あてコ

気になった映画やマンガ、ハマってるゲームなんかについて発信していきます

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  • 私文庫

    読んだもの、観たもの

  • ヴィネット療法

    箱庭療法よりも小スケールで断片的な情景(ヴィネット)を気ままに創り、象徴性の解釈もさほど重視しないやり方が臨床に活かせないかと模索中です。まずは自分が創ったものを徐々に上げていきたいと思ってます。

記事一覧

私文庫(2023/夏 Ⅱ)

「君たちはどう生きるか」宮崎駿監督 とても面白かったですね。おじいちゃんが創ったアニメとは思えない。流石ですね。描写が本当にリアル。冒頭の火事のシーンで、火種が…

あてコ
9か月前
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私文庫(2023/夏 Ⅰ)

「ワルキューレ」B.シンガー監督 海賊ばりの眼帯をつけてグッとこちらを睨みつけるトム・クルーズ、というポスターデザインが大味すぎてちょっと今まで観る気がしなかった…

あてコ
9か月前
1

私文庫(2023/6/7)

「チェンソーマン 7~10巻」藤本タツキ アキもパワーも死んじゃって(いやそうなんか?)やっぱマキマさん悪いヤツやんって思ってたらそのマキマさんすら凌駕する存在に…

あてコ
1年前
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私文庫(2023/2/8)

刑事コロンボ第3話「構想の死角」 えーとこれ当時24歳だったスピルバーグが監督したらしいです。でも全然気づかなかった… なんかスピルバーグっぽいところありましたか…

あてコ
1年前
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私文庫(2023/1/6)

刑事コロンボ第2話「死者の身代金」 実質的にシリーズ第1作とされる本作。ここでも終盤コロンボが、犯人の身内を使って芝居を打ってますが、同じ展開が「殺人処方箋」から…

あてコ
1年前
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刑事コロンボ第1話「殺人処方箋」2022/12/31

刑事コロンボめっちゃ面白いんですけど尺が90分あるので困ります。つまむお菓子と酒の量が増えちゃいますね。そう言えばこの第1話でコロンボも犯人に促されてバーボンを飲…

あてコ
1年前

私文庫(2022年10月)

この10月に読んだものの記録です。ネタバレ有り注意です。 「血の轍」第9集、第10集(押見修造、小学館)あーもうマジやば。怖い怖い。おかん拘留されてその場にいないの…

あてコ
1年前

イラスト#1

深夜の落書き。

あてコ
1年前

他者の行為を「目的を達成するための合理的手段」として認知し始めるのは生後9か月からだという(Gergely te al.,1995)
3か月児でも行為認知は可能(Sommerville et al.,2005)

あてコ
1年前

ヴィネット療法の試み

箱庭療法ってご存じですか。砂を敷き詰めた箱の中に、多種多様なフィギュアを自由に置いたり遊んだりするやつ。心理相談室であればたいていひと部屋に1セットは設置されて…

あてコ
1年前

人は生得的に基本的な物理法則に基づく物体認知を行う(Spelke,1990)。「1つの物体が2つ以上の場所を同時に占有することはない」ことを乳児の時点で理解している。では「親/養護者はその子供を攻撃しない」といった論理と情動に基づく他者認知はいつぐらいから可能なのか。

あてコ
1年前

海の卵で海作り

ダイソー(株式会社大創産業)さんが販売してる「フィギュア入りジェル 海の卵」をご存じですか? これ、中にこんなフィギュア(↓)が入ってるんです。何が入ってるかは…

あてコ
1年前
1

1870年代の絵画ーシャルル・グレールの門下生からー

19世紀後半、ロンドンで活躍した画家ジェームズ・マクニール・ホイッスラー(James Abbott McNeill Whistler)。これこれの流派に属す、と容易には言い難い独特のタッチが好…

あてコ
1年前
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コーマック・マッカーシーの新作

現代アメリカ文学における代表的作家C.マッカーシーの新作が、2022年秋に出るらしいです。今日気づきました。とても良いニュース。もうすぐ90歳かと思うんですが、Cormac M…

あてコ
1年前
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1/4サイズの箱庭を試験的に始めてみます。通常のサイズに圧倒される人も多いから。箱庭療法ならぬ「ヴィネット療法」です。

あてコ
2年前

私文庫(2023/夏 Ⅱ)

「君たちはどう生きるか」宮崎駿監督

とても面白かったですね。おじいちゃんが創ったアニメとは思えない。流石ですね。描写が本当にリアル。冒頭の火事のシーンで、火種が流れてくるから叩き消すためにホウキ持って待機してるところとか。窓のところでバタついてるアオサギが、川鳥特有の?粘液めいたものを残していくところとか。そういうところにリアリティを持たせることで臨場感が増しているし、いかにも宮崎さんらしいです

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私文庫(2023/夏 Ⅰ)

「ワルキューレ」B.シンガー監督

海賊ばりの眼帯をつけてグッとこちらを睨みつけるトム・クルーズ、というポスターデザインが大味すぎてちょっと今まで観る気がしなかったんですが、いざ観てみると史実に沿った緊張感のある作りでとても面白かったです。2時間近くあるのか、そんなん観てられんから適当なところで切ってまた別の日に観ようって思ってたんですが、間延びしたところがないしヒトラー暗殺計画がいざ始動してから

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私文庫(2023/6/7)

私文庫(2023/6/7)

「チェンソーマン 7~10巻」藤本タツキ

アキもパワーも死んじゃって(いやそうなんか?)やっぱマキマさん悪いヤツやんって思ってたらそのマキマさんすら凌駕する存在にデンジが変貌しちゃって、ちょっと展開速すぎてついて行き辛いけどまだ許容範囲かな。てかこんだけ速いとじっくり見せるお話描けないのかなって心配になるけど、短編集とか読むとそんなことないから、計算された上でのスピード感なんだろうなと期待。でも

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私文庫(2023/2/8)

刑事コロンボ第3話「構想の死角」

えーとこれ当時24歳だったスピルバーグが監督したらしいです。でも全然気づかなかった… なんかスピルバーグっぽいところありましたかね?
内容が浅いとこ?

