過ごしたあと、暑さとだるさで茹だったようだった頭のなかがだいぶすっきりしたように感じた。

今日の日記はここから。
上野美術館にマティス展を観に行った。
月岡さんの誘いとともに平日はチケットが安くなるとのこと、マティスについてはほとんど知らなかったけれど、自分ですこし調べて、鮮やかな色彩と、頭の片隅に覚えていた好きな絵があったので行くことにした。

夏の上野公園は緑が濃い、暑さの中スタチューのパフォーマーがいたので投げ銭をする。カチリとスイッチが入ったかのごとく動いてくれて嬉しい。

マティス展は鮮やかな色彩の絵から、木炭などによるデッサンや習作、彫刻、晩年の切り絵作品まで彩り豊かに展示されていて面白かった。
鮮やかな赤や青や黄色や緑、強弱とともに縁取りされた輪郭線や背景の大胆な切り取り方、窓の外が真っ黒に塗りつぶされた絵はずっと観ていたくなったりする。描かれた人間には肉感がたっぷりとあって瑞々しかった。

えらばれているモチーフが素敵

最後、マティスが建物内のデザインや色彩を手がけたフランス・ヴァンスのロザリオ礼拝堂が映像とともに紹介されていてとても面白かった。
宗教的知識が無いので、描かれた壁画(タイルなのかな?)の中には神々しく意味深く思えるものもあれば、何を意味しているのかよくわからない不規則な落書きのようにしか思えない、でも気になる、ような絵もたくさんあった。年老いたマティスが離れたところから巨大な絵に向き合う写真はそれそのものが一枚の絵画のようで不思議な気持ちになった。

展示を観にゆき考えすぎな頭が空っぽになってゆく感覚は久方ぶりだったので、月岡さんに感謝しつつ、感想を話しながら上野「ギャラン」で一休みする。ホットコーヒーとチョコレートパフェを注文。

以前、恵比寿の「銀座」で食べたパフェはバナナとアイスクリームと生クリームがひたすらに盛り込まれた無骨なパフェで、それはそれで美味しかったけれど。今度はもう少しちがう雰囲気のパフェが食べたかったので、アイスクリームにチョコレートソース、てっぺんのチェリーのシロップ漬けを見ておお、パフェだ!となる。大好きな缶詰みかんがたくさん入っていて嬉しい。

ホットコーヒーを飲み終わり外に出ると、黄昏時に暑さも落ち着いて、過ごしやすい気温になっていてほっとする。
帰宅ラッシュに巻き込まれながら帰宅。

頭の中に今日見た映像が戻ってくる。
少し前の喫茶店の記憶も落書きしてあったので一緒に書こうと決めて
長めの日記を書いていたら日が変わってしまった。

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