これちょっと、評価低いのも判りますよねー
被害者が別荘にいた証拠があるのかって犯人に言われたコロンボが「ある」と応えるんだけど、具体的な説明はないまま。あれれ?って思ってるうちにプライドの高い犯人が「いーやあの

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私文庫(2023/1/6)

刑事コロンボ第2話「死者の身代金」

実質的にシリーズ第1作とされる本作。ここでも終盤コロンボが、犯人の身内を使って芝居を打ってますが、同じ展開が「殺人処方箋」から続いているせいかインパクトには欠けるかな。まあ、放送当時は両者に時間的な間があって違和感なかったのかも。

コロンボとしては、やはり電話対応の不自然さに違和感を持ったということでしょうね。そこは無理がないし納得できます。

パイロットの

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刑事コロンボ第1話「殺人処方箋」2022/12/31

刑事コロンボめっちゃ面白いんですけど尺が90分あるので困ります。つまむお菓子と酒の量が増えちゃいますね。そう言えばこの第1話でコロンボも犯人に促されてバーボンを飲んでますが、勤務中はやらない設定じゃなかったっけ?「捜査から外された」態で乗り込んだから、断らなかったのかな?

しかし第1話から小気味良い作りですねー 犯人に精神科医を持ってきてるんですよ。なんやステイタスはあるけれども胡散臭い存在とし

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私文庫(2022年10月)

私文庫(2022年10月)

この10月に読んだものの記録です。ネタバレ有り注意です。

「血の轍」第9集、第10集(押見修造、小学館)あーもうマジやば。怖い怖い。おかん拘留されてその場にいないのに影響力ありすぎるのいかにも毒親的で怖い。第10集の後半とくにヤバくないですか? 吹石と電話して「西片と高木さんみたいやん♡」ってほっこりしてからの展開。真夜中、雪降ってんのに山行こうって言ってきかないしげちゃん怖すぎるw あれ夢です

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他者の行為を「目的を達成するための合理的手段」として認知し始めるのは生後9か月からだという(Gergely te al.,1995)
3か月児でも行為認知は可能(Sommerville et al.,2005)

ヴィネット療法の試み

ヴィネット療法の試み

箱庭療法ってご存じですか。砂を敷き詰めた箱の中に、多種多様なフィギュアを自由に置いたり遊んだりするやつ。心理相談室であればたいていひと部屋に1セットは設置されています。精神科クリニックでも、ドクターが心理士に理解を示してくれるところだとけっこう設置されてますよね。

ただ常々思ってたことなんですが・・ 箱庭ってデカいんですよ。デカすぎて逆に何も置けない。

正規の箱庭は縦57センチ、横72センチ、

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人は生得的に基本的な物理法則に基づく物体認知を行う(Spelke,1990)。「1つの物体が2つ以上の場所を同時に占有することはない」ことを乳児の時点で理解している。では「親/養護者はその子供を攻撃しない」といった論理と情動に基づく他者認知はいつぐらいから可能なのか。

海の卵で海作り

海の卵で海作り

ダイソー(株式会社大創産業)さんが販売してる「フィギュア入りジェル 海の卵」をご存じですか?

これ、中にこんなフィギュア(↓)が入ってるんです。何が入ってるかはお楽しみですが。箱庭で使えるかなと思って買ってみたんですが…

このフィギュア、卵を開けると青いジェル状のもので覆われているんです。トロトロですがベタつかず、くっついてもすぐ剥がれます。グアーゴム(グアーガム)という水溶性食物繊維をもとに

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1870年代の絵画ーシャルル・グレールの門下生からー

1870年代の絵画ーシャルル・グレールの門下生からー

19世紀後半、ロンドンで活躍した画家ジェームズ・マクニール・ホイッスラー(James Abbott McNeill Whistler)。これこれの流派に属す、と容易には言い難い独特のタッチが好きすぎて色々調べているうちに、彼に影響を与えたであろう同時代画家たちにまで興味を覚えるようになりました。

陸軍に入ったり銅版画工をやったりしたホイッスラーは、二十歳を過ぎた頃もっと絵を学びたいと言ってパリに

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コーマック・マッカーシーの新作

コーマック・マッカーシーの新作

現代アメリカ文学における代表的作家C.マッカーシーの新作が、2022年秋に出るらしいです。今日気づきました。とても良いニュース。もうすぐ90歳かと思うんですが、Cormac McCarthy Society に載ってる写真を見ると矍鑠とした様子が窺えます。いやー邦訳が待てないですね。でもマッカーシーの文章めちゃ難しいですからね、TOEIC720点の僕には太刀打ちできないような… いや、そう諦めるも

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1/4サイズの箱庭を試験的に始めてみます。通常のサイズに圧倒される人も多いから。箱庭療法ならぬ「ヴィネット療法」です。